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【ゲーム・オブ・スローンズ】字幕版もいいけど、吹き替え版もなかなかいいよという話

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Patrick S. | Flickr

↑ 「Shame! Shame!」な場所ですね。

 


ああ、もう『ゲーム・オブ・スローンズ』のことばっかり書いてしまう~~。どんどん日本のドラマがつまらなくなっている(みてはいるけどさ)ankoです。今日もGOT話にお付き合いください。

 

 

※全シーズンみている人向け記事です。見ていない人はご注意ください。

 

 

 

 

『ゲーム・オブ・スローンズ最終章』は世界同時配信ということもあり、日本語字幕のみの対応。シーズン1の最初の方だけ字幕で観ていたこともありましたが、字を追うのが疲れるのと、映像美もろともストレスなく感じたいと思ったので、ずっと日本語吹き替え版でシーズン7までラクして観ていた私。最終章は吹き替えが出るまで我慢しようかなとも考えましたが、やっぱり早くストーリーが知りたい!という誘惑に勝てず、最終章は字幕版しかないので、それでがんばって観ました。

 

もともと、吹き替え版の声で十分満足していましたが、最終章を字幕で観ていくしかないという諦めもありつつ、意外といいじゃない!という驚きもあり、妙に新鮮。字幕がいいのではなくて、俳優さんたちの肉声や演技がよかったですよね(あたりまえだけど)。特にジョン、サンサ、ティリオン、ジェイミーあたりの演技、吹き替えもすごくいいけど本人もいいやーん! ジョラーの声は字幕・吹き替えどっちもいい~!

 

そうこうしているうちに、7月からスターチャンネルで吹き替え版オンデマンド始まる~~! 超楽しみ。どっちも楽しめるなんて最高だ、GOT。

 

どうしても海外作品を観るときというのは、字幕で観るか吹き替えで観るか、悩みどころだと思います。『ゲーム・オブ・スローンズ』において、字幕と日本語吹き替え、絶対こっち!という決めつけができないなというのが私なりの結論(個人的にはストレスフリーな吹き替えが好きだけど)。以前も記事で少し触れましたが、あらためて吹き替え版の魅力について書きたいと思います。

 

なんといっても映像に没頭できる

字幕版はどうしても字面をおっかけようとするあまり、映像の細部を見逃してしまいがちになるし、年齢的に目の焦点が合いにくくなってきているので(近視、乱視、老眼まじりなので)、字幕を追いかけると、映像と音声が少し遅れる感覚=ちょっとストレスになります。

 

それが、吹き替えだと映像と音声を同時に感じられてストレスフリー。映像の細部が観られるし、感情移入もしっかりできる。ストレスを感じやすいというのは年齢による体力の衰えも大きいと実感します。ぶっちゃけ、40すぎてからは映画でも何でも好んで吹き替え版を選ぶようになりました。昔はがぜん字幕派だったのに、そこらへんこだわっていられなくなってきた自分に驚き。

 

吹き替えだと字幕に囚われない分、多少画面から視線が外れてもストーリーが極端に逸脱しないというメリットもあります。でもね、GOTは画力がすごいので、字幕でも吹き替えでも「ながら視聴」できなくなるくらい、画面に釘付けになることには変わりない、というのを体感したので、どちらが自分にとってストレスにならないかで選択が違ってくるかもしれません。何回も観るつもりなら両方おすすめします。

 

 

 

声優陣が素晴らしい

声優さんたちが素晴らしいからこそ安心して吹き替えが観られる点は、非常に大きいです。なんといっても(私の感覚では)、元の俳優さんたちのイメージを損なっていない点が素晴らしいと思っています。もちろん、まったく声質が同じわけではないし、キャラによっては全然違う声質の方もいます。でも、世界観が壊されたという感じがぜんぜんない。サンサ、デナーリス、ブライエニーあたりは個人的に好きだし、サーセイは吹き替えの方がだんぜん悪女っぽくて好き。

 

日本は元々アニメ文化が発達しているせいか、キャラ立ちをすごく意識している気もしますね。そこは通常、俳優さんの演技がするべきところだし、字幕版をみれば明らかに素晴らしく演じられていますが、吹き替えでは世界観を損ねることなく、より「それっぽく」役割を演出されているように感じられるのです。

 

例えば、ヴァリスは男性で宦官、去勢したというキャラですよね。吹き替え版では声質も少しうわずった感じでオカマっぽい演出。字幕版ではご本人の演技がそんなにオカマっぽくないので、そこまでするか?とも思ったけど、字幕版だとヴァリスの声のトーンがティリオン寄りの声質なので、2人が会話しているとどっちがどうなのかわからなくなるわけですよ。S8-1、S8-4でも実際そう感じましたし。

 

その点、吹き替えではあきらかに違う声質の声優さんなので、どっちがどっちだかはっきりわかるようになっていますし、全体的にもそのようにバランスがとれているとかんじています。本当の意図するところはわかりませんが、登場人物も多いことを考えれば、吹き替え版はキャラの声質がかぶらないように配慮されているのかな、なんて思いました。

 

リトルフィンガーは字幕版のご本人のほうがちょっとうわずった感じの声なんですけど、吹き替え版はいかにも悪党というような声色でツヤがある感じ。個人的には吹き替え版のリトルフィンガーが好きだなぁ。この違いもおもしろいです。

 

何度も言っちゃいますが、本当にティリオン役の声優・森川智之さんがいい!! トム・クルーズおかかえ吹き替え声優としても有名な森川さんですが、ピーター・ディンクレイジの渋い声とも遜色ないし、実際、字幕版のティリオンのセリフは低くてくぐもった感じのセリフまわしが多い中で(味があっていいんだけど)、同じような演技をしつつ、日本語ではっきりセリフが聞こえてくる表現力はすごい。

 

S4だっけか、決闘裁判シーンも吹き替えで観たのですが、ティリオンの演技とシンクロしていたので、どっぷり感情移入して泣いた泣いた。そういう意味でも、S8-6の裁判シーンもティリオンの演技と森川さんの声がどうシンクロされるのか楽しみでなりません。

 

 

やはり残念なところ、違和感なところもある

どうしても、英語で韻を踏んだり、語呂合わせ的な表現だけは日本語ではどうしようもないですよね。これは字幕でもいえますが、翻訳した方、たいへんだったんだろうな。

 


※再度警告:以下、ネタバレあります。

 

★シーズン5-10のエピソード「Shame! Shame!」

サーセイがハイスパローに捕らえられ、罪を償うために民衆の前で裸で歩かされるやつ。そのときにセプタ・ユネラが鐘を鳴らしながら「Shame! Shame!」というところ。日本語訳だと「恥」。字幕版では「恥を知れ」になっていましたが、吹き替え版では「辱めを」というセリフになっています。個人的にはこの訳いいなぁと思いますが、やっぱり英語の「シェ~イム(Shame!)」がしっくりくるかな。ここもぜひ字幕と吹き替えを見比べてみてください。

 

★シーズン6-5のエピソード「Hold the door」

ブラン、ミーラ、ホーダーがゾンビたちに追われて逃げるシーン。洞窟の中の封印された扉を開けて逃げるんだけど、ミーラがホーダーに「扉を押さえて(Hold the door)」と叫ぶ。三つ目の鴉とともに過去のウィンターフェルを幻視中のブラン。扉を閉めたホーダーが、現実とリンクするかのように子どもの頃のホーダーの頭の中にミーラの「扉を押さえて(Hold the door)」が響き、同時に引きつけを起こしながら、言葉が「Hold the door(ホールドザドアー)」から「ホーダー」になるというくだりが字幕版。

 

吹き替え版は「ホールドザドアー」ではなくて、「僕だ(ボークダー)」から「ホーダー」に変形して繋げていくというちょっと苦しい訳。でも、ちゃんと「僕だ」に繋げるために、その前のミーラのセリフも「あなたが守るの!あなたしかいない!」をリフレインさせて、「僕だ」と言っても繋がるようにもっていってる。すごいがんばったなあ、日本語訳。この2つのパターンを見比べてみるのも楽しいですよ。

 

★シーズン8-2 ティリオンとサンサの会話シーン

ここは7月の吹き替え版で早く聞き比べたいところではあるのですが、ウィンターフェルでのティリオンとサンサの久しぶりの会話シーン。立場上、ティリオンは女王の手なので、サンサからしたら「閣下」と呼ぶべきところでもあるんだけど、この2人は元夫婦だし心情的には近しい気持ちもあったのか、それともラニスターへの恨みからか、字幕版でサンサはティリオンのことを「お前」呼ばわり。ずっと吹き替えで観てきた記憶では、サンサがお前呼ばわりするシーンってほとんどなく、わりかし身内以外には「あなた」だったはずなので、そこにまず違和感。なになに? 英語圏ではそういうかんじなの?って思ったんですよね。

 

 

余談

この前、スターチャンネルEXで最終回ライブ配信後にテレビを消さずにそのまま流していたら、続けてGOTシーズン7・EP7の吹き替え版が放送されていたんですけど、なんと、「前回までのあらすじ」がダイジェスト編集で紹介され、登場人物ごとに役名がゴシック体で、そのエピソードで初めて出てきたシーンに必ずフルネーム表示されるという、まさにテレビ放送向けに編集されていて、とっても視聴者に優しい作りになっていたんです。これは、オンデマンドで好きなときに連続視聴ではなく、毎週1回ずつ視聴することを前提としたってことなんでしょう。

 

例えば「アリア・スターク」はいいとして、「サンダー・クレゲイン"猟犬”(←ちゃんとハウンドってルビふってましたよ)」。この丁寧な表記は笑った。だけど、これなら誰だっけ?と思っていちいち相関図みなくてもいいし、繰り返し観ることで自然に覚えるわね。

 

同じHBO作品の吹き替えを放送していたWOWOWとか、それこそAmazonプライムに既にあるGOT吹き替え版は、ゴシック体での役名表記はなかったので、スターチャンネルや民放独自のやり方なんだろうなぁ。ということは、7月に放送されるスターチャンネル経由吹き替え版もそうなるのかな? 前回までのあらすじ出る? オンデマンド配信だとそれはないかな。いずれにしても、吹き替え版がどう日本用に表現を変えてくるのか、そのへんも注目して楽しみたいと思います。

 

おしまい。