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【ねほりんぱほりん】元サークルクラッシャー何者かになりたい根底にあるもの

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by pennjapanesecollection

10月12日放送 Eテレ「ねほりんぱほりん」は元サークルクラッシャーがご出演でしたが、とても根が深くて私も考えさせられましたねぇ。

「フリンジマン」で男のタダ乗り愛人教授かよ~と思っていたら、今度は女のモテ教授じゃんか! こちらも負けていません。

ほんと、この番組いいわ~! 山崎亮太とYOUのキャスティングも絶妙。そしてゲストの赤裸々さの影にある弱さが、もう他人ごととは思えない。自分にも同じような種が心の中にあるなと気づかせてくれるし、共感する部分もあるので、バラエティなのに深く自分を見つめる機会になるんですよ。

今回の元サークルクラッシャー・サヤカさんの、そうなるきっかけやその後の人生があまりにも自分に近いところがあって非常に辛かったのです。おそらく非モテを経験し自覚がある女性ならかなり共感する部分があると思いました。

 

サークルクラッシャーの根は深い

会社や大学などのサークルで、身近な男性と次々と恋愛し人間関係を壊す女性のこと。サヤカさんは、高校生まではマジメな普通の女子でどちらかというと非モテだったっぽいです。男子から可愛いという扱いを受けておらず、他の女子と比べても「自分はなにも持っていない」という劣等感が強かったんだそうです。


当時、結婚したいくらい真剣に好きだった彼氏がいたけれど、「何かになりたい」思いが強いあまり、絶対やりたいと思ったスポーツにのめりこんでいたら、彼氏に理解されずに別れてしまう。「こんなに好きでも恋愛はうまくいかないんだ」とショックを受け、それからは一人の人と関係を深めるのがめんどくさくなった、といいます。


その出来事が彼女にとって傷となり、ある意味拗れていったんでしょうね。その後、自分の存在を確認するために、いろんな人に好かれて「自分は特別な存在なんだ」と思いたいがためにサークルクラッシャーとして開花してしまった。ちょうどいいアンバイにいって打率を高め(名門男子校は百発百中!)モテカウントを貯める。やればやるほど女としての価値が上がる気がすると言っていたけど、前回の少年院に入っていた男性ゲストと根っこはさほどかわらないんだなと思ったわ。

 

その後、社会人になってスポーツを続けたが結果が出ず、何になりたいかわからなくなってしまったが、運命の人と思える男性と出会い結婚。夫に勧められてデザイン関係の仕事をはじめ、会社経営をしている夫にふさわしい女性になりたいと思って頑張ったんですね。その仕事を成功させたら自分を肯定できるんじゃないか、何者にもなれていないコンプレックスを克服して自分を肯定したかったそうです。

 

そんな矢先に妊娠。出産後も育児をしながら仕事を続けるも、何者にもなれていない自分に焦りを感じて、さらに仕事をがんばったけど空回り。夫には助けてほしいといえなかった。というか、運命の人だと思っていたのになぜ助けてくれないのかと思った。何者かになるためにやりたいことをやっているのになぜ助けてくれないんだろう。ケンカばかりの日々で結局離婚。親権は夫側となり娘と離れて暮らす。現在は職場の上司(独身)が彼氏。もうクラッシュしないように頑張りますというけれど・・・。

 

「何者か」にこだわりが強い

司会の山ちゃんとYOUがいいこというんです。

「ここまできている自分のすごさをみていないよね。お母さんになっているそのことがすごいこと。ひとつ達成している。それじゃ足りなかった?」

サヤカさんは、「母であることで喜びもあったけれど、それがすべてになると未来を奪われる気がした。妻とか母がしっくりこない。娘のせいにするのも怖い。娘を手放しても何者かにはなれていない」と。


彼女の高校時代、彼氏から理解してもらえなかった経験もひとつの原因かもしれないですが、(ここから勝手に推測)おそらくもっと前、子供のころからやりたいことを周りの大人に否定された、あるいは放任されてきたのでは? 有名私立大学に入るくらいだから、親の教育もそれなりにお金かけて子供のためのレールを作ってきただろうし、そのレールからはみ出ないようにある程度勉強以外のことは我慢させたり否定したり怒ったりしてコントロールしたと思うのよ。それが親の愛情だとしても、子供からしたら小さな否定の積み重ねだったりするから。


本当のところはわからないしあくまでも推測の域を出ないのだけど、自己肯定感って、幼いうちからそこを高められる環境(主に家族)で学ばない限り、あとあと自分で模索して自己肯定感とやらを積み重ねていくほかないんですよ。その足掛かりが彼女の場合、サークルクラッシャーだったってだけで。

 

 

「何者かになりたい」根底にあるもの

実際に自分も同じ根っこなのでわかるのですが、幼少期や多感な思春期時代に、家族や他者からの愛情を感じられず、さらに褒められ慣れていない環境にいると、自分は特別だとか自分は素敵だとか思えないので自己肯定感がめちゃくちゃ低くなり、「何者かになりたい」思考になっちゃう。特に学校にいると自意識過剰で他者との比較が顕著だから、何者かにならないと自分の存在が認めてもらえないと強く思い込んでしまう。
学校に行けば、自分よりかわいい子、男子にちやほやされる子、頭のいい子、スポーツのできる子。それに引き換え自分は帰宅部で何のとりえもない私、とかなっちゃうから!

サヤカさんにとってサークルクラッシャーはただの通過点というか、女としてのポイントを貯めるという行為で自己肯定感をあげる練習をしていたんじゃないかな。リハビリだから男性から一方的にチヤホヤされることが第一。ここで真面目に付き合って自分の想いまで乗っけてたら疲れるんだもんね。

その経験を経て運命だと思う人と結婚し、本当に愛している人からは認めてもらいたいし応援してほしい、期待に応えたい、今度こそ共に生きたいと思ったはず。だから離婚に至ったのはつらいな。また自分を否定された、認められなかったって絶望したでしょうに。

半年か一年後、どうなっているかを追跡調査してほしいけど、また同じこと繰り返していました!になっていないことを祈るのみ。

 

最後にYOUが言ったセリフがよかったの。

「もうさ、あたしたちは生きることは恥なの。ダライ・ラマじゃないんだから」

お坊さんの説法よりもありがたいお言葉だったわね。
それは否定的な意味じゃなくて、恥をかきながらもそのまんま生きるってこと。「恥」そのものでいいんだってことよね。

元サークルクラッシャーの彼女の「何者かになりたい」欲求はしばらくなくならないと思う。自分がなにも持っていないことを知っていたとしても、それを認めないうちはなくならないから。

自分がなにも持っていないこと認めることはすごく辛い。年齢がいけばいくほど衝撃は大きく絶望的よ。何も成し遂げてこなかった自分て劣等感だらけの自分しかないんだもの。それでも認めるしなかない。絶望して一からまたやり直し・・・と同時に再び「何者かになりたい」って思うの。ホラーでしょ。