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ドラマ【大恋愛】1話感想:ムロツヨシのキスシーンがなぜかこっぱずかしかった

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mmphotography.it | Flickr

 

 

ムロおおお~~~!(『LIFE』の小金原聡子風)

 

もう、キャラ設定がムロのために書いたかのような設定じゃないのおお。実際にムロさんは家族が離散して親戚を転々としていた過去をお持ちなので、人を簡単に信じないのに本当は信じたいという微妙な心情の孤児設定、演技にリアリティがありすぎるのよおおお~。

 

そして、等身大のアラフォーぽっちゃりおじさんのままなのがさらにリアリティを感じさせる。そのせいか、なんだか知り合いのおじさんのキスシーンみちゃったようなこっぱずかしさがあったわ。もしやと思っていたけど、ムロさんのキスシーンを見る日が来ようとは・・・

 


以下、ネタバレを含みますので、観ていない方はご注意を!

 

 

真司の距離感の詰め方が大人の戸惑い

二人が恋に落ちるのはわかっていたとはいえ、1話でもう恋に落ちたんかい!と突っ込みたくなる。そうか、若年性アルツハイマーがテーマでもあるんだもんね。そっちがメインよね。

 

真司と尚の恋の距離が縮まっているにもかかわらず、真司は尚にかぶりつくわけでもなく、一定の距離を保ったままなんだよね。待ち合わせの店に入らず、外で待っているとか、キスするときすら懐疑心を持ったままの表情だったし、一線を越えて裸を見せ合ったくせに翌朝ベッドの中でパンツを履くとか。セッ クスしても真司の心は簡単に開いていないのよ。真司の不器用さと頑なさをよくあらわしていたと思う。

 

そりゃそうなるか。相手は結婚を控えた女医、自分の作品のファンというだけでグイグイくる。自分はとうに小説家をやめて引っ越し屋のバイト生活だというのに、なんでこの女はグイグイくるのか。会話は楽しいけどそれだけでいいのか? たとえ一緒にいられたとしても二人の生活を支える自信はないし、そもそも格差しかない。・・・という心情がちゃんとムロさんの芝居に現れていていい!

 

2話以降は、戸田恵梨香のハードな演技がメインになっていくんだろうけど、その横で悶絶したり諦めたり喜んだり、翻弄されるであろうムロさんが楽しみすぎる。


本当に大石静ってタブーがお好き。少し前に出演していた『ごごナマ』ゲストのときも、「ぎりぎりタブーな恋愛設定が一番燃える」と言っていたのを思い出したわ。タブー設定の中でどれだけ本能で恋愛するか、必ず登場人物の男女どっちかがめちゃくちゃ相手にのめり込む設定だし、ベッドシーンは欠かさないしね。

 

今回の『大恋愛』、ハセヒロ(長谷川博己)じゃなくてムロさんですよ! アラフォーのおじさんですよ! ムロファンとしてはめったにお目にかかることがない貴重な、貴重なラブシーン。こっぱずかしいけどうれしい。大石さんありがとう。

 

せいぜい手を繋ぐまでのプラトニックな感じにするのかと思っていたら、1話からキスさせるなんてさすが大石さん。ムロさんの横からみた鼻が好きと『大恋愛』インタビューで公言していたので、本当に劇中で真横からのキスシーン入れてきた。ムロさんの新たな一面をみせてくれてうれしい~~。

 

 

 

本能は肩書きやステータスを超える

尚の設定としてはドライな性格で合理的、結婚に関しても恋愛感情はなく、出産年齢やDNAを意識したうえでの決断。でも、最後は寝てみて決める。相手がよっぽど嫌いじゃなければ、寝て試す肉食系ってことか。そのあたりが、合理主義に見えて実は尚の本能的な部分なのかな。

 

クリニックのスタッフに相談して「試してから決めれば?」というアドバイスに驚いたけど、肩書きやキャリアをぶっ飛ばしても真逆のタイプの男に入れ込もうというのなら、最終的な気持ちの決め所はセッ クスってことだよなぁ。そこは大いに共感する。大石さんあいかわらずエロい。本能的な恋愛は肩書きではないといいたいんですかね。

 

尚が真司と出会って、最初はトラブルを解決してくれたことに対する単なるお礼だったのが、思いのほか楽しい時間を過ごし、予想以上の楽しい世界を体験したのも、真司が実は自分の好きな作家だと気付いていなかったとはいえ、会話を通して言葉の選び方や流れが、感覚的に尚に響かないわけがない。そのあたりからして「芸術=官能」ってことなのよね~大石さん。

 

真司が、自分の大好きな本の著者だとわかってからの尚の目の変わりようは、わかりやすい表現だなと思ったわ。

 

恋愛において、価値観の一致ということがかなり重要な要素だと思うのですが、結婚に対する価値観という点では侑市もかなり一致していた、というところをみせておいて、それ以上に真司とは感性が一致したってことよね。 

 

よく「価値観が同じ人」「趣味が同じ人」が恋愛対象としてあげられるし、侑市が「価値観が同じ」スタンスのちょうどいい相手だった。それはそれで「お互いに似ているね」でほくそ笑む幸せもある。でもね、それ以上に感性の一致って一瞬にして価値観も時空も超えるんですよ。

 

例えば、ちょっとした笑うツボや、誰も知らないようなマニアックな好みが同じだとか、そういうのが一致したときのものすごい一体感。これはセッ クスにも近いかもしれない。やはり芸術分野や感性の一致=官能ってこと。

 

だけど、それも綱渡りみたいなもので、感性以外の現実で変化が起きたとき、あっさり壊れる危うさもはらんでいる。このドラマは二人が揃ってハッピーエンドにならないのはわかっているけど、官能→崩壊の先に二人がどう変わっていくのか、大石さん、どんなふうに決着つけるんだろう?という興味にもう気持ちが向かってしまいます。

 

 

 

1話でキュンときたセリフ

真司の「今日は帰って。一緒にいたら他のことを考えられなくなる」といういうセリフにキュンときたわああああ~~ムロおおお~~~!

 

もうさ、一緒にいたらどんどん好きになってしまうって言っているようなもん。なんでかんでグイグイくる尚のことを邪険にしないし、実はうれしくてウェルカムなのよ。だけど深入りして傷つかないようにいつでも逃げ道を作っているズルさもあったりする。じりじりと尚に近寄って、セッ クスしても距離がなかなか縮まらない複雑な心情の描写が、設定としてはめちゃめちゃ新鮮。

 

翌朝、尚が真司の横で目覚めるシーンで、ムロさんが上半身あらわにして寝ている姿はやっぱりおじさん。ムロファンだけどそこはセクシーさのかけらも感じられない。ああ、私はムロさんにセクシーさを求めていないんだわと悟ったシーンでもあった・・・。残りの回ではもうラブシーン抜きでお願いします。

 

 

なんかどこかでみたような設定

この、「作家」と「ファン」の恋愛設定、最近どこかで見たなと思ったら、NHK朝ドラ『半分、青い』の第2部。百均のバイトにきた涼ちゃんに、自分の作品(しかも1作しか代表作がない)のすっごいファンだと熱く語られ、それだけで自分が認められたと思い、舞い上がってすぐ恋に落ちるパターン。

 

やっぱり、感性の部分を褒められたりすると一発で恋に落ちるのは定説ってことだけど、感性以外のところで破綻しやすい面もあり、感性が諸刃の剣だということは鈴愛と涼ちゃんで証明済み。若気の至りというのもあるけどね。

 

『大恋愛』は真司の「元小説家」という設定が、「元漫画家」鈴愛の立ち位置。思いつきで行動してしまう鈴愛と違って、やはりそこは金曜夜10時枠、大人設定なのがいい。恋に落ちるにしても、分別のある大人な対応をしながら、ジリジリと恋に落ちていくところが、リアリティがあるし大人向けだなぁと感じます。

 

大人な対応で理性的に婚約者がいる相手と深入りしていいのかどうか、おそるおそる距離を取りながら近づく真司が、尚の病気で揺さぶられ続けるんだろうなぁとわかるだけに、この先切ないことしかないような気がするけれど、最後まで見届けたいです。

 

 

 

ムロツヨシを堪能できるオススメ作品

ムロさんが40歳を過ぎてブレイクするまで、実生活では複雑な生い立ちだったこともあり、そのことを隠すでもなくいろんなメディアで明るく過去を語り、福田組作品では喜劇役者として抜群な間で笑いを誘う演技。

 

私は『勇者ヨシヒコ』のメレブでハマってしまい、それ以来の大ファンですが、福田作品以外の映画やドラマのムロさんも大好き。ワケありで影のある人物を演じるときの、ふとした闇を抱えた真顔の表情が、経験からにじみ出ているとしかいいようがないほど魅力的なんですよね。

 

 

夢を追い続ける、または夢破れる役柄はムロさんの真骨頂だと思うので、『大恋愛』のように最初から夢破れている役のはまさに当たり役。代表作になるんだろうなぁ。

ムロさん出演の過去作の中で、「これはみてほしい!」というオススメドラマをご紹介します。

 

ドラマ『空飛ぶ広報室』では、完全に脇役だけれども主要キャストとしてがっちり脇を固めております。航空幕僚監部広報室で昇進試験を受けず現場にこだわる比嘉役。そのわけも描かれている回は必見です。野木亜紀子脚本なので、テンポがよく1度見始めると止まりません。

※今ならAmazonプライムで無料で観られます。(10/16現在)

 

 

 

ドラマ『悪党たちは千里を走る』では、上司ともめてトラブルに巻き込まれながらも映画監督の夢を追い続ける高杉役。主演ですよ、主演! 制作会社のディレクター高杉が上司とケンカをしてその勢いで会社を退社。借金を背負い、さらには殺人事件にまきこまれるんだけど、ストーリーの謎解きやどんでん返しが面白いです。自己中で偏屈な役どころがムロさんに合っていていい!

 

※少し前までAmazonプライムで視聴できたんですが、現在は終了。 Huluで視聴可能、もしくは最寄りのTSUTAYAとか。

 

(Huluで視聴可能)

 

 

ドラマ『重版出来!』では、なかなか芽が出ないベテラン漫画家アシスタント沼田役。アシスタントリーダーみたいな立場なんだけど、時折自虐的なところがあって屈折している部分も垣間見える。新人の才能に圧倒され、自ら夢を諦めるくだりはめっちゃ切ない。こちらも野木亜紀子脚本。キャスティングのバランスが最高で大好きなドラマです。

 

 

 

福田組のコメディキャラも好きだけれど、ムロさんの演技の奥深さを堪能するなら福田組以外の作品をぜひみてください! コメディを封印しているムロさんもなかなかいいですよ。

 

 

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