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【なつぞら】4話感想:草刈正雄無双とラスト1分の既視感はあの有名アニメ

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Hidetsugu Tonomura | Flickr

 

2019年4月からの連続テレビ小説『なつぞら』 、まだ始まって間もないのに、4話にして草刈さんに泣かされました! 

 

 

草刈正雄無双でしょ

もおおお~~~草刈さあああ~~ん!と『イッテQ』のイモトばりに叫びたくなる、朝ドラ『なつぞら』の草刈正雄さんよおお~~~!

 

今週は草刈正雄無双~~~~! 藤木直人もイケメン枠なはずなのに、草刈さんの影にかすんでよく見えないわ!

 

とにかくかっこよすぎる。西部劇かよ、大草原に馬いっぱいでてくるのかよといいたくなるくらい、戦後の日本を感じさせない草刈さんのルックスと北海道の風景。昔から男前だけど、熟年になってからもさらに円熟味を増して素敵♪ 眼福眼福。これが半年も拝めるのかと思うと至福しかないな。

 

ハーフなのでお顔が派手。70年代はそれこそイケメンといったら草刈正雄一択というくらい一般認識だったからね。役が限られたりイケメン過ぎる不便や縛りもあったんだろうと思うのよ。そんななかでもどんどん演技の幅を広げられて、いろんな役をこなしていらっしゃるし。

 

大河ドラマで重要な役柄を演じたかと思えば、実はコメディタッチのものもバンバンこなす方なの。バラエティで「イモトォォ~~」と叫んで出演してみたり、はたまたNHKのコント番組『サラリーマンNEO』では、沢村一樹演ずるところのセクスィー部長よりもセクスィーなセクスィー常務を演じたり、『民王』でも政治家なのに、中身が娘と入れ替わってしまうとか(草刈さんのオネエ言葉は見物です)、落差の激しいところもまたたまらないわけよ。

 

 

現在、66歳(見えない!)の草刈さんですが、これからますます渋い役とか幅広い役をこなしてくれそうで楽しみでなりません。

 

 

 

大森さんの優しい包み込むような脚本

正直、朝ドラに関しては「まーた戦後復興からの話で、しかも女子の職業ものかよ」と、少々飽き飽きしてたのはある。朝ドラはどうしたってその路線でいきたいのはよーくわかったけど、もう飽きたよ!という気持ちだった。だけど、大森さん脚本とわかってその気持ちは少し静まりました。

 

『なつぞら』始まってまだ4話にして、人の機微がぞんぶんに描かれていて、大森さんの脚本のすごさたるや! たった1週間たらずで鷲づかみにされました。それと、4K、8K放送の恩恵か、ロケやセットの質が上がっていて画が美しいし、いいかんじに見応えあるようになってきたっていうのもある。

 

2017年放送の日テレドラマ『フランケンシュタインの恋』でも描かれていたのと同様に、家族やコミュニティ以外の部外者が入り込むことで、浮き彫りになる人間関係や心の動き。それがとっても繊細で優しく、そして実は残酷。なつが突然現れたことで、柴田家に関係する人々の立ち位置がとても丁寧で優しく描かれていました。

 

無骨で頑固な泰樹、その娘富士子、婿の剛男は泰樹に頭が上がらないが、自分の勝手でなつをつれてきてしまったり(それは自分を納得させたいからなんだけど)。

 

さらに、子どもの立ち位置や複雑な気持ちも繊細に描かれてて、キャラ一人ひとりをないがしろにしていないのがわかる。剛男の娘・夕見子のダダこねシーンも子どもの複雑な心情がよく現れていたし、兄の照男の不器用さ、泰樹に認められてない感もエピソードの中で丁寧なくらいに描かれているんですよ。

 

 

優しさという名の押しつけ

父・剛男と娘・夕見子の会話シーンも秀逸。なつの姿を自分の娘の姿に見た立てて、自分の娘を守りたいという自分の気持ちを納得させるために、なつを連れてきてしまったかもしれないと語る剛男。

 

正直に家族に語ることで、父親自身も勝手になつを連れてきたことを許してもらいたい、許されたいという気持ちがある。こういう描写ってなかなかない。なんとも朝ドラ的ともいえるけど、このドラマの中で無骨な役を草刈さんが引き受けるとしたら、その反対の性格のキャラってことでひたすら物わかりのいい優しい役、いかにも藤木直人が引き受けそうな役柄じゃないですか。

 

父親があんなふうに娘に言って聞かせるのも本来はめずらしいし、一見優しい父親にも見える。でも、別の視点から見たら自分勝手なだけだし、それをわかってくれっていう優しいふりした押しつけなんだよね。そういう人間のもつ残酷さというのかな、そういうのも大森脚本ではさらりと描いてくるので、けっこうじわじわとクセになるんですよ。

 

『フランケンシュタインの恋』でもそうだったけど、部外者をよかれと思って優しくしてあげるのに、それがかえって負担になったり、本人の気持ちを置き去りにして傷つけることになる。そのことに気付いたり、気付かなかったりするのが人間であるっていうことを、大森脚本は教えてくれます。きっとこの朝ドラ『なつぞら』もそうなるんだろうな。

 

 

なつをちゃんと見守っている泰樹

後半の泰樹のセリフは涙なくして観られなかったわ。あまりにすてきなセリフだったので書き起こしてしまった。引用しますと、

ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る。
報われなければ、働き方が悪いか、働かせるものが悪いんだ。
そんなとこはさっさと逃げだしゃいいんだ。
だが、一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。
人は人を当てにするものは助けたりはせん。
逆に、自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるもんじゃ。

 

相手が子どもであろうと、ちゃんとその働きを見ていて、その働きに報いる泰樹。子役の子、小鼻がヒクヒクして涙が絶妙なかんじで流れて、もおお~~~こっちまで泣けた。

一連のセリフはこれからの働き方改革に向けてのメッセージですかね? 草刈さあああ~ん、私も報われるような働き方するよお~~~

 

 

この既視感はあの有名アニメじゃん!

北海道の風景ってだけで、ずっとどこかでみたような既視感を感じていたんだけど、残り1分の夕暮れシーン、荷馬車を遠巻きに映す引きのシーンで「あ!」と思わず声が出たよね。

 

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※アニメ「フランダースの犬」より

 

『フランダースの犬』のまんまじゃん。草刈さんはまるでネロのジェハンじいさん風情!!(なんなら『アルプスの少女ハイジ』のアルムおんじも混ざってる?) ネロもじいさんも牛乳を運ぶ仕事してるからね。

 

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 ネロは画家を夢見て、紆余曲折あって最期は大聖堂で息絶えるけどさ、なつ、まさかセル画の上に突っ伏して息絶えるとか・・・それはないか。朝ドラで主人公死ぬとかないから!

 

なつが、今後アニメーターを目指すことになっているから、こういう懐かしアニメのオマージュをぶっこんでくるんだろうか?  それならそれでおもしろいよね。

 

 

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