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【MIU404】3話感想ネタバレ:『アンナチュラル』コラボで終わらなかった驚きの後半

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Marco Verch | Flickr

 

今回の話題はドラマ『アンナチュラル』コラボ、これでしょう。もう最高ー! 西武蔵野署の毛利&向島刑事二人が現れた時のSE聞きました~? チャリーン! コインが落ちるあの音よ! 『アンナチュラル』ファンからしたらもーーーこの瞬間がうれしいのなんの。ちょい役でカメオ出演的扱いかと思ったら、本編最後までがっつり絡んでてびっくり。『アンナチュラル』と同じ世界線だなんて粋なことをしてくれる製作陣の皆様、ありがとう。

このあとの展開で、UDIが本格的に出てきてもいいくらいよね。もし出るとしたら、ずん飯尾くらいかなぁ。個人的にはマイルドになった中堂さんあたりに出てほしいけどねぇ。

だけど、コラボだけで終わらなかったのが今回の3話。いやー、後半びっくりしたわ。


以下、ネタバレします。見ていない方はご注意を!

 

「いたずら」という言葉

今回一番印象位に残ったセリフ、

「『いたずら』っていう言い方やめませんか? 自動への性的ないたずらと呼ばれる行為は、いたずらなんて軽いもんじゃない。性的な加害、性暴力です。日本語の表現は柔らかくて美しい。だけど、重大な問題までオブラートで包み隠してしまう」


「いたずら」という言葉は軽く聞こえるし、事の深刻さがまったく伝わってこない。「子どものいたずら」という表現はよく耳にするけれど、それ以外の場面で聞くと違和感がある。

この言葉は性的犯罪でよく使われる表現で、やったことが卑劣なのに「いたずら」とはなんだ!?と常々思っていたので、もやもやしていたものがはっきりと明言されてスッキリしたシーンの1つ。これは現実世界でも「いたずら」なんかじゃなく、ちゃんとした犯罪名を教えたほうがいいと思うわ。じゃないと、やった本人が自覚しないでしょ。都合よくやんわり言葉でごまかしてるんじゃねーよと。

個人的にはその後の我孫子刑事部長(生瀬勝久)とのやりとりがよかったな。

「さすが女性は細かいことに気がつく」
「今、女性関係ありません!」

 

女性を褒めたつもりで言ったのだろうけど、そもそもその発言からして「女性はこうだ」という決めつけや蔑視とも取られかねない言葉なのよ。男性優位の世界ではどうしても女性は「下」に見られがちであり、細かいところは男性は気が付かないものだという決めつけ、もしくは気づいていなかったことを隠そうとして相手を持ち上げているとも取れる。

すぐに性別は関係ないと返すところが、桔梗隊長(麻生久美子)が警察という男性社会の中で、女性であるというだけで理不尽さや決めつけにあってきたのだろうよ。生瀬さんの演技がまたそういうステレオタイプな男性像を演じているところが憎々しいくらいうまかったわー。

 

世相を拾い上げているセリフ

野木さんの放つセリフって、世相をしっかりと見て、拾い上げて脚本に落とし込んでいるんだなーと毎回思うわけですよ。今回のセリフでいうと「何を聞いてものらりくらり。不都合な事実を隠そうとしている人間特有ののれんに腕押し答弁」とか、高校生たちが「あいつらは自分の保身しか考えていない」という会話シーン(その後、学校のことをネットに晒そうとしたら、それによって多くの人が被る被害まで考慮できるくらい認識している)、そのセリフを言わせる前提で九重が言うセリフ。「大人が馬鹿なんですよ。若い人が何も考えてないと思っている。そういう意味でも相手が未成年でも厳しく対処するべきだと思います」、からのー、桔梗隊長の少年法の説明がさらにかぶさるという見事さ。

最後のほうでも捕まった高校生たちが家裁に送られたといいながら、ネットに晒されて社会的制裁を受けた...というところ、ここまで描くのかと思わずうなってしまった。ネットがない時代ならともかく、今は捕まったら最後、法だけでなくネットによって晒されるし、それが一番怖いといってもいい。

人の差別や誹謗中傷、相手が悪いと思ったら自分は正義にでもなったかのように責め立てる。正義だったらなにをやってもいいとで思っているその考えがおかしいことに、気が付かないとするなら、これほど恐ろしいことはないんだよね。

実際、犯人が捕まってよかったねで終わらないのが現実世界。法で裁かれるより、人間によってネットで裁かれるほうが怖いわ。

 

 

分岐点

3話のテーマが「分岐点」。人は何かあった時、誰と出会ってどう関わり進んでいくのか。捕まったことと逃げたこと、罪を犯した高校生たちにとってまさに分岐点ってことよね。未成年ということもあって、罪には問われるものの少年法に守られ、軌道修正ができるだろうけど、逃げた高校生・成川にとってどういう未来があるのか、明らかに分かれたということだよね。

これは今後、成川が救いようのないかたちになるのかどうかすごく気になるし、桔梗隊長の息子の相手をしていたマフラー女子と、成川の関係性も気になる。2人ともなにかの印のようにきっちりマフラーしてたしね。

分岐点を語るために重要なシーンが、志摩と九重のピタゴラスイッチシーン。3話にして九重の性格というか、頭もいいしいろいろうまくやってきたのだろうけど、自分が正しい(迷惑な人は異動させたらいいとか、未成年であっても処罰するべきとか)、合理主義、若者特有の飲み会嫌い、自己責任論等々、九重のキャラが明確になってきた。

成川を捕まえるところで、呼び出しがかかり「1人捕まえればあとはなんとかなる」という陣馬の言葉で成川を捕まえなかった。陣馬の命令とあってはそれに従ったまでの話ではあるんだけど、これが九重の分岐点ってことよね。成川を捕まえなかったばっかりに、今後の展開でとんでもないことが起こるーという伏線決定。ああ、九重の苦悩している顔が目に浮かぶよー。

ツイートでも既に語られていたのが、ピタゴラスイッチの玉を受け取れた伊吹と、玉をこぼした九重、これがまさに分岐点そのものだという見方。これは私もそう思ったし、人によってどこにどう転がるかわからないという志摩のピタゴラスイッチ解説が、未来の九重を示唆するかのよう。

同じ404チームで出会っていながら、異端っぽい伊吹が道を踏み外さずに居場所を見つけるのか、挫折とかなさそうな九重が転落していくのか、志摩もまたどういう心境の変化が起こるのか、どこにどう分かれていくのかわからないし、この3人は絶対変化していくことが決定しているわけで、そこへ陣馬(橋本じゅん)の安定感、安心するわー。

 

ゲストすごすぎるでしょ

前回の松下洸平出演もお腹いっぱいだったし、毎回ゲスト出演あるのはわかるんだけど、今回はいろんな意味で驚いた。高校生たちが起こした事件にかぶさるように誘拐事件が起こって、その犯人に岡崎体育って! その事件も唐突すぎて無理がある気もしたけど、サプライズ出演とわいせつ犯の醸し出す気持ち悪さはナイスキャスティングではあった。岡崎体育が星野源に捕まるなんて笑えてしょうがないわよ。

そこでこの事件は終わりかねーと思っていたら、逃げた成川が会っていた人物、ちゃらい出で立ちで聞いたことのある声。ん? 傘が動いて見えた顔が、

菅田将暉!バーン! 


一度に2人もゲストなのおおお、というか菅田将暉は最終話まで絡むパターン? 毎回菅田将暉を拝めるのおおお? だとしたらめっちゃうれしい。思わずテレビの前でキャー!と声を上げてしまったじゃないの。菅田将暉が1回こっきりのゲストなわけないわよねーーー。

ああ、どんなえげつないヤクの売人キャラを演じてくれるんだろう? 楽しみ楽しみ。

麻生久美子とも絡むのかしら? 『dele』以来?

 

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どんな大物豪華ゲストでもバランス良く演出してくれるんだろうから、心配はしていないけれども、主役の伊吹と志摩の変化が、菅田将暉の怪演に食われませんように......。

 

おしまい。

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