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【dele】感想:まるで海外ドラマのようなおもしろさ!山田孝之と菅田将暉に大大大満足する

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金曜ナイトドラマ|dele(ディーリー)|テレビ朝日

 

 


自分の死後、消したいものがあるとしたらなんだろう? 全8話のさまざまな依頼人によって考えさせられる上質ドラマ『dele(ディーリー)』。菅田将暉と山田孝之のW主演という贅沢なキャスティングと豪華ゲスト(でも主役は食わない程度の絶妙さがよい)、まさかの展開に毎回思わず唸って観てしまいます。

 

今、Amazonプライムで全8話を視聴できるようになったので、最近の民放ドラマに飽き飽きした人にはぜひともみてほしい~~~超オススメドラマです。

 

 

 

キャスト&ドラマの概要

坂上圭司(山田孝之)
フリーのプログラマー。原因不明の難病により車椅子生活となる。亡き父が設立し姉が引き継いでいる法律事務所と提携して、依頼人の死後の慰留データを内密に削除する仕事を営む。頑固でプライドが高く、必要以上に人に干渉しない性格。車椅子はアスリート仕様らしく小回りがきくため機敏に動くことができる。車椅子でのアクションがカッコイイ。

 

真柴祐太郎(菅田将暉)
フリーのなんでも屋。あることがきっかけで圭司の姉・舞にひろわれ、圭司の仕事を手伝うようになる。人懐っこい性格で潜入や情報収集力に長けている。けっこう情に熱く、クールで人に干渉しない圭司と正反対のため、ぶつかることが多々ある。


最初はやっぱり山田孝之と菅田将暉という、もう映画並みのキャスティング。この二人だってだけでもプライムタイムで視聴率狙いで作れそうなのに、なぜか深夜枠。なんでだろうと思ったら、明るい時間帯にはやりにくいちょっとダークな要素や、さまざまな方面への配慮の観点もあったのかなと勝手に思っていますが、実際、そんなに残虐でもなんでもないし、『アンナチュラル』が夜10時で放送できたんなら、その枠でも充分いけると思うんだけどねぇ。やっぱりあれか。データ削除は契約した人に対してだからいいにしても、勝手に人のPCにハッキングするシーンがあるので法律的にグレーってことかしら。

 

とはいうものの、ドラマの設定が斬新という点も見逃せません。依頼人の死後に慰留データを内密に削除するということを生業にしているっていうのがもう最高におもしろい設定。だからタイトル『dele(ディーリー)』なわけよね。アメリカくんだりではすでにCIAだのCTUだの、国家レベルでハッキングしまくっていることが当たり前だけど、日本では存在しているかもしれないけど公にしにくい設定。そのちょっと怪しい背徳さや陰湿さが、面白さをかき立てます。

 

刑事ドラマみたいに犯人捕まえて追い詰めるような勧善懲悪じゃなくて、どんな理由、立場であれ、あくまでも依頼人の慰留データを削除することを遂行するだけ。そこにひょんなことから仕事を手伝うことになった菅田くんが絡んで、ただただ削除することができなくなってドラマ展開していくってことなんだけど、どうして削除を依頼していたのか、本当に削除すべきなのか?という点に迫っていくところに、ものすごい人間くささがあって、人はなにかしら悔恨を残して亡くなっていくものなのかなと毎回考えてしまいます。

 

勧善懲悪刑事ドラマが大好物なテレビ朝日が、ここまでおもしろいものができるのかと驚いた作品でもあったし、まるで海外ドラマのようなクオリティと上質さ。これ、本当に民放でいいんですか?ってくらいの質ですよ。これが深夜の放送なんて・・・。アメリカだったら普通にプライムタイムだろうなという気がするけど、そこは日本の風土ではダメってことなんだわねぇ。

 

アクションもそんなに派手じゃないけどキレがあってシビれるし(山田孝之の車椅子の使いこなしやアクションが超カッコイイ!)、シーズン化してほしいくらいおもしろい! 

 

なんといっても、山田孝之と菅田将暉という、押しも押されぬ演技派人気俳優を存分に生かしている脚本と演出、音楽が素晴らしい。

 

それもそのはずで、wikiによると原作は本多孝好氏の小説が原案。小説もドラマも山田&菅田ありきの当て書きとのこと。だから、ご本人たちの演技の個性が存分に生かされているわけだ。脚本はアクション描写では定評のある金城一紀氏をはじめ、本多孝好氏、瀧本智行氏、青島武氏 、徳永富彦氏、渡辺雄介氏など近年のドラマや映画を牽引している方々ばかり。

 

基本的に1話完結ドラマだけれども、脚本家が違っても二人のキャラ設定と、回を追うごとに関係が近くなっていくというプロットはきちんと押さえつつ、それぞれの脚本・演出で毎回違う角度やテイストの二人が観られるのも楽しい。

 

そして、この二人に負けない脇役陣のキャスティング。ほどよい知名度の役者さんや無名であっても、いかにもなキャラでたしかな演技力をもった人ばかり。とてもバランスがいいので、映像としてみたときの違和感がない。BGMもうるさすぎなくてシンプルかつスマートだし、おしゃれ。本当に海外ドラマを観ているような上質感と満足感。こういうドラマが観たかったってつくづく思いましたよね。

 

 

特に観てほしいのが第6話

どういった内容なのかというと、14歳の女の子が自殺し、いじめがあったのではないかと危惧する両親は、その子の残されたPCになにか残っていないか原因を突き止めるべく、パスワード解除の仕事を依頼するんだけど、そこにはまさかの展開が待っていた・・・ああ、この先は言えない。

 

ぐいぐい引き込まれる展開と美しい映像表現や演出。さすが、金城一紀さん脚本の回とあって、最後まで唸らせる展開の連続。14歳の揺れ動く未成熟さがとても繊細に描かれて、自分の中に残っている純粋な部分をほどよく刺激されます。ときどき山田孝之がウジシマくんが見えるけどね~~。

 

このまえの冬クールの菅田くん主演ドラマ『3年A組』でもイジメの真相を探るべく、体を張って生徒にフェイク動画やつぶやきの怖さや愚かさを訴えかけていたけど、『dele』の6話は、たった1話でガツンとくる説得力がある。どちらも生徒の自殺の話だけど、追い詰められていくという点では同じで、作風も違えば、誰の視点で捉えるかによって違って見えるところはどちらも唸るところがあるかも。

 

あと、5話もおもしろいし、7話も毒物混入事件を発端にさらに深い人の闇と、真実を暴くこととデータを消すことの意義が問われ、最後まで気持ち悪いし、なんでかんで全部おもしろいのよ~~! 人の闇をこれでもかとえぐり、最後にえええ~~!というオチが待っている。

 

テレ朝お得意の警察が犯人追い詰め断罪するというのとは真逆なんですよ。菅田将暉と山田孝之の迫真の演技と息の合ったテンポや緩急も絶妙すぎてたまらん。まず、二人の表情もよーく観てほしい。細かいお芝居していますから!

 

 

 

死ぬまえに消したいものってなんだろう

このドラマを観ていると、人はきれいなものと汚いものを両方持ち合わせていて、なんとかバランスを取ってやりくりしながら生きていくんだなと感じてしまいます。世間的に見せている「善人」という一貫性を保たなくていけないし(そんな同調圧力を感じるじゃないですか)、善人ではない闇の部分は隠さないと生きていけない世の中なのだから。

 

人に言えない隠したいことというのは、純粋さだけではなく、人に対する悪意や恨みもあるし、自分の恥部となるものやセクシャリティ、裏切りという名の愛かもしれないし、表に出せない真実かもしれない。表向きにしてきた一貫性にそぐわないものは隠し通したいし、暴かれたくないのが人の性なんだろうな。

 

現に、今の自分を鑑みても、べらべらしゃべらないことをいいことに、隠していることはいっぱいあるし、たぶん他人もそうで、みんな上っ面だけの都合のいい会話で関係性を繋いでいるだけなんだよね。

 

紙でもデータでもなんらかの記録媒体に残すってことは、そこにしっかりとした意図があるってことだし、知られたくないけど忘れたくない、覚えておきたい、本当は誰かに知ってほしいっていう切実な願いのようにも思えます。その部分に対して善悪ではなく、シンプルに残すか残さないかという視点で捉えたこのドラマは、毎回考えさせられるものがありました。

 

人はいつ、なんどき命をなくすかわからないので、自分の持ち物への意識は向けておくべきだし、自分にとって、今、削除したいデータ、または持ち物ってなんだろう?と、今、思いおこしてみて考えてみると・・・。

 

やましいものやましいもの・・・あ! もう壊れてしまった前のPC、HDだけは取り出してあるんだけど、私がイライラしたときに書き殴った悪口テキストファイルがあったわ!! これは見られてはマズイやつ~~。生きているあいだに秘密裏に取り出して削除せねば!!! 

 

『dele』はAmazonプライムで一気に観れられる!

 

 

 

 

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