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【デイジー・ラック】1話感想:佐々木希キャスティングの意味ってそういうことか!

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frederic gombert | Flickr

 

ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の原作者・海野つなみさんによる作品ということもあり、海野さんの独特の言い回しや言葉選びが「逃げ恥」のときみたいに楽しめるかも~とちょっとだけ期待しつつ視聴してみました。

 

どうしても「逃げ恥」と比べてしまうのだけど、脚本は野木さんの勝ちだなーというのが正直なところ。とはいえ、全体的にはよくまとまっていてなかなか面白い。民放だったらもっとエグい演出とかになりそうだけど、NHKならではの抑え気味な感じがかえって好印象だったかな。

 

主要メンバー4人の配役が、佐々木希以外朝ドラキャストで、ああNHKによくありがちな布陣だなと思ったし、てっきり3回くらいの単発だと思っていたので、このメンツで1クールやるんだ!というのも驚きでした。

 

以下、ネタバレ注意!!

 

 

夏菜のNHK1クール出演に驚きを隠せない

なんといっても、夏菜が朝ドラ主演以降、久しぶりにNHKで1クール出演に驚きを隠せません(2014年BSプレミアム「The Covers」MC、2016年にBSプレミアムの単発ドラマ「山女日記」に出てたけどそれくらいだった)。NHKも2012年朝ドラ「純と愛」は視聴率的にも大失敗だったので、作品同様、鬼門扱いされていたってことかね。

 

夏菜といえば、「純と愛」で精神的にも酷使されてストレスをためていたことに対して、朝ドラ終了後のインタビューやら民放トーク番組でかなり悪態ついて破天荒になっていたので、印象を重んじるNHK的には起用したくなかったんだろうなーというのもわかる。酷使した大元はNHKなのにね。夏菜自身もそれが「自ら蒔いた種」になってしまい、NHKに嫌われたのかもしれない。

 

久々に夏菜をまともに1クールのドラマで起用するとは、なにか見えない「禊ぎ」が終わったのか、ちょうどドラマの主題でもあるアラサー女性の年代と合っただけなのか、たまたまなのか、その思惑は知るよしもありませんけどね。

 

初回をみる限りでは、以前は丸顔の可愛いイメージだったのが、ヘアスタイルも大人っぽくなり、スマートでバリキャリOL・周防薫役なんだけどヒモ男とつきあっている設定をさっそうと演じていたので、ドラマ同様、いろいろあったことを糧にひと皮むけた感がよく出ていました。このドラマでどのくらい底力をみせてくれるのか、「今の夏菜」を存分に見てみたいって素直に思えました。

 

佐々木希は、ゆるふわイメージのまんまの配役。山城楓(29歳)役。

宝石店に勤め、つきあっている彼氏と漠然と結婚を夢見るアラサー。ところが仕事も彼氏も失い、自分になにもないことに気づくところからやり直し人生スタートという展開。
私の勝手なイメージだけど、実際この方は求められるのがルックスなのか、出演作が多い割にあまり演技がお上手ではなく、女優として確立されている感じがまったくみえないので、このキャラクターとちょっと似ている感じがする。求められる役割はやるけれど、自分から貪欲に求めていないまま、なんとなくやりすごしてきたようなイメージ(本当は違っていればいいんだけど)。そのイメージが必要だったのかもね。

 

徳永えり、役名:岩代えみ(29歳)既婚の役。

いわずもがな朝ドラ常連女優、このメンバーの中でしっかり「女優」と言い切れるほどの演技力。一番安心して見ていられます。誰よりも難しそうな既婚役、納得です。

 

中川翔子、役名:讃岐ミチル(29歳)フリーバック職人役。

一般ウケしない独特なバッグを作る職人という設定。なんというかオタクイメージ通りの配役なんだけど、こういう女子も少なからず存在しているのでこのまま演じきってほしいし、最後どうなるのかも気になるところ。

 

この世代の女子の生態として、きっとどれかにあてはまりそうだし、アラサーをとうに過ぎた私のような世代でも、昔を懐かしむようにみることもできるし、女性として何度か訪れる人生の転機に、いい刺激をもらえるドラマな気がしています。

 

このドラマでは、同世代が同時期にそれぞれ違う経験をしているストーリーだけど、これ、時期も順番も程度の差も違うけど、女性なら年を重ねながら誰もが似たような経験すると思いました。

 

現に私の人生振り返ると、仕事にまい進していた時期もあれば、年下男に翻弄された時期、自営業やろうとして失敗、自分にはなんにもないと気づいて愕然としたり、結婚したり・・・。ドラマを観る世代によって見え方がぜんぜん違ってくると思いますが、女性のみなさんはぜひみたほうがいい。あなたの物語だから。

 

 

 

佐々木希のキャスティングはそういうことか

このドラマのいいところは、ただ女子が集まって恋愛しているだけじゃなくて、一見幸せそうにみえるのに、それぞれの立場で厳しい現実があることを突きつけていること。初回は、えみの結婚という幸せな雰囲気からスタートし、他のメンバーも自分なりに存在を確立させているかのようにみせる。ところが、実はほころびだらけで現実は厳しいということを思い知らされる出来事が起こるのよ。

 

私からみたら、実際問題、29歳はまだまだやれる年齢だし転職し放題じゃない?と思うけど、当事者にしてみたら29歳と30歳は印象としてもぜんぜんちがう。そういえば自分もそうだったことを思い出させてくれました。

 

最初の楓の設定は、遅刻癖があり社会的マナーもイマイチ、友人の結婚式に影響されて自分もそろそろかなぁ~結婚がゴールかしら~と脳天気に思っている女子。ぶっちゃけ見ていてイライラした。それがいきなり地獄に落ちる。会社が倒産し仕事を失い、彼氏にも振られ、自分にはなにもないことに気づかされる。片平なぎさが母親役で出てきたんだけどなにか事件? どうしてもサスペンス臭になるのはしょうがないか。近所に住んでて夫が定年して家にいるからうっとうしいといっては愚痴りにくるのは迷惑だわね(娘からしたらこっちのほうがうっとうしいわ)。

 

なにもないと気づいた楓、好きな事やものの方向にいこうとするのはまっとうな選択だし、よくぞひらめいたなと思ったわよね。だけど、いまどきパンを作るスクールもありそうだけどそこは検討してないとみた。

 

求職活動のシーンで(佐々木希ルックスをもってしても)29歳というだけで断られ続けるなんて、パン屋さんならあり得る話。チェーン店でもない個人の店はだいたい最小限の人数で回しているので、いくら佐々木希レベルの可愛い女子がきても、よっぽど資金があってスケベなおやじでもない限り、店主は断腸の思いで断るしかないのだよ。そこはリアリティあり。

 

なので、楓のような可愛いだけでなんにもない女子が何件も断られ続け、つらいことと美味しいことが両方やってきて、感極まってパンを食べながら泣いたり、雇ってもらうために一生懸命食い下がるシーンはかえってギャップがあっていい。けどね、いきなり店で泣いて許されるのは佐々木希だからだよ・・・

 

そうか、だから佐々木希キャスティングなのか。納得。可愛いだけで(言葉は悪いけど)中身がないただ一生懸命なキャラがピッタリだからか!!

 

それに、現実でも29歳~30歳くらいの転職は面接も一度ではうまくいかないことが増えるのも事実。特に、楓のように仕事はしていたんだろうけど、その中でなにかプロフェッショナルになるような資格とかスキルがあったわけでもなく、本当に「なんにもない」状態だとしたら、現実は厳しさしか与えない。うーん厳しいけど本当のことなんだよね。

 

楓はなんとかかんとか食い下がることでパン屋に勤めることになり、イケメンパン職人登場で恋愛フラグが立つけれども、ここは海野つなみさん原作なら、ただただ恋愛モードにはいかないでしょう。どこか甘ちゃんな楓を男性陣がぶった切る気がする。どんなセリフが出てくるかが楽しみだなぁ。原作読みたいわ~。とりあえず次回以降も見ることに決定。


そうそう、エンディングのダンスがかわいかったですよ。

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