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【ゲーム・オブ・スローンズ】最終章が終わった。納得してなくても理解はしようと思う

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まだ興奮冷めやらず。シーズン1から観ようかと思ったけど、シーズン8をEP1から通して見直しております。

 

以下、ちょっとネタバレ含みますので、みていない方はご注意を!

 

 

『WIRED』というWebサイトをご存じでしょうか? 元々はアメリカの月刊誌で、テクノロジーを中心としたどちらかというとオシャレな科学・デジタル技術Webサイトという感じ。US版の『WIRED』サイトで、もちろん最も読まれている記事は科学技術系記事なんですけど、「文化」カテゴリではGOT関連記事がダントツ人気なんですよ。GOTに関する記事が熱い! 熱すぎる! Google自動翻訳レベルでもそれを感じられるくらいの考察がいくつも並んでいて、このサイトはテクノロジー科学メインじゃないの?と疑ってしまうほど。

 

日本版の『WIRED.jp』のサイトもあって、こちらでは翻訳したGOT関連記事がちょっとだけあったんですが、GOTファンの方ならもう読んだ方も多いかもしれませんね。

 

wired.jp

 

この記事を書いたライターさんのGOTをとりまくリアルな状況がおもしろいんですよ。家族が先に読んでいた原作への反応や、GOTのシーズンと同時に変わりゆくアメリカでのメディア環境も垣間見れらて、この8年間のあいだにメディアの変化がめまぐるしかったことがよくわかります。

 

まだ8年前はストリーミング放送が主流ではなく、アカウントを持っている人のところに集まって視聴するという形式が広まり、今ではすっかりGOTは誰かと一緒に観るスタイルや、そのリアクションをおもしろがるリアクション動画が流行るようにまでなったんですね。

 

決められた時間にテレビの前に集まるって、日本だと昭和のテレビ番組がそうでしたね。翌日学校で「○○観た?」で盛り上がるみたいな。その現象が現代の諸外国、しかも大人が職場などでガチでGOT話題で持ちきりだというから、なんともうらやましいものです。

 

この記事を読んで憤りを感じたのが、この部分。

 

原作者ジョージ・R・R・マーティンの考えでは、5シーズンを新しく追加するほかに自身のヴィジョンに忠実な作品にする方法がなく、HBOもそのためにお金を払う用意があったというのに、番組制作者たちは制作を辞退した。このことを知ったわたしは、正直うなり声を上げてしまった。

 

原作者自身もその先を作る気もあるし(現に執筆中)、HBOもお金出すっていってたのに、制作者側が辞退した、という事実。この記事すら読み手としては又聞きみたいなものなので、本当のところはわからないのだけど、シーズン6から原作を超えてしまった時点で、もうHBOオリジナルってことなんだろうし、番組制作者側としては他の仕事もあったり、スケジュールの問題、お金の問題以上に現場レベルでいろいろ大変だったのかなということは想像できる。

 

原作者ジョージ・R・R・マーティンのブログを読むと、少しは理解ができるのでは・・・(Google自動翻訳でなんとなーく理解できるかと)

georgerrmartin.com

 

原作がない状態で、なおかつ世界観を壊さずにオリジナルで話を進めていく作業は、想像するだけでもとてつもなくたいへんな作業だったと思うんですよ。なんたって登場人物や伏線も多いし、シーズン5までは展開もわりとじっくり描いていたので、それが魅力というのもあるんだけど、だんだん大風呂敷広げていってたから、どこかのタイミングで畳まないといけないわけよね。

 

どんどん人気も出て、お金が集まる超大作になって、周りに期待や指図される分、逆に窮屈になり、自分の首を絞めていたのかもしれない(想像だよ)。なんでもそうだけど、物事が大きくなっていけばいくほど、不自由になることってあるから。

 

巨額のお金ポンと出す人(HBO)のいいなりになるしかなくなったりするし、もしかしたら、HBOの力があまりにも強大化して、「このシーズンはいついつ放送予定だから、それまでに作れ」的なことがあったのかもしれないじゃない。とくに最終章にはそれを感じる。そうなると、放送日から逆算して結末考えて、脚本作って、出演者やスタッフのスケジュール組んでロケハンして、CG演出やセット作って諸々・・・と考えたら、十分な日程の確保は厳しかったんじゃないかしら。

 

幸い、GOTという物語は、主要キャラがまさかというところで死んでいくのが特徴だったので、この物語も同じように「まさか」とか「納得いかない」という、無情きわまりないけどもっともGOTらしい終わり方をした、ということではないでしょうかね。

 

最終話のドラゴンピットのように、誰もが納得したわけではなく、折衷案でひとまず決着を付けた、みたいな。申し訳ないけどいったん終わるよ、終わらせてくれという制作者側の願いとも受け取れる。

 

本当は、誰もが多種多様な視点でいられるブランのようであればいいのだけど、いかんせん人気が出すぎてどこか偏った方向に行きつつあったとしたら・・・ここからは妄想です。

 

視聴者をキャラの立ち位置でいったら、デナーリス、グレイワームあたりに近いと思いません? なんとしても従来の(原作があるシーズン5まで)GOTの世界観を固持してほしい、その世界を作るんだ! そうでないものは皆殺し!という心境。アメリカで起こった署名運動がまさに止められないグレイワームやドスラキそのもの。

 

制作者側はジョンやティリオンの立ち位置で、あまりにも世界が大きくなってきたために、「My Queen」しかいえなくなったジョンや、女王に仕え始めてからだんだんにしぼんできていたティリオンさながら。ギリギリまで女王を信じたかったけど(GOTの世界を作りたかったけど)これ以上の大風呂敷はもうムリー!であの最後。

 

US『WIRED』の記事で誰かも書いていたっぽいけど、視聴者は制作者に殺された。しかも予想を裏切るGOTらしい殺され方で。

 

そして、ティリオンの「物語は強い」演説はその通りで、GOTという物語の強さや影響力はとてつもないもので、制作者側の体のいい言い訳を感じさせる。「自分は賢いと思っていたけど違った」は、「原作がないけど、自分なら脚本続けられると思った。でもやっぱり違った」の意味だったりして。ちょいとこじつけすぎですかね?

 

生き残りの諸公たちのように、こうやって視聴者側も折衷案で気持ちの落としどころを見つけないと。正しいかどうかなんて視点の数だけ違うよね。

 

出演者陣は、大ヒット作の呪縛から逃れられて、新しい演技の幅を広げられるチャンスになるし、制作陣も妙なプレッシャーから解放される。原作者にいたっては、HBOオリジナル部分によってこれ以上作品を「別物」にされることもなくなる。

 

もしかしたら、10年の月日を経て、いろんなタイミングが重なって、GOTファンの若手スタッフが偉くなって、続きを作りたいと熱望するかもしれないじゃない! いい例が、映画『スター・ウォーズ』の新三部作で、約30年ぶりにルーク、レイア、ハンが還暦過ぎてまた出演してくれたような、予想外の未来があるかもよ(これはこれで、旧作品の世界観ぶっ壊されたけどね。ほんと、なにが正しいかなんてわからない)。

 

10年後、還暦過ぎた渋いティリオンが画面にバーンと出てくれるとか想像するだけでも楽しいし、もしかしたらもっとすごい作品に出会えるかもしれない。そんな未来を想像することで、自分なりの気持ちの落としどころを考えてみたって話。当面、7月の吹き替え版放送までは熱は冷めそうにありませんけどね。

 

 

 

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