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【おんな城主直虎】第42話感想:弱みを「強み」に変えるマネジメント力

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by Norio.NAKAYAMA photo

 

今まで歴史ものが苦手ということもあり、大河ドラマの存在は知っていても、なんだか小難しそうだと思っていたので避けて通っていたのですが・・・

今回の大河、まったく観るつもりありませんでした(なので感想も途中からです)。それが大好きなムロツヨシさんがでるというので、ストーリーがどうとかではなく、ムロさんが大河ドラマの中でどんな面白いことをしてくれるのかと期待しつつ、小ぎれいな方久として出演する回からなんとな~くみはじめましたんですね。

さらに10月から小さな虎松が大きくなって菅田将暉が出るっていうじゃない! 勝手に新シリーズ『おんな城主直虎~虎松成長編』と名付けたわ。こりゃあ観ないといけないでしょうが! 実質、柴咲コウを差し置いて主演格よね。いつかは大河で本当の主役を務めるであろう菅田将暉くんが、早々とチャンスがきた感じ。

大河ドラマってこんなに面白かったのか! こりゃまた食わず嫌いだったわ。よーくみるとキャスティングもいいし、キャラも立ってて感情移入しやすい。橋本じゅん、阿部サダヲ、尾美としのり、六角精児、市川海老蔵めちゃくちゃ重厚でいい! おかげで歴史嫌いだった私がちょっと歴史に興味を抱くようになったわ(年のせいもあるかもだけど)。もう、来期の大河も観るわよ!

ということで、虎松成長編42話(笑)感想いきます。


以下、ネタバレが含まれます!!

 

 

 

直之&六左衛門の武功

男なら“一度は武功を立ててみたい”と思うのが世の常。六左衛門と直之、万千代と万福、それぞれが仕事を認められた話がテーマでしたね。

長篠での決戦のため、徳川軍として柵を建てる役目を仰せつかった井伊谷近藤配下の直之と六左衛門。木材が足りなくなったために木の切り出しを申し出る。

その働きがのちに織田信長に認められるんだけど、男が手柄を立てるのはなにも戦とか力技だけではなく、「柵の材料が足りない!ピンチ!なときに素早く動いた」、というのも立派な手柄だし、六左衛門としては念願の「武功を立てた」ことになるのだからそれは喜ばしいこと。武芸には縁がなく役に立たないと思っていた六左衛門が認められるなんて、もうここで涙でちゃった。男は戦うだけが能じゃないんだよおお

 

 

「常なる人じゃない」信長

けどさ、織田信長は単に徳川の息子に渡しそびれたから、徳川寄りの近藤配下に目を付けたってだけなんだろうなーという下心も見えて、織田信長のズルさがみえちゃったよね。だから「常なる人じゃない」、つまり「長く天下が続く人ではない」なんて義理の息子・徳川信康に影で言われちゃうんだよ。

それに、織田軍はあくまでの徳川の援軍なのに、徳川に話を通さず、勝手に策を練り道具をそろえ仕掛けを作り出した。現場がこのままでは負けそうだから勝つためとはいえ、援軍の分際で徳川を出し抜くとあっては徳川の立場もない。確かにね、緊急時は上の決定待ってたら手遅れってこともある。だがしかーし、この時代も(今も)縦社会なのだよ。徳川陣営の反感を買ったのは言うまでもない。

だけどここでも家康、懐深いというか洞察力が鋭いの。信長の作戦が良案だとなると否定もできない。ここでオイオイ聞いてねーよーと激昂したところで自分の策のなさを露呈することになるわけよ。だったら何も言わない方が得策。家臣や息子の労をねぎらうことで家康の懐の深さがより強調されるってわけだ。あったまいい! 力づくで戦うよりもこりゃあ人がついていくよね。

 

 

どんな弱みも「強み」に変える

とにかく小姓にのし上がりたい万千代は、先輩の小姓にそそのかされて武具の修繕作業をさせられる。自分頑張りましたアピールするも、結局「潰れた家の子」扱いで先輩小姓に足蹴にされる。この無鉄砲で出世欲丸出しの菅田将暉顔芸シーンがまた「若さ」を表現していていい。いさかいになりそうなところをノブに止められるんだけど、思い余ってノブを殴ってしまう。
そこは年の功ノブ、さすが家督の関係性を把握しているからこそあらがってはいけないと諭すのよ。年をとっているからこその視野なのよね。裏切りとはいえ以前徳川にいて戻ってきたんだもんね。年齢的にも今でいう嘱託職員みたいなものか。六角さんいい味でてるわー。すっかり万千代と万福との距離も近くなったよね。

殴ってしまったことを謝る万千代。だが気持ちが収まらない。なにも後ろ盾もない、潰れた家の子と足元を見られているのが悔しい~~!

ノブは「潰れた家の子であることを強みとしてみては?」と提案。これは経験のある大人だからいえることだよね。万千代は若さゆえ世間を知らず(駆け引きや立場とか深くわかっていない)目先のことしかみえない。

だからノブの言っていることが理解できないので、「さすがは裏切り者という働きをするのか!」と詰め寄ると、ノブは「もちろんそのつもりだ」という。万福も「井伊の家もそれを利用して治めているではないか」と気づく。
さらにノブが自分のようなはみ出しものを引き入れた家康に対し意味があると言い切る。そしていつか時がくるのを待とうと。

家康は頼りなくみえるけど策略化だし頭が切れる。それこそ、その頼りなさ自分でもわかっていて利用して生きているといってもいい。引け目を感じるような家柄や立場ものであっても、家康が井伊家に対して並々ならぬ思いがあって引き入れたわけよね。

弱みは「弱み」と思っていたらそのままだけれど、弱いからこそできること、弱みを武器にして使えるようになれば強みになるということを教えてくれる。それは家康も、直虎、六左衛門、万千代、それぞれにいえること。強いとは、武力だけではなくて「生き延びること」も強さだと、井伊家と家康が表しているように思えるのですよ。

今後、万千代もノブもどのような働きで「さすが!」と言わしめるのか楽しみでもあります。一生懸命今の立ち位置で頑張れば、誰かがみてくれている。そんな勇気がもらえる場面でした。 

 

 

家康みたいな上司が欲しい

家康って細かいところに気がつく人なのね。たしか、家康ってお腹が弱くてよくお腹下していたっていう話が有名なので、もともと繊細な方なんでしょうね。
前の41話でも、万千代がわざと草履の鼻緒に切り込みを入れていたことにも気づくくらいだもの。誠心誠意行ったことは気づいてくれるのは部下としてうれしいよなぁ~。

 

私は直属の上司でこのようなタイプの人の部下になったことがなく、むしろ細かいことにぜんぜん気づかない上司ばかりでことごとくやる気なくしてきましたね。細かい配慮はするだけムダになったものです。

以前勤めていた会社の業務で、一度だけこの家康タイプの女性社長とお仕事をご一緒したことがあります。すごく体が弱い方で繊細。繊細だからこそ店舗や組織、商品開発への配慮がハンパなく、しっかり業績をあげておられました。社員一人一人にまで心を配る統率力。社員の忠誠心はいわずもがな。みんなでしっかり同じ目標に向かっているので、当然お客さまにもその思いが伝わりファンが増え続けているような会社でした。

人を大事にすることで互いが支え合い繁栄する。オラオラ信長タイプもアリだけど、現代だと家康タイプが天下を取るのだろうなとテレビを観ながら感じていました。

 

 

 

万千代、契りを結ぶ覚悟までの顔芸

万千代は家康の家臣・榊原に寝所にいくよう、そして着物も着替えるよう命じられるんだけど、次のセリフまでの間がすごく長くて、虎松の葛藤が現れていていい!

「そういう・・・ことなのかの? 徳川の殿はそういうことは好まぬとお聞きしておったのじゃが」
「万千代様はお顔だけはかわいらしいから。趣味が変わられてもおかしくはない」

もうそういうこと(つまり男同士でも抱かれるってこと)だと決めつける感じで追い打ちをかけるノブ。なにこのやりとり、ウケる。

万千代は他でも契りを結んで寵愛を受けた武将がいる情報を思い出しグルグル考え、菅田将暉顔芸ショーが始まるのよ。

そして覚悟を決める万千代! 「新しいふんどしを持てー!」菅田将暉のほっそい身体とバックふんどし姿拝ませていただきました! でもNHKだからか、お尻は遠目で影になって半分しか写さなかったわね。

もう抱かれる気満々でおめかししていく万千代。そしたら家康に「は?」と言われてホッとしたようなガックリしたような感じ。
そのかわりに、万千代が手がけた武器の手入れ具合、玄関の草履棚を新調していたことをちゃんとみてくれていたことを伝える家康。

本当によく見ている! こんな上司の下で働きたいよねーやりがいあるよねー。誰も気づかないと思っていたからこそ万千代超うれしいよ。万千代、家康についていきますーー!契り結んでもいいわー状態だっただろうね。ほんと、家康マネジメント力すごいわー。

最後は「色小姓にしてしまわぬか」とグイグイ迫られていたけどもーNHK的にはナシだろうなー。なったことにして小姓昇進てとこかな。

 

次週、勝手に裏タイトル『小姓井伊万千代』。月ごとに役職が変わりながら昇進していく『課長島耕作』方式なのであーる(ウソ)。