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【コウノドリ2】3話感想:今回も四宮(星野源)の名言にもっていかれた

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Julio Roman Fariñas | Flickr

 

コウノドリもストーリー展開のテンプレが見えてきた。なんらかの問題を抱えた妊婦→サクラと四宮(ときどき小松さん交じり)で治療方針の対立→今橋センター長が中立的立場でなだめる→妊婦暴走→サクラ・四宮が意見の相違を超えて対処し丸く収まる。めでたしめでたし。

ドラマってこのような基本プロットがあってこそストーリーを続けられるのねと、改めて感心しちゃった。

 

以下、ネタバレ注意!!

 

 

 

周りの情報や迷信に振り回される妊婦

まずいいたいのは、過剰なまでのチャラい夫婦演出。夫婦そろって帽子を斜めにかぶるとチャラい夫婦ってこと? しかもぜんぜんなじんでなくて無理矢理感ハンパない。でも川栄李奈はバカっぽい、いや、ギャルっぽい役はお得意なので、セリフ言い出したらさすが違和感なし! 本当にこういう人いるいる~と思えるくらいなかなかいい味でていました。

無痛分娩に関してはニュースにもなったし、いろんな意見もある。今回の場合はお母さんの心臓の負担もあるからこその選択なのだから、素人目線でとやかくいうところではないのよね。だけども他人の意見に振り回される川栄ちゃん。
研修医くんが「日本は遅れている」と言ったのも一理あるかもしれないけれど、人手不足なうえに麻酔専門医もそうそういないとなれば、簡単にできるものでもない。
もっと懸念されるのが、「お腹を痛めて産んだからこそ愛情が湧く」思想。このことにもサクラは言及していましたよね。「自然分娩も帝王切開も無痛分娩も、立派な出産です」と。この言葉にかぶせるように「実際に産んでいないのにどうやって父親になるんだよ」という金爆くんのひと言が素晴らしかった。「親になる」とは、どれだけ意識を家族に向けるかどうかでなっていくものなのかもしれませんよね。

同じく、親の意見に振り回されるメアリージュンちゃん。こちらは言われれば言われるほど自分を責めて落ち込むパターン。ネットとか同世代の意見ならまだしも、親世代の情報は思い込みや古い情報もあるし、みんなもつらい経験しているんだからあなたもしないとダメ的な、呪いにも近いことを平気で言うケースも多いのよね。


劇中では「夫は外で働き、妻は家を守り子育てする」というかなり古風な考えのお母さん。それをみて「そういうの嫌だな」とか思うところがあったんじゃないですかね。だからこそ、キャリアウーマン目指したのではと推測。メアリージュンちゃんの母親は専業主婦で無意識に家庭内で文句タラタラ言ってたんじゃないかな。そうなるのが嫌だから仕事を続けたいって思ったのかも・・・と勝手に背景想像したりして。

 

どちらにしても、実際に他人の情報に惑わされる人いっぱいいるし、経験者だからって頼まれもしないのにアドバイスする人の多いこと多いこと! しかも当事者視点でしか語れないので、本当は見当違いだったりする。心配してくれたり心づかいの気持ちはうれしいけれど、相手の立場や状況を配慮しないようなのはクソバイスだからね!

 

 

 

医療現場でもやれることの限界がある

メアリージュンちゃんは、前回よりも増して産後うつ状態が深刻になっていて、さまざまなシグナルが出ているのに、エジンバラテストでは問題なし。小松さんは女性であり助産師でもある現場の経験から何かを察知して、「なにかあったらいつでも言ってね」とはいうものの、必要以上に入り込むことはできないもどかしさを感じているわけ。でもメアリージュンちゃんの異常を察知した小松さんは、ルールを逸脱してまで個人的にやりとりしようとするんだけど、今橋先生に見つかって叱られてしまう。

助産師でなおかつ出産経験もあるので、辛さを理解できるし苦しんでいる人がいたらなおさら寄り添いたくなる。だけど、診療時間を超えてまで個人的になるのは現場としてはルール違反。病院も一人だけを相手にしているわけではないし、どうしても限度というものがある。きちんとそういう視点で判断できる他の先生の発言で、感情的にならずに冷静でいられる視点に立てるのはよい脚本だなーといつも感心します。

 

ここんとこ、毎回サクラが感情的、四宮が現実的な観点から、どちらも正しいけれども両立しない対立が勃発していて、それが解決するわけではなく、そのときそのときの判断で行うしかないのだという展開をみせてくれるんですよね。それは妊婦さんがひとりひとり違うということもそうだし、起こる現象への答えはひとつじゃないということでもある。いろんな経験値から積み上げてつなげていくしかない。患者に寄り添うことも必要だけど、なるべくリスクなく命を守ることも必要。でも人によってはどちらか選択を迫られることだってある。その象徴としてサクラと四宮の考えの違い、助産師や若手医師、センター長の立場からの意見、それぞれを理解しあっていこうとする姿勢がすがすがしくて気持ちがいいんです。なので、院内の派閥争いとかムダにコメディ感を醸し出す『ドクターX』はどーしても苦手なのよねー。

 

 

またしても四宮の名言にやられた

メアリージュンちゃんの産後うつが深刻になり、飛び降りる手前で助かったんだけど、感情的にならない四宮が、感情論をはぶいて「医者として治療すれば治る患者を放っておけない」という建前のもと飛び降りを阻止。ここでもしサクラが感情論で引きとめていたら、よけいメアリージュンちゃんが感情的になって「だれもわかってくれないのよー」と言って飛び降りちゃったかもしれないなと思ったわ。だから、この場は四宮が冷静かつ医者の立場であえて共感しない方法だったからよかったという、とてもいいシーンだった。
さらに、その後、別室で落ち着いたところにナオト・インティライミがやってきて、またしても四宮の癇に障る発言「お義母さんは夫婦は二人で一つっていってじゃないか」というと、

 

「人間は二人で一つになんかなれない。死ぬまで一人だよ。たとえ夫婦でも別々の人間だからお互いを尊重しあう。それで初めて助け合えるんだよ」

 

これはすべての夫婦に言えること。私はテレビの前で泣いたわ。結婚したというだけで二人は一つだと思っていたけど、もともと他人だし「一人」と「一人」が一緒にいるだけなのよね。いつの間にか尊重することを忘れて、依存しあってしまう。そのことを思い出させてくれた名言でした。毎回語録が増えるシノリン。シーズン2から綾野剛・星野源W主演といってもいいのでは? この二人も意見の対立をしながらも尊重し、助け合っている。人間関係はそういうことだよと教えてもらっている気がします。

 

 

 

産後うつ、本当にこの事実を世の人々は知るべきです

メアリージュンちゃんが3話連続で仕事と出産、産後うつになるまでをじっくり演じてくれて、世のお母さんたちの共感を得たのはいうまでもありません。本当に産後の女性の体は本当にたいへんな状態になることを知識でいいから知っておいていただきたいです。これは同じ女性として切なる願い。女性は生理に始まって、妊娠・出産、更年期まで、ライフスタイルの変化と同時にホルモンバランスの変化も経験していくのです。
以下のリンク先の記事もぜひお読みください。産後うつはどこにでもあり得る話なのです。

 

akasugu.fcart.jp

 

産後うつって「産後」でしかも「うつ」は産婦人科の領域じゃなくなるというのもなんだかなーと思いましたよ。だって、ホルモンバランスの乱れも関係しているなら産婦人科でもいい気がするけど、現状としては縦割りにするしかないのかーとドラマとはいえ虚しく感じてしまった。その代わりに病院の新生児科での相談、産後を支援するセンターや助産師がケアする役割もあるのでしょうけど、情報を探したりして事前に知っておいた方がいいんだなと思いましたね。


「みんな子育て美化しすぎです。みんな髪振り乱して必死にやっているんです」というソーシャルワーカー向井さんのセリフが印象的でした。

男女問わず産んだことのない人は、勝手に子育ては美しい、母は素晴らしい、神々しいものだと経験がないだけに美化してしまいがちだけど、きれいごと並べて眺めているだけでしょって話よ。そういうのいらないから!ってお母さんたちは思っているでしょうね。

それにしても、最後までナオト・インティライミがイラつく! なーにが「イクメンじゃなくて父親になる」だよ。ピアノ聞いて雰囲気に流されたんじゃね?って疑ってしまうわ。今まで何回電話しても連絡つかなかったくせにねー。

シーズン1の小栗旬はイクメンどころか、まさかの妻死亡でシングルファーザー大変だったんだからな!といいたい。この話も切実だったよ。今ならシーズン1が今月末までTVerで観られます。観ていない人はぜひ観てね。

 

https://tver.jp/

 

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