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【グッドワイフ】8話感想:思えば中年夫婦の危機と機微と変化を楽しむドラマだったわ

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日曜劇場『グッドワイフ』|TBSテレビ

 

 

なんでかんで、キャストの豪華さと演出のよさで、今クール見続けているドラマの一つであるTBSドラマ『グッドワイフ』。だんだんに展開も二転三転してきて、来週の9話では誰が裏切っているのか~!?的なことで盛り上がりそうですね。

 

以下、少々ネタバレがありますのでご注意ください。

 

 

もうさ、常盤貴子がドラマ中盤に来てボルドーのコート着ているあたりから、すっかり弁護士に慣れてきたうえに、自分の気持ちが明確になってきた現れなんだろうなというのを思い起こさせる演出。なかなかいいなと思いつつ、ボルドーのコートってあたしも昔着てたし!まるで90年代だし!という懐かしさもあり、常盤貴子のファッションはかなり楽しませてくれる要素ではありますね。若すぎず派手すぎず、品がある。参考にしたいものです。

 

ただ、ただよ、なんなの今回の展開は!!!とイラッとしてしまった。唐沢寿明演ずるところの蓮見壮一郎は、結局、相武紗季ちゃんのハニートラップにかかりそびれたってことで、女性スキャンダルはまーるく収まりました的になっちゃった。

 

本家の『グッドワイフ』では女性スキャンダルはありきで進んでいるだけに、なんかあーあって感じ。なにこれ、日本は不倫スキャンダルに敏感でヨシとしないから、そこはハニトラひっかかってなかったことにしようってなったの? 

 

それとも、相武紗季ちゃん演ずる遠山亜紀の背景に病気の子どもを出してきて、高額治療費のための金目当てでやったってことで、母親の心情というか母性を全面に押し出して、視聴者に同情させようっていう魂胆なのかしら? だとしたら、いやらし~~わ! 母性の押し売りやめて~。

 

まあね、もともと常盤貴子演ずる蓮見杏子設定も、子育て専業主婦が社会復帰な設定だから、ちょいちょい同情心とか母性煽るような描写があるけどさ。今回の遠山亜紀の設定も、子育てよりも仕事を取ったから離婚って、確かに記者という仕事は激務だから家庭がおろそかになるのもわからなくもないけど、父親が子どもを引き取って生活できるなら、別に妻がバリバリ仕事して家を空けても同じじゃね? それか、男性が主夫だってアリじゃね?って思ったわけよ。まあ、ストーリー的にそこは掘り下げる部分じゃないからしょうがないけどさ。

 

かたや蓮見杏子は、子育てのために好きだった仕事を辞めて家庭に入ったわけで、相武紗季ちゃんとは逆よね。なんかさー、平成も終わろうとしているというのに、女性の社会進出がこれほどバランス取れていないっていう描写(=現実)は残念でならないし、女性がバリバリ働くということは、結婚しないか、離婚をするかしかなく、いつまでたっても男性が家庭に介入しない設定なのか!という怒りに似た感情を駆り立てられた8話だったわ。

 

法曹業界ってのは男性社会だし、男たちは名目上、疑惑を晴らすために奔走している風なんだけど、結局はただ立場を守ることに必死になっているだけなんだよね。吉田鋼太郎、頭下げてばっかだし、それしかしてない。家庭のことなどさっぱり考えてない(だから離婚されるんだけど)。や、働くことが家庭を守ること、くらいしか思ってないんだよ。

 

ドラマの基本的な設定として、完全な良妻賢母で妻は家を守るもの像が根底にあるし、狙っているのだと思うけど、今、平成終わるところよ! なんでいつまでも昭和でそういうことになる?って思うわけ。蓮見壮一郎の疑惑が晴れそうだってことになって、そうなったら蓮見杏子はもう働かなくてもいいわけでしょ?みたいなセリフがでてきたときにゃ、あんた、見ているこっちは「はああ?」って思ったのよ。でも、そろそろ事務所の雇用が朝飛と杏子のどちらかに決まるみたいだから、これもたぶん次回の9話への伏線みたいなものなんでしょうけど、もう昭和のドラマかっていうくらい古くささを感じるわ。

 

そんで、もっとイラッときたのが、保釈されて家にいる壮一郎は、以前、自分や他人の疑惑を晴らすことしか頭になく、妻に弁護をしてもらうくせに大事なことは話さないばかりか、妻を利用する。家にいるのにうちのことやらない。杏子が「ご飯作ってあるから温めて食べて」って、忙しいのに主婦業までこなしている。壮一郎が長期の拘束で精神的にすり減ってはいるだろうことは同情するけど、結局、うちにいても自分の嫌疑を晴らすための行動ばっかりやっている。家のことをする描写はいっさいない。

 

そうやって、家のことをしない夫だったことが、杏子の小さな不満を積み重ねてきたってことの描写であるとしたら、そういう意味では壮一郎の人となりがよーくわかる描写。

 

このドラマ、ただの法廷もの、事件解決ものっていう見方だけじゃなくて、昭和な夫婦が妻の自立によりどう変化していくかというほうが本筋だったわね。そういう視点で見ると、杏子の仕事ぶり以上に、中年夫婦の心の動きがみてとれておもしろく感じる。

 

もうね、壮一郎の疑惑がどうなろうと、んなこたぁどうでもいいの。肝心なのは、壮一郎と杏子の中年夫婦の機微と関係性の変化のみよ。

 

いくら、ハニトラがなかったとはいえ、(次回予告では)そこで簡単に元サヤに収まるわけではないみたいだし、むしろ元サヤに戻って欲しくないかな。

 

杏子が自らの力で立ち上がって、元サヤに戻れるとでも思っている壮一郎を蹴散らしてほしい気もする。だからって多田くんに走るでもなく自立するほうがカッコいいな~。とにかく、昭和の良妻賢母になんか戻って欲しくないし、元サヤ以外の結論でお願いしたいです。

 

 

ところで、ぜんぜん関係ない話ですけど、4月からの新ドラマ『集団左遷』予告出てましたけど、みました? 

 

www.tbs.co.jp

 

公式サイトへ飛んでキャスティングみてみましたが、銀行支店長・福山雅治、副支店長・香川照之? 逆じゃないの? 神木隆之介、市村正親など、なんともいえないアンバランス感たるや! 勝手な妄想だけど、主要キャストにお金かけた分、他がちょっとアレな感じが否めず。

 

銀行モノなので、またしても池井戸さん原作かと思いきや、江波戸哲夫氏という方。すいません、存じ上げませんでした。

 

脚本は、ドラマ『仰げば尊し』『トドメの接吻』、映画『帝一の國』のいずみ吉紘氏。うーん、1回目観て決める感じかなー。

 

おしまい。