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【俺のスカート、どこ行った?】2話感想:やった後悔もやらなかった後悔も後から膨らんでくる

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前回にまして面白くなってた『俺スカ』。初回で学校の壁を壊していた原田先生だけど、これは原田先生自身であり、世の中の価値観を示しているってことかーと今さらながら合点したわ。2話ではその壁のがれき片付けから始まるところがおもしろいじゃないの。

 

ということで、2話感想いってみよ~! ネタバレを含みますので観ていない人はご注意を。 

 

 

体育館の演出がまるで舞台

まず、古田さん演ずる原田先生はあいかわらず強烈だけど、その強烈キャラに堂々と渡り合っている大倉孝二、シソンヌじろう、荒川良々のキャラの濃さとコント力がすごい。1話よりパワーアップしてたわー。

 

庄司先生(大倉)の山手線の駅全部言えたら告白するとか、古賀先生(荒川良々)vs広田先生(シソンヌじろう)の屋上での掛け合いとか天文部vsカバディ部対決とか、ちゃんと主役のエピソードに絡ませて繋がるようになってるのよ。

 

特にカバディ対決のところは、同じ体育館では原田先生顧問のチア部が練習していて、チア部の場面になると、その奥で遠目にカバディ部がフレームインしている。そこからまた場面がカバディ対決場面になるとちゃんとチア部が遠くで映っているという、まるで体育館が舞台。この演出があたかも学校の日常というふうに見える臨場感。

 

そこへチア部の生徒がケガするんだけど、広田先生のケガとダブらせるというシリアスとコメディの緩急のバランスが絶妙だった。原田先生一辺倒の展開だと、存在そのものがこってり脂ぎっているので、一歩間違えれば説教臭くなるし、すぐお腹いっぱいになってしまう危険性がある。それが、彼らの存在によってうまく中和させているんだな~と感じたわよね。

 

古田さんがデーンとこのドラマの座長になっていて器がでかい。だからこそ、安心して他の人が自由にイキイキと爆発できる。この三人が束になっても、古田さんのキャラが負けない。負けようがないわよ。なんたって古田さんの手のひらの中で遊んでいるみたいなものだもの。

 

脚本が劇作家さん(加藤拓也氏)ということもあって、セリフの応酬がまるで舞台を観ているようなテンポ感。観ていてすごく気持ちがいいんだよね。

 

2話になっても古田さんの個性はますます強力になって衰え知らず。主役に抜擢されたジャニの面々3人は頑張っているのはわかるけど、古田さんをはじめ、おもしろおじさんたちに勝ち目はないね。がんばれ、ジャニ男くんたち。

 

 

やってもやらなくても後悔はやってくる

2話のテーマはブラック部活だとか、顧問がいないといけないという学校のコンプライアンス的な内容。そういう学校のルールの部分も描写されつつ、一生懸命やっている本人たちがどうしたいかに焦点を当てているわけよね。

 

原田先生も、最初は教師としての立場からブラック部活発言や「休みなさい」と指導するものの、自身もかつて陸上選手で故障して止めた経験から、生徒たちに添うことにしたという流れ。現実問題、部活が活発すぎて休みもなく体を壊す生徒も多いし、世界的に見ても日本の部活事情は休みもなく異常だという指摘もあるなかで、そういうことはいったん横に置いておいて、まずは一生懸命やりたいという生徒にこっそり練習させるわけだ。

 

ケガ人が出るあたりから、なんかどこかで観た展開だなと思ったら『チアダン』まんまじゃん。主人公がケガして練習できなくてっていうヤツ、『チアダン』ではケガした本人の心情描写をコメディなしのシリアスだったけど、『俺スカ』はコメディ+原田先生がケガした生徒に名言アドバイスしてたわね。

 

やった後悔もやらなかった後悔も、あとから自分の中でどんどん膨らんでくるの。でも、こうやって誰かに産んじゃえばしぼんで楽になるから、どんどん産みなさい。

年取って後悔膨らみまくって破裂しちゃったら大変なことになるよ。続けるかやめるかは、本当の気持ちと向き合って後悔しない結論だしな。

 


これはね、世の中のなにかを諦めたとかやめたという人に聞いてほしいセリフだった。原田先生の年齢だからことだったし、同世代としてはもう同感しかない。

 

私も原田先生と同世代として同じ事を若者に言いたい。今だからわかるし本当にそうなのよ。やってもやらなくても後悔はやってくる。だからどっちでもいいのだけど、自分なりにその瞬間本気で考えて本気で行動したらいいし、仮に後悔してあとから感情の揺り戻しがきたら吐き出せばいい。それでもまた小さな芽が芽生えるようなら、そのとき決めた決断の反対のことをいつからでも始めればいいんじゃないかと思うし、どっちの決断を選択しても、人生を彩る豊かさであることは間違いないから。

 

私の経験上、グダグダして安易にやめることは大きな後悔しか生まないとだけいっておきたい。ケガだろうが才能なかろうが、本気で燃え尽きるほど取り組んだ方が自分の引き際がわかるし、次のステージにいきやすいと思うの。

 

ケガとか病気ほど断腸の思いを突きつけられることってないけれど、もし、ある程度まで回復できるのならまたできるかもしれないし、同じ状態にならないとしても、制限された中でなにかできるかもしれないし、何らかの関わりを持てるかもしれない。以前よりパフォーマンスが落ちた中でも情熱賭けてできることはきっとある。あるんだよ! 人生って意外と長いからね。

 

 

シングルマザーはマイノリティ

ドラマではブラック部活については深く触れていないし、そこまで熱心に練習させるべきかどうかの是非までは取り上げないかわりに、顧問の先生のシングルマザー描写がそれとなく「生徒の幸せと先生個人の幸せどっちも大事」的なことをセリフで言わせて入れ込んでいただけ。ここも掘り下げると話がとっちらかってキリがないものね。

 

原田先生がチア部の顧問に対していろんな意味で見抜くんだけど、やみくもに否定しないで「なにかあったら力になるわよ」と寄り添うところが、お互いマイノリティだからこそ。とても優しい場面だった。実際、シングルマザーって大変でしょっていわれるのがめんどくさいんだもんね。シングルマザーもシングルファザーもまだまだ日本ではマイノリティ。子ども産め産めいっておきながら夫婦前提でシングルには風当たりは強い。変な話、原田先生が多様性として現れる前から存在する「多様性」のひとつなんだけどね。もっといろんな生き方が認め合えればいいのに。

 

指導者である顧問の先生も昔から続く「強くなるにはとにかく練習」の呪縛のままで指導し、それを生徒も継承してしまっているところはリアルだなと思ったし、高校生レベルの部活の顧問がすべてトレーニングに長けているわけもなく、その部活のスポーツ経験者でもないと教師と兼務なんて無理。しかも、そのやり方が根性だけの古い方法かもしれないじゃない。いや、ほとんどそうなんじゃないの? だから休まないんだよ、勤勉な日本人気質っていうの? 先生も生徒も休みなしで練習したら疲弊するだけだって素人目でもわかるのにね。

 

やっぱりそこは『チアダン』みたいに外部からコーチ呼ばないと。そうしないと顧問の先生は実生活が成り立たないわよ。



 

 

最後に。
補習のお知らせプリントがまた笑えた。カラーのハートだらけなの。よーく見ると、補習内容の「確認テスト」欄の横に「100点とった人はごほうびのハグ」と書かれていて笑ったわ。オネエである原田先生はかわいいものが好きだし、かわいくないものはとことんかわいく変えていくところは、チア部のユニフォームならまだしも、補習お知らせプリントまで変えるとかおもしろすぎる~~。こんなプリント、学生時代にもらいたかったな。

 

1話で空を飛んだ若林くんはすっかり原田先生の舎弟になってたし、2話の流れから、東条と明智のあいだに確執が生まれた。今後は、明智がサッカーをやめた本当の理由が明かされていくことと、原田娘の「体大丈夫なの?」というセリフから、原田先生のオネエ&教師になった理由(おそらく病気なのは間違いないだろう)がだんだんわかってくるところが見どころなのかな。

 

おしまい。

 

 

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