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【コウノドリ2】2話感想「産んでからがもっと大変」というテーマが根底にあるよね

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『コウノドリ』2話、今回もかなり考えさせられたテーマだったなぁ。

 

以下、ネタバレ注意です!!

 

 

 

やっぱりまだ「きみちゃん」の印象が残る

きみちゃん(土村芳)・・・2つ前の朝ドラ『べっぴんさん』の役名でつい呼んでしまうわね。この方はもしかして、仲間由紀恵みたいに役柄が変わっても元のキャラが変わらないタイプ(つまり、何をやっても同じ演技)の女優さんなのかな。

きみちゃん、いやいや、佐和子役は子宮頸がんと早産のリスクというダブルショックを演じるというこれまた過酷な役。今回の病気と出産の葛藤シーンはすごくよかったと思います。

夫役(福士誠治)、どこかでみたなと思ったら、おお、『のだめカンタービレ』のオーボエ奏者・黒木くんじゃないの! はああ、あれから10年たったんだー。高橋一生ばりのさっぱりしょうゆ顔で個人的には好きなんだけど、イマイチブレイクしていないのよね。あのときは大学生の役がぴったりだったけど彼ももう34歳。今回の繊細な演技表現がすごくよかったわー。単発ものやシリーズでも1回だけとかまだ端役が多いみたいだけど、着実にキャリアは積まれている様子。これを機にもっとテレビでてくれないかなー。バイプレーヤー向きなのかなー。40代で花咲くタイプなのかなー。もっとドラマや映画に出てくださーい!

 

 

産んでからがもっと大変

前回同様、「産んでからがもっと大変」というテーマが根底にあるんですね。
すべての母親が出産後に安泰でいられるかなんてわからないし、厳しい現実が待っているかもしれない。その都度、どれだけ現実と向き合っていけるのか、いくしないんだなと考えさせられます。

子宮頸がんの発症と出産のリスクがテーマの今回。がん治療に専念すれば子供を諦めなければいけない。片や、出産を優先させればがんが進行して母親が命を落とすかもしれない。そこへ、子供の立場になるサクラと母親の立場になる四宮が、それぞれ意見が対立するところも秀逸だった。どちらがいい悪いじゃないから。

サクラ自身、母親が子宮頸がんで生まれてすぐに亡くなり施設に預けられた経験から、実の母に育ててもらいたかったと思っていたし、四宮は早産によって子供に重い障害が残る可能性を危惧(→親が子を見捨てるケースがあり、そのことで四宮自身責任を感じている)していたのよ。だからどちらも患者を思う気持ちからきていること。
最終的には患者さんが選ぶことだから現場で最善を尽くすしかないんだけれども、ここまで考えてくれる医療現場のみなさんにはドラマとはいえ頭が下がる思いでした。

いずれにしても選択肢が限られる中で、新生児科の現場を実際に夫婦でみたり、お母さんの話を聞いたりしながら、佐和子は熟考していくんですよね。

 

 

「なんとかなる、なんとかする」ってきれいごと

佐和子は現実的に考えて、子供にリスクがあった場合、夫婦の生活が普通の生活に比べて時間を取られるであろうことを危惧し、だったら命を削ってでも健康体の子供を産んだほうがいいと悩み夫に打ちあけると、夫は妻を失うことには納得していないので、「なんとかなる、なんとかする」というんですよ。一見力強い慰めに聞こえるけれど、和佐子にしてみればきれいごとに聞こえるし、現実的に考えて生活が変わることを心から幸せだと思えるのか不安だったんですよね。
「幸せってなんだ?」、夫婦で葛藤するこのシーンも心がギュッと締め付けられたわ。

その心の整理までの過程で、ウェディングプランナーとして顧客である妊婦さんの式をとりおこなうシーンも、夫婦の葛藤をさらに描く形になっているのがすばらしい。演出の土井裕泰さん、さすがです。

夫婦が選んだのは、28週での早産の道。少しでも母親として育ててほしいというサクラの想いが伝わったかのような選択。がんといってもすぐ亡くなるわけではないしね。

 

 

子宮頸がん予防ワクチン接種推奨シーン?

佐和子の子宮頸がんについて、四宮は子宮頸がん予防ワクチン接種が広まっていればこういうことが減ったのになと話をしていたけども、ヤケにみんなで説明しちゃってしっかり「子宮頸がん予防ワクチン接種推奨」シーンに見えたのよ。公式サイトにもリンク貼ってあったし。脚本としてよかったのは、きちんと意見の相違を示していたこと。プロパガンダなら「とにかく受けましょう」で終わるでしょうけど、ちゃんと吉田羊さんのセリフから、ワクチン全般に副作用がないわけではないと言ったうえで母として心配だと言わしめていたところが好感持てたな~。

ワクチン接種率は、13歳での初回接種率1%以下だそうで、ワクチンの副反応がニュースで取り上げられてからワクチンの推奨が取りやめになっている現状。ワクチンを打つか打たないかは選択できるので、自ら情報をみて選択していくといいですよね。

 

個人的には情報に目を通しつつ、震災直後に異様に流れていた子宮頸がん予防ワクチン推奨CMの違和感と嫌悪感しかないです。今それ必要?って思ったもんなぁ。

 

 

検診にくるメアリージュンちゃんがおかしくなってる

あきらかにおかしいメアリージュンちゃん。それに気づいた吉田羊さんが書かせた
「エジンバラ産後うつ病質問票」http://www.kizunamail.com/epds

ああもうメアリージュンちゃんヤバイ!

今まで割と1話完結ものが多かったけど、今回はメアリージュンちゃんをディープに扱うあたり、1話で完結できる問題じゃない「産んでからがもっと大変」を象徴する大事なテーマってことなんだろうなぁ。特に世の男性に知っていてもらいたいところでもあるしね。

 

 

白川くんのセリフがすべてを物語っていた

「結局は、子供に何かあったときに親がその現実を受け入れられるか、受け入れられないか、そこが問題なんだよなぁ」

もうこれに尽きるんですよ。子供を持つことはヘタするとキレイごとになってしまいがちになります。「子供さえいれば幸せ」みたいな。生まれた先にはさまざまな現実が待っているということが見えなくなってしまう。ドラマなので赤ちゃんが生まれてくるシーンは「よかったね~おめでとう~」だし、それ以上でもそれ以下でもないとても幸せなシーンでもある。でも、その親の状況下で赤ちゃんと一緒の未来を想像できて、なおかつそれすらも丸ごと含めて幸せだと受け入れることができるかどうかという親の姿が、今回のシーズン2でリアルに近い形で見せつつ、問題提起になっているように思います。

 

私は年齢的にもう産むチャンスはないんだけど、私だったらどう考えただろう? 
そのときの年齢や立場、環境に左右されるだろうけど、純粋に考えると、子供の体にリスクは負わせず、自分の命を削るほうを選ぶかな。出産までの間にどんな思いでその選択をしたのか、映像や手紙で愛を形に残すようにするの。子供が健康体で生まれるならそれで命が削られても惜しくない、と思う・・・かな。でも残された人のことを考えるとそれが正しいとは言えないかもしれないな。