まさかのダサい城田優(あだ名:王子)投入によって急展開したオトナ高校。前回発覚したサショーさんのEDとヤルデンテくんの同性愛問題よりも重要案件だった王子。おかげでちょっと中だるみしがちになっていたストーリーがいい刺激になっておもしろかった!
今回はみんなが一歩、精神的オトナになった回で見ごたえあり、深夜コメディドラマなのにちょっとグッときちゃった。
以下、ネタバレ注意!!!
オトナ高校。実は総理の息子のために作ったもの
総理がこの学校を作ったのも、政治と女に興味のない息子の教育(童貞卒業)と孫の誕生を望むため。なので、ほかの生徒の存在なんて実はどうでもいいっぽいけど、息子を入学させるために実験が必要だったってことなんでしょうね。だから途中からの入学だったの?
学校の最大の使命は、王子の卒業と初体験と言い切る校長。最終的には力づくでさくら先生が奪うのもありだという。
だったら学校作らないで、息子のために女性の刺客を送り込めばよかったよねって話だけど、もしかしてそれすら徒労に終わってお手上げだったってことかな? もうドラマにないあらぬ妄想が勝手に頭をよぎるわ。
学校の生徒たちが口々に「総理の息子が童貞ってことは性格悪いのかな?」とか言ってるけど、お前たちと人のこといえんのか!とつっこんでたわ。自分たちも童貞、処女なのに、他人の童貞をディスるっておかしいからね。
王子のキャラは、オトナ高校の教育に異議を唱えやりたい放題。校長の命令=総理の命令のため、先生たちもよけいな口を挟めないし、ペガサス先生の生い立ちや子育て放棄の可能性を示唆しやる気を奪い、さくら先生にも「女性の身体のしくみは先生が裸になって説明しろ」という。
んじゃあ男性の身体の仕組みを説明するから、城田優おまえ裸になれと私の脳内モノローグがはじまったけどな!
5人の愛人がいる持田先生も教育不適格者とかいわれてタジタジ。なんで言い返せないんだ先生よ! さすが童貞、きれいごとを求めてばっかり並べる。ああいう王子のような反発ってほんとに童貞っぽい。
性に奔放で汚れたくらいのオトナじゃないと、この学校の先生なんてつとまりませんからね! 経験人数一人とかいうのはこの学校では教育者として不適格者だと思うわよ。もう私の脳内モノローグが止まらない止まらない!
オトナの世界史<処女童貞の偉人たち>
王子が代わりに授業していた「大人の世界史」。これは興味深い。
アンデルセン ルイス・キャロル ベートーヴェン
皆童貞だったといわれ、私もwiki先生で調べてみたのですが、さすがにwiki先生でもそういう童貞表記の明確な記述はなし。上記の三人のなかでは
- アンデルセンがガチ童貞っぽい
- ルイス・キャロルはグレー(遺族に少女性愛者と情報操作された疑惑アリ)
- ベートーヴェンはピアニストとして一世を風靡していた若いころは、プレイボーイとして遊んでいたという記述ありでシロじゃないかと。死後に「不滅の恋人」という手紙が出てきたことから一途さだけが先走りして童貞扱いされたのかもと推測。
劇中ではスペアが「処女は?」といってスルーされていましたね。
ナイチンゲール、マザー・テレサなどはネット上で上がってきていますが、なんとなく「ああ~」という感じで驚きもそんなにないかな・・・。
王子が偉人たちの偉業をならべて、童貞や処女であることの何が悪いのだと語るところに、脳内モノローグのチェリートくんが敵意むきだしに「恋をしたことはあるんですか?」と聞くと、なんだか浸っちゃって過去の恋バナを語る王子。
「自称音楽家?それって才能ないってことだよね。ただのもてない無能の音楽家崩れでしょ」とヒミコが矢継ぎ早にツッコんだ! いいぞヒミコ!今日は饒舌だー。
ヒミコとヤルデンテくんの失恋
ヒミコ、今回は一段と成長したと思うわ。ヤルデンテくんがBLであってもそれすら受け入れるといって近づき、思いを告げるも失恋。その姿を物影から腰に手を当ててのぞき見ていたペガサス先生。ヒミコは自分が本当に恋だったのかすらわからないというけど、引きこもりから脱出してなんであれ恋をしたことを褒める。ペガサス先生がこのシチュエーションに酔っていたねぇ。まるで昭和の学園ドラマみたいだった。
ヤルデンテくんはチェリートくんを呼び出し、「これまでのことはなかったことにしてほしい、チェリートくんと苦しめていたのは自分だから」と大人な発言をする。学校という環境を与えられて、恋することを学び昇華させる。普段の社会生活のなかでは自分の本性にも気づけず、恋を受け止めたり失恋したりすることも成長になるのよね。ヒミコのシーンといい、ちょっとグッときたシーンだったなぁ。ヤルデンテくん、やっぱりイケメンだねぇ。
おかげでチェリートくんもやっと自分本位だったことに気づき、少しだけ大人になれたけど。
チェリートくん独りよがりにやっと気づく
今カノ・スペア、元カノ・さくら先生で、チェリートくんの脳内モノローグは勝手にモヤモヤし続ける。「あんたばかなの?」ヒミコには全部お見通しよ。
ほんっといつまでもプライド高い(それがドラマ的には面白いんだけど)。どんだけ初体験を崇高なものにしてんのよ。気持ちは分からなくもないけど、お情けみたいな卒業はプライドが許さないってまだ言っている。
かわいい女の子がいいっていってるのに、初めての相手は愛を確かめ合った仲でないと・・・といいながら、スペアが頭に浮かんで、さくら先生と二股かけている自分に酔っている。いやいやいやいや、二股どころか付き合ってもいないし!
なんかこういうのが非モテというか童貞というか・・・ねぇ!みなさん!
10代~20代前半くらいまでなら愛とか関係なく、チャンスがあれば「据え膳食わぬは男の恥」状態で、目の前に女性がいたらもう狙うくらいの勢いだと思うけど、そこが三十路過ぎると社会性優位になってしまって美化して臆病になってしまうんだねぇ。
チェリートくんの脳内では勝手に王子と競っていて、勝手に勝ったり、女性二人にフられている。モテてたつもりがただの独りよがり?とやっと気づくのよ。おせーよ!
同じ童貞の苦しみと王子卒業
サショーさんも自分の弱さとEDであることを正直に小春ちゃんに伝えることで、けじめをつける。その姿がちょっとかっこよく見えたし、好感度アップしたわー。童貞でもEDでもそれを認めることで、同じように悩んでいる年下の童貞くんたちの力になれる。そんな包容力を身に着けてしまったら、たぶんあっという間に卒業できるようになると思うな。
スペアはもう権力重視で仕事のために初体験をすまそうというその根性、男のやる気、特に童貞相手ではその気になれないということをわかっていない。そこはさくら先生を見習って小悪魔でいかないと。チェリートくん同様、自分のことしか考えていないのよ。
王子は初恋の相手を一途に思い、純粋なところもあるのにひねくれてしまった。そこへ成り行き上、王子の行きつけの店で話をする王子とチェリートくんとサショーさん。
「なにもできずに見送ってばかり。後悔だらけの人生、いろんな言い訳で自分を慰めてきた」と王子にいいことを言って慰めるチェリートくん。同じ童貞同士だからこそ素直に話が聞けたのだ。童貞以上に、政治家の息子というだけで友達もいなかったからよけい王子の心にしみたのね。
なにやら男の約束をかわしちゃって、アメリカ映画の青春コメディみたいな展開になってきたよ。
それぞれが行動を起こす約束し、後日、王子は初恋の相手と15年ぶりに出会ってその日のうちにご卒業。スッキリした顔してたーーー! いったいどういう手を使って体験をなさったのでしょうねーーーそこ知りたい! 学校外の女性だから校長や先生による事実確認はないのかなー
経験したのはいいけれど、そこから子供ができるとか政治家になるとかその辺の話はうやむやだったし、初体験したからって総理のもくろみ通りに息子が動くとも限らないというオチがあるかと・・・。最後に学校を設立した意味があるということになるといいんだけど。
城田優もう退場?
そんな王子に誘発されたのか、チェリートくんギラギラしはじめるわけよ。もう愛だの恋だの超えたとにかくヤッてもいいかなと思える人とヤろうと決意したね!
そこからまた大変な事態になってしまう・・・王子がさまざまな安堵感からか、SNSでオトナ高校の存在と自分たちが生徒だとばらしたのよ~~!!
それでも堂々といようとするなら一気に好感度上がるだけど、来週どうなることやら。個人的には失恋を経験したヤルデンテくんとヒミコがどうなるのかが気になる~~
王子対応のせいで棚上げになっていた、ヤルデンテくんの同性愛問題は同性同士でも経験すればOK、サショーさんのED問題も学校側でサポートしていくことで二人とも在籍可能になりましたとさ!