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【夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語】感想:Snow Man宮舘涼太くん発見できたことがうれしい

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Marco Verch Professional Photographer and Speaker | Flickr

 

 

悪人が登場しないホッコリドラマで久しぶりに清涼感を得たわ。さすがNHKです。オリンピック1年前というタイミングに合わせて制作されたであろうスペシャルドラマ『夢食堂の料理人~1964東京オリンピック選手村物語~』。なかなかの秀作でしたのよ、奥様。

以下、ネタバレあります。見ていない方はご注意を!

 

 

 

キャストはまんべんなくNHKにゆかりのある人々

スペシャルドラマにありがちなまんべんなくNHKがらみなキャスト。坂田役の高良健吾の秋田弁がなんと可愛いこと! 「さ行」の音がちょっと惜しかったけど(発音「スィ」じゃないんだよ。「シ」と「ス」の間なんだよ)方言習得はかなり頑張ったほうではないですかね。

 

他のキャスティングもなかなかよくて、床屋の恵子ちゃん役は朝ドラ『ひよっこ』に出てた澄子おおお!(松本穂香)。さらに時子の兄役やってた渋谷謙人さんも出てたからよけい『ひよっこ』かってくらいのホッコリ感。高良健吾の幼馴染役が『まんぷく』に出てたタカちゃん(岸井ゆきの)。安定の布陣ですな。

 

市川猿之助さんはもうああいう「長」の付く役柄はハマりすぎて、料理していないのにうまそうに見える貫禄。だけど、ときどきセリフがナレーションっぽいというか、なにかのCMみたいな言い回しが気になったけど、歌舞伎の人がフランス語を話す、そのギャップに萌えました。

 

そして、今回、なんと言っても大きな傷跡を残したであろう帝国ホテル勤務・山田和雄役の宮舘涼太くん。ジャニーズJr.(Snow Man)。ジャニーズJr.っていってもwiki先生で見てみたら、平均年齢25歳くらいでけっこうな高齢でびっくりした。

 

ルックス的に割と昭和の日本男児っぽいかんじで、旗本同心とか時代劇の需要ありそう。今回の1964年設定によく合っていたし、上品なイメージがぴったり。上品なのにドラマ後半で見せる名古屋弁の可愛さったら! フランス語もなかなか頑張ってたし、演技もいい。めちゃくちゃ今回いい役だったじゃん。もっといろんな演技がみたいと思ったわよ。今後もジャニーズ俳優部として頑張ってほしいなぁ。次の次くらいの朝ドラ出てほしいわ~~~!

 

 

1964年の東京オリンピックの選手村食堂を描く

笹川スポーツ財団サイトにある「スポーツ 歴史の検証」のインタビュー記事があるんですが、このような貴重な史実に基づいてドラマが作られていることがよくわかります。

 

www.ssf.or.jp

 

もちろん設定は若干変わっているし、坂田とチャドの選手の逸話は創作だと思うけど、床屋エピソードはそのまま実話をもとに描かれているようですね。

 

1964年は世界的にもまだまだ女性の社会進出がメジャーではなく、むしろ女性蔑視的だったことが、劇中でも床屋の座席は選手たちが女性を避けて順番待ちするシーンでしっかりと描かれていましたね。そのなかでも女性だからと差別しない人もいるし、こういうちょっとしたシーンで、世界の人々の思考や多様性を垣間見れたことはおもしろい。もちろん、ドラマとしてはメインはお涙頂戴なんだけど、それと同時に差別も存在していたことをきちんと描くところは好感が持てました。

 

肉の焼き方や目玉焼きの焼き方も選手たちから細かく指示されるシーンもありましたけど、あれも本当にあった話だそうですから、当時の厨房の人たちは本当に大変だったことでしょう。想像するだけで卒倒しそう。

 

 

お国言葉と郷土料理

おもしろいなと思ったのが、全国から集められた料理人のお国言葉をちゃんと表現していたところ。オリンピックは世界から選手たちが集まってくるのと同時に、料理人たちも全国から集っているわけで、めったに東京に来ることがない。坂田(高良健吾)が初めて選手村にやってきたときに出会った鹿児島出身の高木(渋谷謙人)の言葉が外国語に聞こえて「ソーリー」と逃げていくところが、地方人あるあるすぎて笑ったわ。私も初めて就職したとき一緒の寮だった子がバリバリの長崎弁で、東北人の私からしたら異国の言葉でしたからね。

 

1964年当時だと、世界から見た日本に対するイメージがそんなに理解されていないため、いつまでも厨房が土間だと思われていたり、その誤解を払拭するところからやらないといけない苦労も描かれていて、ちゃんとステンレスの厨房と最新式の冷凍庫を見せるとか、料理よりもまずそこからの苦労は計り知れないなと感じましたよね。

 

フランスみたいに自国の料理人を連れてこれればいいけど、みんながそういうわけではないから、いろんな人の口にあうようなメニュー作りにも苦労なさったそうですよ。

 

旧フランス領だったチャドが、独立後初のオリンピック参加で、しかも貧国であるエピソードが泣けるじゃないの。オリンピックに来れたから、選手たちはこんなに美味しいものを毎日食べられる~と羨ましがっていた料理人たちなんだけど、自国では必ずしもそうであるとは限らないことを諭す村上料理長。

 

普段たくさん食べられるほど豊かじゃないから、ここぞとばかりに食べすぎてお腹を壊すとか、貧国ゆえにコントロールをするのが難しい。このあたりは大河ドラマ『いだてん』で金栗四三が初めてストックホルムオリンピックに参加したエピソードに通ずるところがあって、なんだか泣けてきたのよ。

 

日本という小さな国から自己負担参加を強いられたことは、ある意味今回のチャドという貧国と立場は同じ。しかも、ストックホルムのときなんて、選手村とか専用の食堂もなかったし、異国で郷土の味を食べるなんてことはありえない。金栗四三もうめぼしおにぎりの一つでも食べることができたら、少し結果が違っていただろうに、なんて思ってしまう。

 

東京オリンピックのときでさえ、ひと昔まえの日本のような選手の少ない国があり、チャドの選手もなけなしのお金をはたいてやってきたのかもしれないし、それこそ環境が違ってサポートも薄いとなれば不安しかなかったでしょう。まるでかつての金栗四三さながら。

 

たぶん、来年の東京オリンピックも、世界的に豊かで経済発展著しい国が多く参加するとはいえ、まだまだ内戦や紛争、移民の問題を抱えて国旗を掲げられないとか、ごくごく少ない予算で参加する国があるのだろうと思うと、そんな人達に想いを寄せずにいられなくなりますし、そんな国があることを忘れちゃいけないわ。

 

近年では、世界を転戦するアスリートたちは、専属の栄養士やシェフ、食材をしょって世界で試合に挑んでいるというのが当たり前になってきてますが、その理由がこのドラマでやっとわかった気がしましたよね。

 

アスリートはグルメ観光しているわけではないわけで、自分のコンディションをベストにしておくために、食べ慣れたものや体に必要なものをあらかじめ準備していく。現地の美味しいものもたまには食べるのでしょうけど、それすら食べるタイミングを図っているだろうし、コンディションに関わるものは調整しているはず。

 

なにより、遠く離れた異国の地でプレッシャーを感じたとき、食べ慣れた自国の食べ物がいかに自分を励まし、寄り添ってくれるか。自分が自分に還りリラックスするためには、食べ慣れた食事、大好きな音楽、心地よい服など、五感がどれだけ本人に落ち着きをもたらすのか、五感の威力はすごいんだなと改めて感じました。

 

それは料理人たちも同じで、どんなに激務で疲れていても、郷土料理を口にするだけで疲れが吹っ飛ぶ。そのくらい慣れ親しんだ味は人の活力になる。高知出身の杉浦が地元の焼酎を飲みがなら「国のみんながついている気がする」というセリフを言っていた場面。帰属意識はときにプレッシャーにもなり得る。だけど、自分を見失いそうになったときほど、自分を「元」に戻すものも帰属意識とそれを紐付ける五感であり、中でも「食」ってことなんですね。

 

杉浦が焼酎で地元の応援を受けたと感じたように、坂田と他のメンバーはチャドの選手を元気づけたい一心でダラバを作るんだけど、ダラバもそれぞれの家で味が違うとかって、そりゃ再現無理だろ思いきや、さすが料理長、味が近い魚のヒントを与え、なんとか近い味で納得してもらうくだりが感動的。

 

ちなみにダラバってこんな料理。 ↓

ダラバ | 世界の料理レシピ

 

このレシピ、めちゃくちゃ手間ひまかかる料理だし、ドラマとはいえ、よく仕事の合間に作ったよねと思ったし、他に似たような選手が複数いなくてよかったよね。フィクションだとしてもあそこまでやるか?と思ったわよね。

 

坂田が料理長に相談している時、どうしてそんな遠い国の選手のためにそこまでするのかと問われて坂田の答えたセリフがいい。

 

「あいつにとってもオリンピックは一生に一度かもしれないし、日本に来るのも一生一度かもしれない。俺の料理食べるのも。だから余計に喜ぶ顔が見たいのかも」

 

ドラマ冒頭では、坂田は相手の好みなど考えずに「これが美味しいんだから食え」みたいな独りよがりさがあったのに、選手村での仕事を通じていろんな世界の価値観に触れ、人に寄り添い、喜んでもらうことに目覚めたシーンでもあるのよね。

 

その甲斐あって、料理を喜んでもらいプレッシャーから解き放たれたチャドの選手。結果は残せなかったけど、ダラバを食べて元気が出て、ベストを尽くせた。自分はやるだけのことはやれた。だからこそ負けても胸張って自国へ帰れる。そういう気持ちになれたことは、本人としてもなによりうれしかっただろうし、食によって精神的に救われた。食はその人の生活や人生そのものに直結するものなんですね。

 

はて、私には「これを食べると元気が出る」みたいなものはあるだろうか?と考えてみる。強いて言うなら母の作る鶏の竜田揚げかな。世の中、美味しい唐揚げはたくさん存在するし、外で食べる唐揚げだと「日本一」ブランドとか好きだけど、やはり、母の作る唐揚げが一番いいと感じてしまう。他と比べたら、正直、味はぼんやりしているんだけど、それが長年慣れ親しんだ「母の味」なんですよ。味覚の記憶と生活って本当に連動しているんだなと思いましたよね。

 

結局のところ、どんなに美味しいものを食べても、元気がないときはママの味に勝るものはないという結論。そして、料理を作るときは独りよがりではなく、食べる人が美味しいと感じてくれるかどうか。2020東京オリンピックでここまでやるかどうかはわかりませんが、1人くらい現れそうな気がする。そんで、その逸話を『スッキリ』レポーターの阿部さんが目ざとく見つけて、美談としてレポートするのよ。きっと。

 

 

2020東京オリンピックの食堂事情

 

tokyo2020.org

 

前回大会のリオでは24時間オープンのダイニングがあったようですし、軽食だけのコーナーやミーティングができるようなレストランなどが併設されていたとのこと。

 

今回もメインメディアセンターが24時間体制ということもあり、ここでは24時間食事提供されることは決まっているようですが、選手向け、観客向けの飲食スペースについては具体的には発表されていません。公式サイトには参考画像がありましたが、イメージ的には過去開催国と近しい感じになるのかなと予想。

 

これも、大会が近づくにつれてワイドショーで細かく取り上げるだろうから、その映像を楽しみに待っていましょ。

 

それにしても、どうしてこうお役所からむサイトって、なんでもかんでもpdfアップロードなんだろうね。いい加減、用紙前提の文化やめてくんないかな。pdfってだけで見る気なくす。

 

 

宮舘涼太くんに癒やされよう 

最後に、宮舘涼太くんのお料理動画発見したので、この動画を堪能しつつ終わりにしたいと思います。

 

 

去年の2月くらいから画像解禁になって、ネットでジャニーズの面々を見られるという衝撃。ジャニーズJr.が動画配信するようになったんだけど、サイトには個別グループの画像なし。いまだに推しメン見つけたのに顔と名前が一致しない状況が続いております。

 

いずれにしても、ジャニーズにも確実に変革の波がきているってことよね。いいことだわ~~。だってさ、今までの肖像権統制が異常だったもん。週刊誌の表紙もグレーだったし、今ではちゃんと本人画像出てる。実に健全だよ。この勢いで音楽配信もMVも解禁してほしい。Spotifyでジャニーズ聴けないじゃん!

 

おしまい。

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