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【オトナ高校】8話感想:童貞処女卒業よりも大事なことは「恋をすること」

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papadont | Flickr

 

最後の最後までチェリートくんの上から目線なゲスっぷりを貫き通して終わったドラマ「オトナ高校」。最後のオチが、ええええ~~!という驚きで幕を閉じました。


以下、ネタバレ注意!!

 

 

 

結局は本人の気持ち次第ということ

今までどんなにカリキュラムをこなしても、クラスの半数以上も卒業できなかったのは、結局、カリキュラムどうこうよりも、本人の変わりたいという気持ちだったというドラマとしてのオチ。

 

6話くらいまでは本当にこの生徒たちは卒業する気あるのか?と思いながらみていたけど、チェリートくんはともかく他のメンバーは「オトナ高校」を通じて、知識だけでなく、同じ童貞・処女という立場を共有し、飾ることなく人間関係を育んでこれたことで、最終的に改めて裸の自分になれて卒業にこぎつけた。

 

同棲までして関係を発展させようとしていたチェリートくんとスペアさんは、お互いを知る試みとしてはいい経験だと思うけど、そこにスペアさんの「好き」という気持ちが介在していないことに気づいていないのよ。スペアさんは告白されたことにあぐらをかいて、チェリートくんを好きでもなんでもなかったのよね。「付き合う」という関係性に酔っているだけで、自分から本気で好きになっていないんだよなぁ。好きといわれたから付き合う。こういうの若さゆえの経験なのよね・・・つい遠い目になって昔を思い出すわー。

 

最後は、飾らないでいられる相手としてサショーさんを選んだのは予想外の展開だったけど、チェリートくんというゲス男と同棲してみて、自分が今まで男性に対してどう思ってきたか、自分はどうされたいのかがわかったことは大収穫だったはず。

 

サショーさんもまさかのEDからの~ドM性癖発覚。東京タワー演出でめっちゃ笑わせてもらいました。それに見合った相手で丸く収まってこちらもよかったよかった。サショーさんはリビドー(性的欲求)あってこそその先へ突き抜けられることを教えてくれました。


ヤルデンテくんにしても、お店のバイトの男の子がセリフありで出だしたあたりから、なんらかのフラグかなと思っていたら案の定な展開。同性愛希望のかわいい男の子がバイトで入ってくるなんてでき過ぎだろーと思ったけど、在学中は2回も失恋していたので、ラストはハッピーエンドでよかったねと言ってあげたい。


一番まっとうに成長したのはヒミコだった。最初こそ頭でっかちで、ヤルデンテくんに対しては漫画のキャラクターに似ていたという理由で恋に恋していた状態から、ペガサス先生へスイッチしたときは、きちんと人と接することから始まった恋になっていた。

 

スナックペガサスでため息をつくさくらちゃんとスペアさん。セックスしていようがしていまいが、心の虚しさはさほど変わらないのだ。

 

ヒミコのセリフで、今回のドラマ一番の名言が飛び出す。

 

似たようなものよ。心の隙間をセックスで埋めてるか、プライドで埋めてるかの違い。あたしの心の隙間はないわ。恋で満たされているもの。

 

このドラマの伝えたいことは、このセリフに集約されているのではないでしょうかね。人を好きになることで、前向きになれたり自分を輝かせ強くすることができる。恋をすることは、引きこもりから脱出できるほどパワーを与えてくれる。

 

人を好きになったことがないさくらちゃんも、プライドだけのスペアさんも心の隙間は能動的な「好き」がないために、どれだけ他のことで埋めても埋まらないという虚しさになる。経験があるとかないとか関係なく、誰もがありえること。本当は、自分も人を好きになって、愛し愛されたいというのが人間の根本欲求なのかもしれませんね。


あと、ペガサス先生が教師クビ、店も無くなるとか、親を怨みながら自暴自棄になってくだを巻いていると、ヒミコが「悲劇の主人公気取ってんじゃねーよ!」と一喝したシーン。あれはしびれたなぁ。ヒミコはただの妻気取りの追っかけかと思ったら、しっかり精神的自立していたわけですねー。


ペガサス先生から拒否られていても好きな気持ちは変わらず、やっとバイトが決まった報告のほかに「先生を好きになるの、これで最後にします」と腹をくくったときのヒミコの大人の表情と清々しさが気持ちよかった。

結果的にペガサス先生と結ばれてよかったわ。とはいえ、初体験が冬の屋外とはさぞ寒かったでしょうに。

 

 

チェリートくんの顔芸炸裂!

ペガサス先生をやめさせないため、「僕らに足りないのは誰かのために頑張ること」と謎の立候補。みんなで卒業しようとリーダーになるんだけど、友だちのいなかったチェリートくんが、みんなの同意を得られたことで、今まで味わったことのない一体感から感情があふれ出す顔芸がサイコーにいい! まるで小学生のようなテンション。

 

他の人が高校生くらいを追体験しているとしたら、チェリートくんは小学生時代から周回遅れで追体験しているとみた。

 

男の子の性質なのか、単なるリーダー気取りでいい気になっていたかは定かではないけれど、目標に向かって突き進む遂行力はさすがトップバンカーと思う反面、猪突猛進過ぎて身近にいる人を思いやれなくなるもろさもある。このあたりが、人のことを思いやれないまま成長してきてしまったゆえんでもあるんだろうね。

 

お見合いパーティーが悪天候で中止になり、落ち込んでいるチェリートくんはスペアさんの気持ちを思い図る余裕もない。けっこう前から何度もスペアさんに対してそういう態度をとっていたことに気づいてもいないし、さくらちゃんに気があることにも気づいていないチェリートくん。男ってそういうのニブイわーと思ったわー。

 

お見合いパーティーの企画で人集めをしているときのメールで、他局のドラマながらも「刑事ゆがみ」のキャスト名ともコラボする遊び心がおもしろかったですね。

 

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でも、チェリートくんにはこのプロセスが必要だったと思う。友人ができたこと、友人と協力し合うこと、ケンカすること、仲直りすること、励ますこと、思いやることなど、同時に仕事上での出世も失い、本当にプライドもなにも無くなった状態になった。童貞うんぬんよりも人として一度リセットされ、プライドが高くなる前の自分に戻ることになったのだ。それでこそ本当の意味で人生のやり直しができるというものよ。

 

 

 

君は、恋をしたいんだ

なんでかんで、チェリートくんもさくらちゃんが好きなんだと思うけど、まだヒミコほど恋焦がれるほどの熱量じゃない。だから最後までさくらちゃんに対して上から目線なんだよー。

自分がわからなくなって失踪したさくらちゃんを見つけたチェリートくんが伝えた答え。

君は恋をしたいんだ。求められるんじゃなく、自分から求めてときめきたいんだ。勝ちがみえている恋じゃなく、どう転ぶかわからない切なさを味わいたいんだ

これはさくらちゃんへの答えであるとともに、チェリートくん自身の答えでもあるわよね。なのに次のセリフで突然オラオラ系のゲス野郎に変わる。

 

だから僕に、告白しろ

 

男のために可愛く装ったさくらちゃんは愛されても、嫌な部分を愛してくれた人はいなかったし、自分は最低な部分を知っているからと、本気で告白しろと要求するチェリートくん。

 

ここだけみていると、自分からいく勇気がないから人に言わせようとする最低最悪のゲス男にしかみえないのに、妙に男らしくてカッコよく見えるのでファンにとっては萌えポイントだったわよね。

 

なのに、なのに、なのにーー!

なぜそこで「僕も好きだ!」といかない!? 何をカッコつけている?

 

もうオトナ高校の授業でさくらちゃんにダメ出し食らうパターンのやつだわ。女に告白させておいて受け止めないなんて! ヤレるチャンスだったのに!


終了式での在校生代表の挨拶も堂々としたもので、最初の頃の卑屈なチェリートくんの面影はない。やっと今まで体験できなかった友情を体験し、仲間を愛することができた。これで小学生レベルの追体験終了。

 

在校生あいさつで感慨深く思い出に浸っているのもつかの間、チェリートくん以外は全員「卒業」していた! ピンクの脳内モノローグは「ヤッた」で埋め尽くされる。

 

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在校生代表って、ひとりだけ卒業できなかったというオチか~~!
これはシーズン2に繋がるってことでいいですかね~~? チェリートくん永遠童貞のままシリーズ続けてほしいな~~

 

 

 

ドラマ総括

人格形成の過程のうえで、学生時代に育むべきものがたくさんある。でもそれは誰もが平等に経験できるわけでもなく、何かが偏ってしまった結果、ちょっとしたことで自分を偽ったり、友人ができずにプライドだけ高くなったりこじらせて心を閉ざしてしまったら、経験・未経験以前に、人間関係でつまずくよなーと考えさせられたドラマでした。

 

人との関係はめんどくさいし残酷な面もあるけれど、人を活かし成長させるのも人。人との関係で勇気を出したり、励まされたりする。学園モノドラマのいいところ取りで、それがオトナ設定だったからこそ共感する部分も多くありましたね。

 

童貞・処女を卒業とか変わりたいと思う強い気持ちも大事だけれど、それよりも一番大事なのは「相手を思いやる気持ち」と「好き」という感情に動かされなければ行動に繋がらない。そういうことをドラマから教えてもらった気がします。

 

 

 

三浦春馬が存分に堪能できたドラマだった

基本、プライドが高くてゲスいやつなんだけど、
有能なビジネスマンとしてふるまい、シリアスな感情表現、童貞っぽい仕草(ダサい走り方とか挙動不審)、ピンクの脳内モノローグの切れ味、大河ドラマのような佇まい、美しい表情をみせたかと思うととたんに情けない表情への豹変する。三浦春馬のポテンシャルの凄さを感じました。

 

雨の中で濡れながら切なくたたずむチェリートくんなんてかわいくて最高でしたよ!

 

2016年ドラマ「わたしを離さないで」での些細な感情表現が秀逸だったので、この「オトナ高校」での振れ幅のすごさというか、完全に振り切った演技にただただ驚くばかり。今まではイケメンアイドル俳優なイメージで見ていましたが、いやいやどうして。すっかりファンになりました!

 

年齢的にもそろそろアイドルから演技派へ移行する時期だと思うので、次の作品への期待が高まります。今のところの情報では次に公開予定の映画もないみたいだし、今後の活動が気になりますが、まずは、「オトナ高校」シーズン2希望~!!

 

公式サイトにもありましたが、2017年12月17日夜10時「オトナ高校スピンオフ~炎上のチェリークリスマス~」がabemaTVで放送があります!

 

abema.tv

 

リアルタイムなら、スマホアプリやPCサイトで無料視聴可能ですよ!

 

めっちゃ楽しみ!! 主要メンバーはチェリートくん、ペガサス先生、ヤルデンテ君、ヒミコ、さくらちゃん。予告動画がカッコイイのよぉぉ~~
絶対みなければ!!!

 

 

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