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【なつぞら】6話感想ネタバレ:なつの矛盾にあえて突っ込む夕見子の子どもらしさ

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Ethene Lin | Flickr

 


朝ドラの1週目は、子ども時代から始まるのが恒例みたいになっていますが、これほど第1週からグッと引き込まれて繰り返し観た朝ドラは、記憶の中でもはじめてかもしれない。もちろん草刈正雄効果(どこから見ても絵になるんだもの~~)もあるけど、大森脚本の素晴らしさにつきるなと思うわけですよ。

 

以下、ネタバレが含まれますのでご注意を!

 

 

今週の敢闘賞は柴田家の兄妹にあげたい!


夕見子はものをはっきり白黒付けたい性格なのか、開拓者ゆえのなんでも言いたいことを言う性質を受け継いでいるのか、とにかく自分の気持ちに正直なのよ。モヤッとしたことが嫌いな夕見子。学校の級友たちにいろいろ言われて、言い返したり怒ったりできないなつに、なんで怒らないのか!となつに憤慨するところとか、実は観察眼がするどい。夕見子の目からみても、どうしたって東京の家族を恋しがっているのがわかるんだものね。

 

剛男の説明によって、ワケありでここにきたことや、自分とは違ってワケありだから家の仕事を手伝っていることは理解したし、夕見子なりになつに優しくしようと思っていて、「はっきり知っておきたいのよ。あんたの気持ちを。だってそうじゃなきゃ、あんたをどう受け入れていいか分かんないんだもの」というところが子どもの率直な気持ちだろうけど、それを我慢しないで言いたいこと言える夕見子がちょっとうらやましい。父親の言い分にもちゃんと突っ込んでいたから、そうとう頭がよい子だよ。

 

そのあと、なつが「無理に優しくしなくていいよ。私は大丈夫だから」っていうのも、白黒はっきりさせたい夕見子にとってはイラッとくる返しだったと思うわ。「あの子、腹立つ!」のひと言で集約されていたけど、この言葉の中にはいろんな含みがあったと思われるのよ。

 

夕見子なりになつを受け入れて優しくしたい、助けたいと思っているのに、モヤッと返されては対策の打ちようがない。夕見子の目からみても東京に帰りたがっているのは明白なのに、居候だからって家のことを積極的に手伝おうとするなつの姿勢が、夕見子の目から見てあまりにも乖離しているわけよ。

 

まったく違うものが同時に存在してる不思議な状態にみえるんだよね。子どもが大人の矛盾に出会ったときに感じるあの感覚。だからあえて夕見子はなつに聞いておきたいと思ったし、納得する回答がないからこそ腹立つわけだ。なんて瑞々しい子ども描写だろう。

 

なつは、悲惨な状態の中の不平等・不条理の中で生き抜いてきた経験が、子どもらしさを失わせ、空気を読むどっちつかずな言動に繋がったんだと思うし、そういう経験をしていない夕見子はいたって子どもらしくて当然なんだよね。戦後の悲惨さを知らず、田舎で擦れてない夕見子と、空襲の真っ只中と戦後の悲惨でドロドロした経験をしてきて擦れてしまったなつ。その明確すぎる対比は、6話のラストへの盛り上がりに繋がっていたわね。

 

大人びた発言をしてしまうなつとか、兄へ手紙を出したり、返事が来ないことでますます兄妹への思いが募っていき、返事が来ない理由を自分なりに折り合いを付けて納得させようとするところは、いかにも我慢している子どもらしい描写だったなぁ。子どものころって、うまくいかないこと、特に肉親に関することはついつい自分を責める方向にいくからね。自分を責めれば責めるほど会いたい気持ちが募るなつ。

 

ずっと夕見子と相対的だったなつが、ここにきて兄の話や妹への思いが募り、家出という形でなつの子どもらしさが爆発するという、なつ自身も、いち視聴者もものすごいカタルシスが起こったシーン。なんでかんで、なつも夕見子と同じ、子どもらしい子どもなんだよ~~~! 4話の涙の比じゃないわよ~~。東京がどんなに遠いと知っていても、帰りたいものは帰りたい気持ち、わかりすぎてもう!

 

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照男と夕見子からみたなつ

夕見子がここまではっきり言いたいことが言えるのって、そういう祖父や両親といる環境が育んだんだろうけど、そこも兄妹で差がある描写というのもまたニクイじゃないの。兄の照男はあの子役のルックスからして、責任感はあるようだけど不器用(乳搾り教えてもらってないとか、薪割りをしていて均等に割れない描写とか)。夕見子は母に似て言いたいこと言って自分の気持ちに正直。なつとは真逆。こういう描写、なつのよそ者感を際立たせるのにはぴったりすぎるし、なによりわかりやすくなっていますよね。

 

なつが酪農の仕事を通して、泰樹との関係が近くなったことに対しても、柴田家で長年暮らしている子どもたちにとっては脅威なんだよね。実の孫でもどこか距離があると感じているのに、爺ちゃんから名前を呼んでもらって仕事も教わっているなんて! 遠巻きにそれをみている照男の家政婦はみたポジション。さぞショックだったことでしょう。

 

来週の予告、なつの家出はあっけなく終焉しそうですが、また草刈さんにグッときてしまったじゃないの! 泰樹となつの抱擁シーンだけみてももうたまらん! 開拓者としての泰樹は、新天地で暮らすなつにどこか自分を重ねてみていると思われ、それらしきセリフが出てたけど、それだけで号泣の予感がする。ハンカチ用意しておきます。

 

それにしても・・・

松嶋菜々子と藤木直人の北海道弁が、どうしても都会の人がむりやりしゃべってる感が否めないのだけど、それでも松嶋菜々子がなつに対して慰めたり叱ったりするときの方言に、なぜかグッときてしまうから不思議。そこはやっぱり松嶋菜々子の演技力ってことなのかしらねー。

 

そして、『ひよっこ』ときの木村佳乃にも感じた、農作業してるのにまったく肌が日焼けしていないばかりか、つるピカ肌問題。あれは大女優だからこその番組からの忖度といってもよろしいか!? もう少し浅黒いメイクでもいいと思うのだけど・・・。