今回の5話は、なんといっても宅麻伸が出演とあって、『勇者ヨシヒコ』フィルターで視聴すべく嬉々として観ていました。ドラマにフィルターかけて楽しむのは『勇者ヨシヒコ』じたいがパロディてんこ盛りで楽しむドラマだったせいもあって、『水戸黄門』もそんな不純な!?目で観てしまう・・・
以下、ネタバレ注意!!
あらすじ(公式サイトより)
奥州仙台藩城下を抜け、北を目指していた一行だったが、言い争いが原因で光圀(武田)は、助三郎(財木)、格之進(荒井)とはぐれ山道に迷い込んでしまう。助けを呼ぶにも人けがなく狼狽していた光圀に通りすがりの硯職人・宗助(宅麻伸)が手を差し伸べる。宗助に連れられて雄勝の里にやってきた光圀は、仙台藩御硯師・奥田主計(高橋長英)のもとで休息することに。そこで光圀は、硯問屋の橋本屋栄五郎(斉藤暁)が、藩に断りもなく勝手に山から石をきりだし、粗製乱造の限りをつくしていることを知る。悪事を見過ごせない光圀は、奥田、宗助と共に代官・浅野権太夫(伊吹剛)のもとへ談判に向かう。
一方、光圀を捜し回っていた助三郎と格之進は、柄の悪い男たちに絡まれている初音(相楽樹)と、その弟・伸吾(加部亜門)を助ける。姉弟は、父の仇討ちのために旅をしており、その相手は雄勝の里に身を隠しているのだという。意を決して雄勝の里に向かう初音と伸吾に、助三郎と格之進も同行することになるのだが・・・
武田黄門様、またコケる
今までの『水戸黄門』で、道中ケンカするとか黄門様がやたら説教するとかあまり観たことないんだけど、んまぁ武田黄門様は助さん格さんにやたら説教する! 特に助さんがチャラくて気に入らないらしく、武田黄門様と助さんはモメるわけ。モメにモメて怒った武田黄門様はプイと一人で別の方向にずんずん進んでいき、山道で迷ってコケてしまうの。前回もそうだったけど武田黄門様はよくコケるのよ。うっかり八兵衛エキス交じってるね。一人二役してるとみた。
そこで武田黄門様が困って悶絶している場所は山道。そこに宅麻伸が通りかかり助けるんだけど、もう背景からして『勇者ヨシヒコ』。私の中の脳内フィルターが発動し、宅麻伸がダンジョーになるので「もみあげ足りないよ」とつぶやき始めます。
宅麻伸の役どころは硯職人なんだけど、実はワケありで逃げ隠れている武士。武田黄門様と別れてさっさと宿に行った助さん格さんが出会ったのが宅麻伸を父の仇と思って追いかけている姉。「敵討ち」なんてムラサキか!仲間になるのか?とヨシヒコフィルター全開でストーリーに集中できません。
竹藪での戦いはまるで『勇者ヨシヒコ』
武田黄門様御一行がケンカ別れしても、ずーっと武田黄門様を付け狙う忍び。山道でうわーっと襲ってくると弥七よりも早く宅麻伸が木刀で殺陣をするんだけど、もう完全に『勇者ヨシヒコ』。そう思ったのは私だけじゃなく、ツイッターでも同じようなつぶやきや画像比較してくれた猛者も現れました。
ダンジョー(宅麻伸)いるから 戦闘カット割りが ほぼ勇者ヨシヒコぽいw
— 札幌トラペゾ (@trapezohedoron) 2017年11月1日
#bstbs #水戸黄門 pic.twitter.com/5Hg5Ha29JM
やっぱり宅麻さん大河ドラマで慣らしていらっしゃるので安定の殺陣だわ~。惚れ惚れする。助さん格さん見習いなさいよ!
助さんは女に弱い
前回もそうでしたが、助さんは女性がいるともうそっちに引っ張られて、とたんにチャラ男になってまとわりつきその人の問題に首を突っ込む。それがあるからストーリー展開するんだけど、宿屋で、偶然敵討ち姉の話を立ち聞きしていたのに、「話を聞いてしまいました」とか言って近寄るのも新手のナンパ術なのね。そして内輪の話をベラベラしゃべり倒す姉。初対面の男に心許し過ぎ!!
武田『水戸黄門』の楽しみ方
武田『水戸黄門』は、じっくりストーリーを噛みしめて観るドラマなのではなくて、ツイッターでリアタイしながら楽しむコンテンツだと思って観ていますが、いかんせん放送はBSのみ。オンデマンドもなし。BS番組はTVer対象外だし、動画配信サービスにも対応していない。せめて有料でもいいからTBSオンデマンドとかHulu、ネットフリックスあたりでコンテンツサービスすればいいのに、なんだかBSって囲い込むだけなんて古臭くて遅れている感しかしない。地デジで無理矢理縛って勝手にお年寄り向けって決めつけているわよね。民放で放送していないのが残念でしかたないです。
もちろん、時代劇だし視聴者層も中高年以上かもしれないけど、従来の水戸黄門のセオリーを破っている(説教黄門様、八兵衛がいない、助さん格さんが若く黄門様をリスペクトしていない今どきの若者)ところがあるので、『勇者ヨシヒコ』のようにとことんパロディ化されていないまでも、今までと違った困ったジジイ丸出し黄門様とチャラい助さん格さんの道中はツッコミどころ満点! 現代風『水戸黄門』といってもいい。ある意味パロディですね。あー最初から観ればよかった!
毎回、冒頭シーンで旅先の名物を紹介しつつ、本編終了の後番組で5分間の『弥七が行く!東北のいま』という津田寛治さんの番組でしっかりご当地紹介。まるでNHK大河ドラマ終了後のゆかりの地紹介みたいです。
あの物議をかもした『やすらぎの郷』をツイッターリアタイで楽しんだように、武田水戸黄門もかなり楽しめるんだけどなー。オンデマンドぜひやってほしいわ。
こちらの記事を読んだら、もっとそんな気持ちになりますよ。
いやしかし、加藤優の出番はまだかなー