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【おっさんずラブ】最終回感想ネタバレ:はるたんの成長とまさかの決断にゾワゾワした

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とっくに感想記事をアップしたと思っていたら、まさかの下書き保存状態になっていたことを今頃気付いた~~。どうしようかなと思った矢先に、Amazonプライムのリストに「おっさんずラブ」があるじゃないですか! また最初から観られる喜びも併せて、遅ればせながら最終回感想をアップしたいと思います。

 

以下、ネタバレを含みます。観ていない方はご注意ください。

 

  

はるたんという存在

まさかこのドラマで号泣するとは夢にも思わなかったですね~。だって、おっさん同士のラブコメですよ!  男性同士の恋愛を面白おかしく楽しませてくれるんだろうくらいに軽く思っていたのに、回を重ねるごとに牧春含めてピュアすぎる恋愛模様がいちいち観ているこちらの感情をかき乱すんですよ。「むずキュン」という言葉が「逃げ恥」で最上級な使われ方だったとしたら、「おっさんずラブ」はそれを超えたんじゃないでしょーか。

 

元々BLの世界については知識もないし、単純な興味本位で観ていたわけです。おっさん同士で、しかも吉田鋼太郎は濃すぎるだろう~~と思っていたし。主人公の春田(以下、はるたん)が女性目線でみてもあまりにもイケてない男性で、仕事も恋愛もイマイチ、家事に至っては無頓着というごく一般的な男性。どうみてもモテない設定なのに、なぜか男性たちからモテまくる。

 

どこがモテる要素なのか、回を重ねるごとにわかってきたのは、はるたんの人に優しいところ(頼まれて嫌と言えないようなところ)や、男性でしかも上司に告られても誠実に向き合おうとするところ。笑うと可愛いとか、いろんなダメダメっぷりがおちゃめに見えるところなど、私が感じ取れたのはそのくらい。

 

幼馴染のちずが後半になるまで恋心に気づかないくらい、女性から見たらはるたんの印象はあまりよくないし、はるたんのことを男性として意識しにくいんですよ。もし私が天空不動産や居酒屋わんだほうに居合わせる女性の一人だとしても、(好みの問題は別として)はるたんにときめく要素が個人的には一個もない。だから、男性が男性に惚れるってどういうことだろうと、ドラマを楽しみつつも自分の中に疑問がずっとわきっぱなしでした。

 

はるたんはいわゆるノンケ(異性愛者)。モテ要素がないはるたんが他の二人をときめかせたのはちょっとした優しさってことなんでしょうか。もし、私も普段意識していない男性から、さりげなく靴を履かせてもらうようなシーンがあったら、恋に落ちないとは言い切れないしな。恋はいつ落ちるかなんてわかりませんもんね。

 

でも、武蔵部長や牧の告白にに対して、気が動転しているからってすぐに断らない点がはるたんのお人好しでいいところともいえるけれども、はるたんが一言「俺は男性に興味ないんで」とすぐにきっぱり断らないからめんどくさいことになっているんでしょーがー!思ったわよね。

 

で、はっきりしないまま翻弄され、そこからズルズルと男二人を生殺しするはめになる。しばらくははるたんに対してイライラしっぱなしだったわ。相手が男性だろうと女性だろうと、自分に好意を持っている人に対してホント無神経な男!  はるたん、いい人なんだろうけど自分のことをわかっていないというか無頓着すぎて、ときにそれが人を傷つけていることにも気づいていないんだもの。

 

その点では、武蔵部長・牧・武川も自分の立場や性癖を明確に自覚していて、それが自分の中で人に理解されにくい弱点だと捉えているからこそ、どのように振舞ったらいいのかわかっている。

 

仕事と恋愛を一緒くたにするわけじゃないけど、その人の在り方って仕事にも影響するよなと、私の中でのひとつ腑に落ちたところでもありました。

 

はるたんが優しいというと聞こえはいいけれど、単に自分の人生に無頓着でぼんやり生きているから、思わぬ出来事に翻弄されては対処できず、むやみに人を傷つけたりするのかーというのを、はるたんのこの時点でのダメっぷりが証明したし、けっこう人ってそういうところあるよなという人間臭さを感じさせてくれた。だからはるたんは「可愛い」んだろうか?  

 

女性が男性を好きになる時、完全無欠な男性もいいけど、どこかおちゃめで抜けているところを可愛いと思う、それと似ているんだろうか?  ここは男性の意見を聞いてみたいところですね。

 

 

 

男性同士でも夫婦感は男女と同じ?

初回からダメダメはるたんは、最終回では仕事ができるように成長したのに、最後の最後まで無神経さが鼻につきイラつく。なにがって、牧との同棲のときもそうだったけど、好かれることをいいことにちゃっかり武蔵部長と同棲し、いいように使っているようにも感じられ、最後までこいつ優しいだけの男だなとしか思えなかったんですよね。二人とも働いているのに家事全般を人に任せっきりの態度がずーっと気にくわないなーと思ったし。(これは個人的な共稼ぎ夫婦目線すぎて偏っていますけど)

 

そんなはるたんだとわかっていても、惚れた弱みなのね武蔵部長も牧も。甲斐甲斐しく尽くしちゃってもーーーー好きすぎるとこうなっちゃうのが男女を問わず同じよ、同じ。

 

そして、はるたんは一貫して家事能力ゼロでやってもらって当たり前男なのに、なぜ惚れているからって武蔵部長も牧も家事を率先してやるのだろうと思いましたよね。はるたんをみていると構ってあげたくなるのかしら?  

 

さらには、最終回でいよいよ武蔵部長がプロポーズして手紙なんか書いたりして、名字が春田に変わって自分もはるたんになると書いてあったシーン、えええ?それって、はるたんが「攻め」で武蔵部長が「受け」なの?  はるたんが一家の大黒柱的な役割なの?  見た目だけなら武蔵部長が一家を支える感じに見えるけど!?  惚れた方が乙女なの?

 

男性同士の結婚や同棲でもなんかそういう働く人・家事する人の役割分担になるわけ?  もっと広げて考えると、パートナーシップがどんな性別であっても、どちらかが家庭に入る的なことになるわけ?  ちょっとその部分に衝撃を受けてしまった。

 

だって、結婚観がめちゃくちゃ古風なままじゃん。家事分担の考え方として人には得手不得手があるし、得意な方が担えばいい話ではあるけれど、はるたんは相手が変わっても尽くされる立場なのかーという驚きが先行してしまった。ちょっと羨ましいとすら思ったけどね。

 

最後に牧春が元サヤに戻ったときも、スーツケースの荷造りに手間取り、相変わらず自分のことがろくにできないはるたんに世話を焼く牧の図。モテるにはあれこれ完璧にやる必要などないということを、はるたんから学んだよね。普段はどんくさくても、ここぞというときに優しければモテるらしいということはわかった。

 

 

田中圭の熱演

最初から最後まで、私にとってはイラつくはるたんではあったけれど、人から好かれることでようやく自分が見えてくるという心の変化や、体を震わせて涙を流したり硬ばらせるシーンは見応えがありました。

 

印象的だったのは、最終回の教会でのシーン、誓いのキスをしようかという瞬間にフラッシュバックする牧との日々と同時に「あれ?なんでだろ」といいながら溢れてくる涙。

 

6話で牧と別れるシーンも名シーンだったけど、あの時の涙は本当に牧が好きというよりも友人と別れるときのような「情」だった気がする。しかも、表向きは付き合っているといいつつ、まだ自分の中で男性と付き合うことに抵抗があり、牧の好意に甘え、きっと熱烈に牧を求めることはなかったであろう単なる友達以上なだけの生活。それが、最終回の溢れる涙は、牧を好きだとはっきりわかった涙の演技だったのがすごかった。

 

そして、そんなはるたんをすべて受け止めて失恋した武蔵部長の深い愛。大人の愛だったわよ。てか、こういう男性同士の恋愛に寛容な天空不動産メンバー、なんという先進的な意識の高い会社でしょう。仕事さえしっかりしていれば誰が誰と付き合おうが関係ないわよね。こんな社会が広がることを望むわ。

 

 

 

人と向き合うということの尊さ

このドラマのいいところは、ハッピーエンドなだけでなく、人ときちんと向き合うことで成長することをいろんなキャラクターで描いたこと。劇中では、部長の離婚やそれぞえれのカップルの別れ(マロとちず、牧と武川)や失恋(牧、武蔵、武川、ちず)もきちんと描かれていた。それぞれがしっかり向き合って結論を出していく様がとても潔くて観ていて気持ちがいいくらいだった。だからこそはるたんが仕事も恋愛も鈍感で、いつまでもグダグダと常識にとらわれてズルズルと向き合いきれない状態が、「結婚」という人生の岐路を前にしてようやく自分の人生に向き合う。そこで、自分が人の好意をいいことに情に流されてきたことや、本当の気持ちに気づくわけだね。

 

最後は牧が教会のドアを蹴破って、はるたんを奪いにくるパターンかなと思いきや、予想を覆されたことも嬉しい誤算。そういう最後だとはるたんの気持ちが未消化でおきざりになるし、どこかの映画みたいでありきたりになる。このまま武蔵部長と結婚エンドなのかと思わせておいて、はるたんの溢れる涙が全身で武蔵部長を拒否し、はるたんがちゃんと恋愛対象として牧を好きだと認識したことは、とてつもなく大きな成長なんですよね。人を本気で好きになること以上に、はるたんは本気でボーダーを超えることを自分に許したんですもん。この決断はすごいことだし簡単にできることじゃない。

 

6話最後の武蔵部長との一年間同棲のフリがあまりにも唐突で、え?なんでと思ったし、いきなり一年も飛ぶのかよと思ったけど、もうこの時点ではるたんは男性同士の恋愛はアリなんだという免疫がついてきたとおもわれ、だんだん受け入れ始めたんだろうね。

 

恋愛対象の選択肢が男性でもいいのだと認識すれば、それはもう単純に誰が好きかと考えるだけ。となると、はるたんは好きでもないのに同棲していたとんでもない罪作りなヤツってことになる。だからこそ、最後のはるたんの決断は観ている方のカタルシスがものすごいわけよ。これはただのラブコメだけじゃない、人としての成長物語ですよ! あっぱれ田中圭といいたい。それと、シーズン2希望!!!

 

 

Amazonプライムでまたはるたんに会える

放送終了からしばらくロス感を引きずり、ようやくほとぼりも冷めてきたかなというこの秋、Amazonプライム会員だと無料で「おっさんずラブ」を視聴できることになっているじゃありませんか!!! テレビドラマにかまけてしばらくAmazonプライムを観ていなかったので今頃知ったわ。うれしー! また最初から観るもんね~~~♪

 

「おっさんずラブ」がAmazonプライムで観られる!

 

 

 

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