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【陸王】3話感想:やりがいのある仕事とうまくいかないもどかしさ

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Guian Bolisay | Flickr

 

実は前回の2話で先の展開が読めておなかいっぱいになってしまったので、もう観るのやめようと思っていました。なぜなら、あれがこーしてあーしてと予想がつくし、ひとつの話の展開でも『水戸黄門』の印籠のごとく、ドラマ最後のほうで決まったように「やったー!うまくいったー!」な展開になるんですもの。

 

なのに、連続録画設定のままになっていた『陸王』3話、ロケーションの絵面の力にやられてつい観てしまいました。

 

 

以下、ネタバレ注意!!

 

 

何度試してもうまくいかないもどかしさ

今回はいろんな立場の人のもどかしさが共通テーマのように感じました。

銀行の融資を何度頼んでも断られる社長
ソール用のシルクレイ開発がうまくいかない飯山
就活とシルクレイ開発がうまくいかない大地
お金ばかりかかる陸王開発に懐疑的で諦めさせたい経理のゲンさん
致命的な怪我により陸王を履いてトレーニングするも復活もままならない茂木
故障した選手をサポートしたいと会社に直訴するも切り捨て姿勢に憤りを感じるアトランティスのカリスマシューフィッター村野

みんな思うようにいかなくて切ない。男性中心なのはわかるけど、少しはおばちゃんだち含む女性のもどかしさももっと織り交ぜてくれたらいいなぁ。1話で工場のおばちゃんたちの苦悩や背景はちらっと出たけど、社長の奥さんやおばちゃんリーダーも文句も言わず励ますばっかりで、ただただ男性にとって都合のいい女性たちにみえるし、頑張る男たちの影でそういう優しい女性が必要、みたいに感じる。そういう意味では女性たちの存在ももどかしいです。

 

 

経理のゲンさんが誰よりも切ない

役所さんはメインで毎回困り続けるのが物語だからいいとして、経理のゲンさんの尋常じゃない社長への引き留め方が毎度のことながらハンパない。それほど会社のことを考えて「お金」という現実をしっかり考えているからこそなのよね。会社にはこういう冷静な人一人は必要よ。傍目には暴走しているようにみえる社長のいいストッパーになってるし、少しでも物事がいい展開をしたときにそのコントラストが際立つ。

 

これほど社長に止めろ攻撃をするのは、先代が起こしたシューズ開発失敗の経験があるから。当時は一緒になって夢を叶えるべく奔走していたのに、ゲンさんは先代から「おまえがとめてさえくれればこんなことにはならなかったのに」といわれ、責任を感じている。本当はゲンさんのせいじゃないのよ。先代があまりに苦しくてふがいなくて、その逃げ道としてつい人のせいにしただけなのよね、きっと。ゲンさんには責任はないけれど、ゲンさんも辛かった。だから、今の社長には同じ過ちを犯してほしくないし(自分のせいにもされたくないし)必死で毎度毎度止めるわけだ。

 

わかる、わかるわーゲンさん。だから一番報われてほしいのは社長もこはぜ屋みんなもそうだけど、ゲンさん、あなたが一番報われてほしい! 最終話でゲンさんの号泣シーンみせてください。

 

 

 

やりがいのない仕事を一生続けることは幸せか?

大地はあいかわらず就活中。前話あたりから自分が必要とされるところで働きたいという思いが芽生え始めているようにみえてきた。そこに就活仲間?との会話で、就職できても希望の職種じゃなかったことから体を壊して入院した話をきく。「やりがいのない仕事を一生続けるのは、就職できずにいる今よりつらいことなのかも」という話でさらに自分の中の疑問や本音が見え隠れしてくるのよね。

 

その微妙な表情の演技よかったよ! 朝ドラ「まれ」のときと比べたらうまくなっているんじゃない?


印象的だったのは、就活がうまくいかなくて腐って自室で酒を飲んでいるときのシーン。飯山のことを「何の根拠もないのに自分はできるってうそをついたんだ。面接の時の俺はいつもそうなんだよ!」というセリフ。煮詰まって煮詰まってどうしようもないとき、嘘でも自分を大きくみせてなんとかすがりつこうとしたり、他人を責めたりする。これは飯山も大地も同じなのよ。飯山がどんなに大地から責められても、自分も通ってきた道だからわかるわけよね。

 

お酒を飲んできた大地に、「酒はうまくなかったろう。何かから逃げ出して飲む酒はまずいんだ。俺も長いことそうだったからな」。こういうときこそ、大先輩の苦い経験が勇気づけるもの。根性論とか苦労話でくだまくおっさんになるんじゃなくて、若手が辛く苦しいときほど、先輩が乗り越えたときの感情で寄り添ってほしい、そう思うし、そんな先輩でありたいと思ったわ。

 

飯山のシルクレイ開発を手伝うことや、開発に根詰めすぎて二次面接に間に合わなかったことが、大地の仕事への覚悟に変わっていく。シルクレイ開発に没頭してきたことで自分の居場所をみつけたようにみえるので、もう就活やめてこはぜ屋に腹決めたかなー?

 

 

ピエール瀧のいい人臭が消えない

ピエール瀧、コントラスト的にはこはぜ屋と敵対する悪役ポジションなんだけど、悪役になりきれていないというか、ピエール瀧のいい人臭が消えなくて、腹黒さや強欲さがみえない。「他社でダメだった選手を復活させるのはよくても、その選手が他社にいくのは許さない」といったセリフもあまり腹黒く聞こえないの。スポーツショップの三石研さんが言っていた「アトランティスも昔はこはぜ屋みたいな小さな会社だった」というセリフが伏線? アトランティスは外資系スポーツメーカーだということは、吸収合併された小さな会社だったってことかしら? それなら完全悪になりきれないのもわかるけど・・・。ドラマ後半でなんらかの事実がみえてきそうな予感。 

 

アトランティスの方針も利用価値ありき。カリスマシューフィッター村野が選手のためにソールを作るように願い出ても「日本人が好みそうなことだな」足蹴にする。そのくせ茂木がミッドフッド走法を習得するために試している陸王について「悪いものではない」とプロの観点から言ったものには驚異に感じ、下手に復活されては困ると察したのか茂木の雑誌対談企画を間接的に潰す。

 

このドラマの展開も「日本人が好みそうなこと」だと思ったわ。大好きじゃん日本人こういうの。

 

シューフィッター村野さんもいよいよ独立するのかしら? もしそうだとしたら、ここでも「やりがいのある仕事とはなにか」をここでも垣間見た気がしました。大きな会社の下だからこそできることもある。かといって、コストのかかるものや採算の合わないものはやっても意味がないという合理主義な会社ではやりがいも削がれてしまうこともある。選手のいろんな状態に合わせてシューズを調整してきたプロからしたら、故障した選手であってもなんとか調整してあげたいと思うしね。やりたいことは必ずしも満足な収入になるかといえばそうでもないリスクもある。難しいものです。

 

 

町村学園の栗山先生、クセが強い!

光誠学園の紹介でこはぜ屋に電話をかけた女性の声。その時点で聞き覚えあると思っていたら、場面が切り替わって職員室から電話をする町村学園の栗山先生が鳥居みゆき!話し方ですぐわかったわー! だって、クセが強い! ネタじゃないのに話し方は同じなんだもの。役所さんとのやりとりがちょっとコントにみえてしまった。いやー話し方のクセが強いわぁ。

 

 

今週の上村依子チェック

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私の中のおばちゃんの星、上村依子さんの活躍をチェックしたい。

始まって29分ころ、陸王が町村学園で使われることになった報告シーンでおばちゃん集団の前列はじでテンション高く喜んでいる上村さん。

ストーリー最後のほう、ソール用シルクレイの数値をなぜかみんなで見守り、希望の数値が出て喜んでいるとき、またしても前列左はじを陣取り大喜びする上村さん。

どっちもセリフらしいセリフはなかったけど、いいわ~、どんどん爪痕を残してドラマ女優として羽ばたいてほしい! がんばれ上村さん! おばちゃんの星!

 


最後に・・・
アジア工業陸上部の毛塚役の佐野岳くんは仮面ライダー鎧武、もちろん竹内涼真くんは仮面ライダードライブというのは承知のうえだけど、何気に『陸王』公式サイトみていたら、佐野くんと同じアジア工業陸上部員に、仮面ライダースペクターだった山本涼介くん発見! いずれ、劇中で山本くんのセリフをいう場面がみたいわ! なんなら鎧武、ドライブ、スペクター三人揃ったシーンでもよくってよ。

 

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