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【ハケン占い師アタル】第5話感想:世界中のみんなが平等に不公平。まったくだ!

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『ハケン占い師アタル』第5話感想です。ネタバレを少々含みますので観ていない方はご注意を!!

 


もうね、田端さんの気持ちよーーーーくわかる!!! そんなふうに思った女性多いんじゃないですかね。

 

ありとあらゆる占い、パワースポット、お守り、怪しいセミナー、婚活、習い事も1周以上しているのに、ぜんぜん幸せどころかいいことなんか全然ない。さらに働かない家族のために仕事や家事をこなして(しかもこの父と弟、なにもしないのに威張りくさってるのが腹立つ)、さらには、医学部を目指す高学歴にもかかわらず、父親の早期退職によりそれも叶わず断念。生活のためだけに仕事をこなすだけの日々。潤いといえば行きつけのカフェのイケメンくんを眺めるだけが楽しみな田端さん。

 

田端さんと背景は違うけど、こうしてドラマを通じて、なんだか自分の過去から続く痛々しさを同時に感じつつ、長年抱えた複雑な気持ちの棚卸しができたような5話でした。

 

田端さんはすごく仕事ができるんだけど、ドライで隙がないし笑顔もない。女性を売り物にもしないししたくもない。残業をしないのはあれはポリシーなんだよね。ダラダラ仕事をするほうが無駄ってやつ。働かない家族を支えていて家事をこなしていたけど、それが残業しない理由ではないっぽい。

 

単に、集中して仕事をすれば残業する必要もないし、ダラダラ仕事するほうがアホっていいたかったんだろうし、仕事以上に女性性を過度に求められる男性社会にも嫌気がさしているキャラで、それに対しての今回のエピソードかと思っていたんだけど、その部分に関してはスルーされた感じだったなぁ。

 

田端さんがあれだけ一生懸命仕事も家事もしているのに幸せにほど遠くて、どうしたら幸せになれるのよ!ということがテーマだったので、ちょっと思っていた着地点が違っててがっかり。てっきり、女性が社会での生きづらさの点でほりさげると思ってたから。

 

田端さんの満たされなさ。周りと比べて自分は満たされていないんだと「思う」ことが、幸せの認知のゆがみを持ってしまう原因であるし、田端さんの根本問題は、お母さんが病気で早くに亡くなったことも起因しているんだけど、親の経済的なことや身近な家族に翻弄されて、子どもとして養育されるはずの時間やお金を納得しないまま(納得しろっていっても無理があるよね)半強制的に奪われるかたちになってしまうことは事実なのよ。

 

家族って、どうしても自分の意思とは関係なく影響し合うじゃないですか。そばにいる家族の誰かがなにか起こすことで、他の家族の動きまで影響を与えてしまう。そんななかでも、幸せや豊かさを感じる感性を養う術を学べたらいいのだけど、そういうのってなかなか難しい。多感ゆえに受け入れたくなかったりするしね。

 

いろんなことが重なって我慢を強いられて、責任感ばかり強くなってこじれにこじれまくると田端さんみたいになるのは当然なわけよー。だから田端さんの気持ちに共感はする。責任感という響きは一見聞こえがいいけれども、その裏返しでは、責任ゆえに仕事や家事の裁量を決めて動くので、自分の責任という名の正義を他人に押しつけたくなったりするのよねー。田端さんの行動がまさにそう。

 

自分の責任の範囲で仕事も家事も全うするけど、それを阻むものたちが許せなくなる心理もわかる。おめーらが仕事(または家事)しねーからこちとら忙しくて進まねーんだよ!という気持ち。自分も経験してきたわ。でも、こうしてドラマを介してみてみると、自分の責任の範囲って自分で勝手に決めて、範囲を広げすぎていたのかもしれないなと思いましたよね。

 

仕事も家事も、自分の責任の範囲を今一度明確にして(本当はもっと狭いかもしれない)、共有部分に関してコミュニケーションしていくしかない。そのコミュニケーション部分が欠けてしまうことがあらゆる問題の根本になるってことなんだなぁ。

 

田端さんが部長と同じ大学出身というだけで頼まれて行った集まり?で、おっさんのセクハラや学閥主義に我慢できずタンカ切るシーンは、女性の視点からしたらすんごく正論だしスッキリするんだけど、それですべてが解決するわけではないわけよ。そういう社会で生きている以上、それはただの「文句」にしか思われないし、むしろ評価がダダ下がりという悪循環しかないし。

 

女性が物事をはっきりといいたいこというドラマ描写はだいぶ増えてきたし、社会的にも女性の社会進出は当たり前のようにみえるけれど、男社会であることは変わらないっていう空しさ。それはこのドラマにも感じる。たぶんそこは変わらないし、このドラマのテーマとしてそこじゃないんだよね。出演キャラ一人ひとりのお悩み解決が主題。男女参画ナンチャラと叫ばれてからもう何年だよと。なにも変わってないやんけと思う51歳の春でございますよ。


アタルちゃんの占いシーン、というか霊視はもう「はい、そのとおりです」というひと言につきます。セリフを一部引用すると、

 

あんたは欲張りなんだよ。
幸せなんて周りと比べても意味がない。

世の中不公平なのが当たり前だから。世界中のみんなが平等に不公平なの。
だからテロや病気や天災で亡くなる人がいっぱいる。
自分の運命を呪ったって意味ないの。

自分は不幸だ、世の中不公平だと文句を言いながら、いいことが起こるのを待っているだけなんだよ。そこにあんたの意思も努力もないじゃない。
幸せは待ってるものじゃなくて、自分で作るものなんだよ。

 

 アタルちゃん、人生51年生きてきてやっとわかった。今になってわかった。

 

たしかにね、平等に「不公平」、考えてみたら平等なんて最初からあるわけもない。誰一人として同じなんてありえない。平等に与えられたものがあるとしたら、24時間という時間だけなのよ。

 

いいことは口を開けて待っていたってこない。そのことは私もさんざん幸せ探しして何周もまわってみてわかった。幸せは、自分の意思で動かし作るものであり感じるもの。望む現実が欲しいならあらゆる方法を考えて、取捨選択して実行していくだけ。

 

今いるこの場所・状態・状況を呪うのは簡単。だけど不満や呪いは視点を狭めるだけで、状況をいい方向へ動かさないんだよね。そのことに今さらながら気付いたよ。どんな場面にいたって「じゃあどうする?」という視点と行動が必要で、そこから作り出すしかない。

 

今、不幸だとかいい現実でないとしたら(今の自分がそうだ)、不満だけで思考が止まっていたからだ。

 

生きているとさ、いいことも悪いとされることも波のようにやってくる。そのつど「じゃあどうする?」と作っていったり感じていくしかないよね。そんなことを、ドラマ観ながら感じておりました。

 

田端さんはアタルちゃんの言葉によって目が覚め、あらゆる占い本やらグッズを手放し、家族へも自立を促し、自分のために一歩進んだところでEND。

 

次回の6話はいよいよ大崎さんのテーマの回。大崎さんも管理職と家庭の問題抱えている模様。で、アタルちゃんじゃなくて、アタルちゃんのお母さんのほうで占ってもらってたシーンで終わってたけど、いよいよアタルちゃんの問題のほうにもスポットがあたるようでこっちも楽しみ~。

 

そうそう、アタルちゃんが占いをするとき、いつも「質問は3つまで!」っていうんだけど、どこかで見たなと思ったら、『ゲーム・オブ・スローンズ』のS6・EP1で少女時代のサーセイが魔女に言われたシーンと同じやん!

 

まあ、たまたま一緒だっただけかもしれないけどもさー。GOTファンとしては毎回ちょいとほくそ笑むシーンです。うふ。