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【おんな城主直虎】45話感想:言いがかりの信長と母の言うことは絶対な家康

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Wei Chang | Flickr

 

今回は、信長、家康、信康のとても緊迫して見ごたえのある回でした~~! 

 

万千代の見どころは、家康の和子(子供)のお守り役になれると早とちりして勝手に喜び、榊原にその一部始終を真顔で眺められたシーンがおもしろかったくらい。

 

万千代成長物語が今回は霞みましたが、徳川と織田の間で大きなうねりが起こったので仕方ないですね。それでも、武家のなんたるかを身をもって知り、神妙な面持ちで家康に仕える万千代の複雑な表情はしかと見ましたぞ。今後の成長に繋がっていると思われ、来週以降の立ち回りに期待できそうです。

 

 

以下、ネタバレ注意!!

 

 

 

家康の側室に男子が産まれることが不幸の始まり

戦国時代の武家というか家の在り方は、男子が産まれるだけでこんなに大ごとになるのかと改めてすごい大変な世界だなぁと思ってみていました。

 

昔は側室を置いてまで男子を産むことが、その家を守ること他ならなかった時代。正妻が産む人数も限られるだろうし、必ずしも男子を産むとは限らないので、子孫を残すためには側室制度は必須だったんですね。

 

家康に男子が産まれ、信康の弟にあたるわけだけど、このことは岡崎としても驚異になっていた。なぜなら、信康にはまだ嫡男がいなかったから! 

 

信康は家康の息子だけれど織田の婿。岡崎は織田のものでありながら、婿であるはずの信康を心から取り込めずにいる織田としてはいい気持ちがしない。信康にまだ嫡男おらず、そこへ家康の側女とはいえ男子が産まれたとあっては、岡崎がいつか乗っ取られるかもしれない(という勝手な危惧だよね)。

 

岡崎の立場が悪くなるのではないかと、義理の父として、家康と同等の従五位という官位(今でいう役職のようなもの)を与えようとするんだけど、信康は「織田というだけで十分な力添え、志のみありがたく受け取る」と申し出を半ば突っ返すことをしちゃったわけ。

 

織田としてはこれを機にもっと信康を自分のほうへ取り込みたかったのに、元は徳川出身で、心は織田にあらず、さっぱりなびかない感じが気に食わないわけですよ。先の戦でも立派なお椀をあげたかったのに受け取ってくんないしさ!と思っているのよ、きっと。

 

力ずくで人をまとめる織田と、人柄で人をまとめる徳川ではまったく相まみえない。せいぜい褒美を与えることくらいでしか人に好意(という下心だろうね)を表せない織田の不器用さもあるんだろうけど、あまり物事を考えず短絡的で言いがかりをつけたり、力ずくなところが信康の信頼を得られない点でもある。そのことにも薄々気がついているし、いつか裏切られるのではないかと恐怖に思っているから辛いところよね~信長、未来が悲しい未来だけに~。

 

徳川もそんな織田のめんどくさい性格をわかっているからこそ、家臣に呆れられるほどめちゃくちゃ気を遣っていることが表現されていましたね。

 

 

 

徳姫、この父にしてこの子ありと思ったわ

信康と徳姫の間に嫡男が産まれていないところに、いきなり側室問題。瀬名が徳姫に話を通したはずが、父である信長へ書状を書いてしまうあたり、信康にあまり構われていない、つまり夫婦仲が悪いと推測。書状でも信康が勝手にいろんなことをしていると書き、すっかり「武田と内通してる疑惑」を鵜呑みにするわけ。

 

自分をないがしろにされたと思って徳姫は逆上したんだろうなぁ。なにせ、信長の娘・徳姫よ!? 思い込んだら「言いがかり」よ。この父にしてこの子ありだわよ。

 

なぜに真実を知ろうとしないのかね。真実よりも思い通りにしないから「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」になるなんて、あんたたち親子、ひどいじゃないのよ。そんなんだから信康も信用しないのよ!

 

 

 

言いがかりに甘んじてしまった過去

家康の家臣・榊原の冷静沈着な読みはいつもいつも感心するわ。なぜ安土城に榊原がいかなかったのよぅ! それとも、誰が赴いても同じことになったのかなー。

 

忠次の安土城でのやり取りと自分の岡崎での話を網羅し、的確に状況把握するあたりがカッコよくてカッコよくて、尾美さんの株が上がりまくり! 

 

忠次は自分の手落ちを棚に上げ、信康のせいにする、サイテーだ。でももう織田の言いがかりが始まったらだれにも止められないことは皆が承知の事実でもあるのよね。

 

そこへ、視聴者向けに万千代の疑問がちょうどよく出てくるの。

 

織田と徳川は味方なのになぜ徳川を潰しにかかるのか? それは徳川が大きくなるのは望んでいない。かつて大方様の兄も織田の言いがかりによって斬ることになってしまった過去を万千代に語る榊原。皆の志気に関わるので口外にしないようとちゃんと口止めしているのに、家康の生母・大方様(栗原小巻)にばっちり聞かれたやーん。

 

 

 

母の言うことは絶対

大方様は、家を守るため信康を斬れと進言しにきた。家康は耳を疑うが、「家を守るため人柱として断たねばならぬときがある。その中で生かされてきたのだから」とたしなめ、トドメに幼名である「竹千代」と呼びかけるのよ。

 

もうこれ反則~! 母の絶対命令ってことになるじゃーん! 母の言いつけ守らないといけないじゃーん。

 

家を守るためなら肉親であっても斬る、それが武家なのだと。戦国時代とはなんとも過酷な時代なんだろう。家を守ることは生きるか死ぬかというくらいのことだったのね。

 

母の言うことは絶対な家康。ついに、ついに、決断しちゃったよ! 信康を捕らえてしまった。連れていかれる信康に家臣たちの申し出がまた涙を誘うわ。どれだけ信頼厚いかがわかるシーンだった。徳川家が栄える理由が垣間見えるところでもあったわ。

 

最後のセリフも切ない。
「短慮には走るな。血気にはやるな。そんなことをしてもいいことはない。それこそこのようなことを仕掛けた者の真の敵の思うつぼだ」

 

父・家康のしていることが本意でなく、徳川を守るためにしていること。すべてのことをわかっているだけに覚悟したよね、信康。きっと戻ってくるといいつつ、もう戻れないことも覚悟したんじゃないかしら。なんてつらいシーンだろう。


ああ、史実には逆らえないのかな・・・・これ以上、さわやか若手イケメンを消さないでーー!