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【ハケン占い師アタル】6話感想:遊川脚本の描く夫はいつも見事なまでのクズ

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イントロダクション|木曜ドラマ『ハケン占い師アタル』|テレビ朝日


以下、ネタバレが含まれます。観ていない方はご注意ください!

 

 

今回の6話は、リーダーの大崎さんの番でしたね。大崎さんはチームをまとめるリーダーではあるけれど、中間管理職で部下と上司に板挟みで悩まされるわけで、しかも自宅では田端さん同様、勝手な夫と息子の面倒に追われてそこでも板挟み。

 

大崎さんのあの夫の描写、本当にいや~~な感じに仕上がってましたね。ゴミ捨てお願いしたのに「命令するなよ」って、おめー、共稼ぎなら家庭は共同作業だぞ、コラ。家のことができていないだのなんだのいうが、共稼ぎしないと介護費用やらなにやら工面できない、つまり、おめーの稼ぎだけじゃダメって事を忘れている夫よ。子どものことで相談しようとしても「疲れてるんだよー」で逃げるんじゃねぇ。大崎さん、浮気までされてて、もう離婚していいんだよ、と思ったわよね。

 

遊川さん脚本に出てくるクズ夫は、いつも描写が絶妙すぎてイライラさせてくれるわ。それでもいいたいことも言えなくなってしまう大崎さん、占いに頼りすぎる気持ちもわからないでもない。15万払ってもいいくらい悩むって相当だわよ。

 

大崎さんの問題は、誰をリストラ対象とするのかがまず一番の悩みだったんだけど、根本原因は昔から人のパクリ、というかマネタイズして人格形成をしてきたために、自分に自信がないということ。

 

自信がないと言っても、自分が思うことを誰かの名言になぞらえて表現したということであって、アタルちゃんはそれをパクリと言わず、「積み重ねてきた」といい、リーダーとはとことん悩んで決断する人だと言い放つ。自分に自信がないときはそのくらい強めに言われた方が説得力あるし、未来への策も検討しやすい。そこはさすがアタルちゃん。無料なのにね。

 

反対に、母親のほうは「大丈夫よ~あなたはそのままでいのよ~」っていうのは、一時の癒しにはなるけれどもなーんも解決になんないんだよね。

 

占いっていうのはそういうところが危ないところで、自分がただ癒やされたいのか、人に決めて欲しいのか、指図されたいのか、自分の今後への指針として参考にする心づもりなのかによって受け止め方も違ってくるわけよ。占いを受ける側も目的をはっきりさせないといいカモになってしまうのだよ・・・。

 

結局、大崎さんは悩みに悩んだ末、神田さんを切ると思いきや、それを数字換算して部長をいいまかして、誰もリストラはしないという。そこから先、自分にどんな判断が下されてもいいと腹をくくったんだね。そこへ、アタルちゃんの能力の助太刀により、部長のリストラ案は社長命令ではなく、近く行われる人事評価のために独断で行ったということが判明。

 

大崎さんは家庭のことも腹をくくった。夫が浮気していることにも面と向かって気持ちを言えたし、息子にも「いつでもそばにいるからね」と安心感を与えられた。だからって、大崎さんちの家庭が劇的に変わるとかそういうことではなくて、大崎さんが自分で気持ちの踏ん切りというか自分の決断をするということが一番大事なことだったわけよ。その後の大崎家はどうするのかはわからないけど、大崎さんひとりが抱え込むことは減ることでしょうね。これってすごい大きな一歩だよ。

 

今回のエピソード、もっと深めて欲しい内容だったけど、どうしても決められた時間の中でドラマを展開させなければいけないので、たった1話であっけなく解決としてしまう物足りなさは否めないかなぁ。最後にゴミ捨てるとかもう完全にテンプレ化しちゃってるしなー。


大崎さんが頼った占い師がアタルの母親だったわけだけど、アタルちゃんいわく、悩み相談しながら、誰にでも当たり障りのないことを言ってぼったくる新興宗教の模様。それが毎回冒頭シーンに出てくる若村麻由美さん演ずる慰めシーン。あれで1回15万は高いなー。

 

てことはよ、アタルの能力は本物で、その能力故に子どもの頃から親に食い物にされていて頼られていたんだろうと推測(だから社会経験ないんだもんね)。アタルはあまりの的中率(というか霊視だね)のため、客もひっきりなしで儲かっていたのに、アタルはそんな生活に嫌気がさして逃げ出した。しょうがないので、母親がかわりに白装束でさも占い師かのように振る舞い、ただ話を聞いては当たり障りのない言葉で慰めて一丁上がり、なことをしていたんだろう。金づるだったアタルをなんとしても見つけないと商売あがったりなのよね。

 

いよいよ来週母親に見つかってしまうのかな。いずれ直接対決するんだろうけど、エグい親子関係を期待したい。遊川さん脚本なので若村さんにゲスいこと言わせそうだし、そこは大いに期待したい。なんなら期待を裏切って欲しいし最後はバッドエンドでもいい。『○○妻』のときみたいに主人公死ぬ、でもいい。『過保護のカホコ』はなんにもできないカホコなりにハッピーエンドで終わっちゃったから、今回はぜひともダークに終わって欲しいけど、勧善懲悪大好きテレ朝だから無理かなぁ~。

 

改めて公式サイトをみたら、「明日がもっと楽しくなる新しいお仕事ドラマ」で、しかもコメディなんですって。いやいやいや、コメディに見えないって。杉咲花ちゃんはじめ、共演者みんな普通に演技うますぎてコメディにみえないってばさ。

 

イントロダクションの締めに「現代の全ての人達に捧げる究極の人間賛歌」ってあったけど、冒頭シーンの若村さんみたいに真綿に包んだ優しい言葉でなんか終わって欲しくない。むしろ、占いするときのキッツいアタルちゃんみたいに突き放して終わってくれないかな。

 


最近、『ゲーム・オブ・スローンズ』の影響もあってか、人生いいことばっかりじゃねーぞという終わり方もありだと思うようになりました。遊川さん脚本はかなり前からそういうの先駆けてた気がするし、あの大不評だった朝ドラ『純と愛』なんて最たるものだったよね。

 

主人公を取り巻く人たちに降りかかる不幸の連続。夢が叶いそうなところに何度目かの不幸。最終話まで昏睡状態から目覚めないパートナー。それでも諦めず立ち上がる主人公。それだけが希望で終わったある種の生き残りサバイバルドラマだったのよね。今思えば、よく朝ドラとして放送したなぁと思う。ちょっと先駆けすぎだったわね。

 

だけど、これがリアルというもの。都合良くいいことばかりじゃないし、成功ばかりでもない。だからこそ、アタルちゃんには母親との直接対決でなんらかの決断・決闘をしてほしいし、最後は幸せになりました的なのはナシで、こんなラストあり!?という驚きの結末希望したいです。

 

次回は、ミッチーこと及川光博演じる部長のめちゃくちゃ危機的状況がテーマらしい。それにしても、ミッチー、日に日にメイク濃くなってない?