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【コウノドリ2】1話感想2年たっても社会の出産育児環境は変わっていない

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TBSテレビ

 

いやー始まったぁ。楽しみにしていましたよ「コウノドリ」。
なんといってもメインキャストも脇役もしっかりした贅沢なキャスティングで見ごたえあるし、毎回ゲストも豪華(テレ朝みたいに主役級でお金かけた分脇役誰?みたいな落差がない)。あいかわらずキャスト半数以上が朝ドラ引っ張りキャストだったけどね。出産シーンは何度見ても泣けるところがいいんですよ。

まず思ったのが、なぜドラマタイトル脇にドドーンと「シーズン2」と明記していないんだろうって思ったよね。Wikipediaだと「第2シーズン」ってあったけどね。TBSはシリーズ化するつもりないんだろうか。どうでもいいか。勝手にシーズン2と言わせていただくよ。

 

 

成長したキャストの面々

前シーズンから2年、キャストは確実に成長していた演技になってましたねー。

下屋(松岡茉優)と白川(坂口健太郎)も研修医ではなくなりしっかりしている。不愛想極まりない四宮(星野源)はあいかわらずクールだけど2年前に比べてずいぶん態度が柔らかくなり、妊婦さんと向き合えるようになっていました。
それに、BABYの髪型というかヅラの色がシルバーから黒に変更。


毎回、妊婦役は演技派女優使ってくるから見ごたえあるのよねー。志田未来ちゃんの障がい者妊婦に、メアリージュンちゃんのバリキャリ妊婦、二人とも適役だったな。

びっくりしたのが、未来ちゃんの夫役、朝ドラ「ひよっこ」にこの前まで出てた三男( 泉澤祐希)。衣装も「ひよっこ」のときと似ていたので、テレビの前で思わず「三男!」と叫んでしまったわよ。

 

 

世相をうまく取り入れた脚本

2年前と比べても、子供を産み育てる環境がよくなっているとは言えない社会。ドラマってわりとその時の世相が反映されていたりするのですが、今回もところどころセリフに込められてしました。

メアリージュンちゃん(役名でてこない)の赤ちゃんの心臓に問題があり、その説明を四宮が夫婦に説明する場面。メアリージュンちゃんは自分で病気を調べて情報過多になり、もし予定通り生まれなかったら、仕事復帰や保育園に預けるのはどうしようと不安になっていると、四宮がピシッと言い放つんです。
「出産にすべて予定通りなんてありません。」
さらに出産後、不安になるメアリージュンちゃんに夫ナオト・インティライミが「俺も手伝うから」の言葉に四宮が 
「何言ってんだ。手伝うじゃない、あんたの子供だろ」

とにかく協力的でない男に苦言を呈する四宮、株上がりまくり! テレビの前にいた全国の奥様方は拍手喝采したことでしょう。よくぞ言ってくれたってね。夫の家事育児参加についての意識について話題になっていましたからね。

また、
「今は仕事よりも赤ちゃんのことを優先して考えてあげればいいのに」という下屋。立場上、確かに正論だけどね。これに対して今橋(大森南朋)が
「今まで一生懸命頑張ってきた彼女にそれをいうのは酷じゃないかな。病気の重さと患者さんが抱える心の重さは必ずしも一致しないからね」
南朋さああああん、名言よおおお! わざわざ言わせるなんてなんちゅー脚本なんだって思ったわよ。誰だって状況が許せば出産第一に考えたいさ。でも仕事やキャリアがあるとそうもいかない現実がある。そのあたりを理解している脚本。すんばらしい。

メアリージュンちゃんが職場で育休入るときの申し訳なさそうに仕事を頼み、それをうっとうしく感じる部下のワンシーン。案の定、仕事できないチャンらしく、休んでいる人にメールをたくさん送りつけるとか、今もなお育休をとるのは迷惑なことという描写にリアリティを感じたわ。子供を産むことが「迷惑なこと」になっている社会ってなんだろ!?って思うよ。

 

 

迷惑をかけたくない、でも赤ちゃんが欲しい

劇中でサクラが
「迷惑かけてもいいじゃない!ひとりじゃないから」不安になる妊婦さんに伝える言葉としてはとてもやさしい。人は支え合う生き物だと思うし、赤ちゃんは生まれてくるその瞬間に人の手を借りて生きていくことを教えてくれる象徴だから。

でも、社会を目の前にすると「迷惑かけちゃいけない」って思うんだ。だから育児とキャリアは同時に選択できなくなり、どちらかを選ぶしかなくなる。女性はキャリアを失うか出産を諦めるか。

誰かが育児休暇をとるとそのしわ寄せがいく。人手不足がしわ寄せを加速させ、制度があっても使えない。現場の医師でさえ使えてない。下屋もその現実に不安になるわけよ。自分だって子供を産みたいと思うかもしれない。でもどうしてお母さんが生きづらくなるのかと。現実問題、女性の社会進出をうたっておきながら、2年前より出産育児環境は厳しくなっているように思えるのはどうしてだろう?

 

 

メンズノンノ枠?

研修医役の宮沢氷魚くんよー。坂口くん同様メンズノンノ出身で今作が俳優デビューらしいけど、せっかく全体が強力安定のキャスティングなのに、あまりの大根っぷりでバランス崩れちゃったなー。実生活ではTHE BOOMのボーカル宮沢さんの息子なので、劇中のボンボンジュニア風設定としては合っているんだろうけどもあまりにも・・・。坂口くんも2年前はこんな感じだったから、ここから勉強してうまくとけ込んでいってほしいですね。


冒頭のエピソード、離島にいる先輩医師(佐々木蔵之介)に会いに行ったことや「三浦芽美」という手紙の主との関係。このシーズン2の根底を流れるテーマってことなのかな。サクラ自身の葛藤や進路にもなんらかの変化がありそう。

 

「出産は奇跡だ」というモノローグからはじまるこのドラマ。
そしてエンディングの「そのあとには現実が続いていく」。これも根深いテーマなのだと1話めから印象付けるような重めのスタートだった気がします。

 

10月31日まで2015年の「コウノドリ」観れます。シーズン1も面白いっす!
まだ観ていない人は「TVer」でぜひ!
https://tver.jp/