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【スポーツ】岩手県予選大会決勝花巻東vs大船渡・佐々木朗希くん温存に泣けたという話

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Bill Way | Flickr

 

今日初めて高校野球を見て泣いてしまった。岩手県予選大会決勝の花巻東vs大船渡の試合で泣かされるとは思いもよらなかった。特別野球ファンでもなく、普通のマダムがスポーツ見て感動した話を書きます。戦術だの野球の詳しい部分の情報は一個もありません。よって、そういうのを希望される方は他の専門サイトへご移動くださいね。

 

 

佐々木朗希くんが出てこない

普段、野球はみないし、むしろそんなに好きではありません。高校野球の時期が来ると、高校生のスポーツは他にいくらでもあるのに、野球ばかりが特別扱いになるのもなんだかなと思っていたそんな私が、怪物・佐々木朗希くんの話題だけはどこか気になっていて、普段興味なくても、決勝は見てみようかなと興味をそそられてしまいました。

 

地元では連日のように盛り上がっていて、決勝もあの花巻東との試合ともなれば盛り上がらないわけがない。(テレビ中継を観る限りでは、内野満席、外野席はガラガラだったけど)

 

いざ決勝の試合が始まってみると、佐々木朗希くんはベンチスタート。それでもきっとあとから出てくるのだろうと、花巻東も内心戦々恐々としていたにちがいない。とはいえ、どんなに佐々木朗希くんが怪物だといっても、普通の地元っ子中心の県立高校。正直、佐々木朗希くんが飛び抜けてすごいこと以外は至って普通のレベル。対する花巻東は私立高校で近年の菊池雄星、大谷翔平の活躍で選手層が厚くなり、控えの選手も十分いる。素人の私がみても力の差は歴然としているなと思ってしまうほど。

 

野球エリートの高校が当たり前に強いのではなく、田舎の小さな普通高校がまさかの快進撃というストーリーが、ことのほか被災地でもある地元を喜ばせるわけですよ。あとから調べてわかったのですが、彼は中学の頃から実力を発揮していて、あの名門・大阪桐蔭から声がかかるも、「地元の仲間と野球をやりたい」とその話を蹴ったというじゃないですか。

 

これだけでも只者じゃないなと思ったし、彼の中ではただ強いところで野球をしたいのではなくて、みんなで勝ちたい、そして甲子園に行きたい、それだけ。昨今の高校野球は、とにかく勝って甲子園に行くことが優先で、地元意識よりも強い高校に行くことが目的だったりするなかで、佐々木朗希くんは本当に珍しいタイプだなーという印象でした。

 

いよいよ決勝スタート。甲子園まであと一歩という大舞台を前に、普通に考えたらここで佐々木朗希くんを投入するだろうと思うのが素人考え。まさかのベンチスタート。彼を見たかった人はさぞ失望したに違いないね。だけど、きっとあとで出てくるだろうという気持ちもあったわけ。

 

1回表、花巻東の攻撃が始まるといきなり2点得点。決勝ということもあってか容赦なく攻めてくる。あとになって佐々木朗希くんがババーンと出てくるまでにいくらでも点を取っておきたいもんね。その後、1回裏で大船渡が1点返す。

 

まだ1回くらいでは温存しててもいいとふんでいるのか。テレビ中継は執拗にベンチにいる佐々木朗希くんの表情を何度も捉えるのよ。テレビカメラも登場が待ち遠しくてたまらない感がすごかったわ。

 

3回の表まで花巻東がさらに2点追加して点差が開く。5-1。誰もがそろそろ登板するものと思いきや、ベンチの動きがまったくないし、大船渡はまったく点を返せないでいる。

 

6回の表で花巻東がさらに追加点4点叩き出したとき、さすがに佐々木朗希くん出てくるか!?と思ったら、それでもなお出てくる気配がない! 完全に今日は出ないと決めたのか。

 

7回、8回と花巻東は追加点を重ねる。ここまでくると、佐々木朗希くん出てくる気配もないし、もう勝負決まったなという妙なあきらめムードが流れる。とはいえ、花巻東はいつなんどき佐々木朗希くんが出てきて、いつ打線が止まってもいいように貯金をしているかのようだった。

 

11-1ともなれば、いい加減佐々木朗希くんが出てきてもいいのではないか? と思う反面、このあたりから、私の中ではこの試合の後の大船渡高校側のインタビューが気になって仕方なくなってきて、勝ち負けはどうでもよくなっていました。

 

9回の裏、大船渡の最後の攻撃。ベンチでエンジンを組んで、佐々木朗希くんがなにやらチームのみんなに声をかけている。こうしてみると、彼はひときわ身長も大きく目立つ。身長だけではなく人柄もみんなから一目置かれている存在だということもわかる。

 

結果、花巻東が優勝。甲子園の切符を手にしたのだけど、どことなく白けた球場の雰囲気とと盛り上がらなさったらない。心なしか実況アナのテンションも低く感じる。だれもが大船渡高校の佐々木朗希くん目当てだったろうし、大船渡を応援していた人も多かっただろう。

 

花巻東としても怪物・佐々木朗希くんと真っ向勝負をして勝ちたかったという思いがあったかもしれない。だからか、花巻東が優勝を決めた瞬間、あまりにも軽々と勝負がついたので、どこか拍子抜けしたようにみえたのは気のせいだろうか。

 

 

試合後インタビュー記事で温存理由がわかった

 

www.nikkansports.com

↑ 将来的に記事が消える可能性があるので内容を引用しておきますと、

 

<高校野球岩手大会:花巻東12-2大船渡>◇25日◇決勝◇岩手県営野球場

最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)の夏が終わった。甲子園まであと1勝に迫った決勝戦は先発メンバーから外れベンチスタート。登板せずに終わった。

大船渡・国保陽平監督(32)は佐々木を登板させなかったことについて「投げられる状態ではあったかもしれませんが、私が判断しました。理由としては故障を防ぐため。(佐々木の状態は)筋肉の張りとかそういう程度です。特に痛いとかはなかった。(登板回避は)朝の練習で伝えました。笑顔で『分かりました』と言いました。(再び登板回避の理由について)球数、登板間隔、気温です。今日は暑いですし。特に悩みはなかったです」と話した。

 

 

 

温存は監督判断であったとのこと。これは既に春の大会のときから監督が「佐々木のワンマンチームではなく、誰が出ても勝つことができるようにしたい」という意向が元からあったのですね。

 

なぜ大船渡の国保監督は佐々木朗希"温存"を貫いたか? 春に語っていた決意 | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―

 

今回の県予選でも、ときどき佐々木朗希くんを休養させる試合があったので、その一環といえばそうなんだけど、さすがに決勝の大舞台なのに・・・と思った人も少なくないでしょう。これほど注目される選手を抱えながら指導してきた国保監督の英断には本当に頭が下がるし、私が初めて高校野球で涙したポイントがここだからだ。

 

国保監督は選手の未来を考えたということなんだよ。もしかしたら佐々木朗希くんに投げさせることで甲子園の切符が手に入ったかもしれないけど、そのことで彼の選手生命が終わることになったら、それは佐々木朗希くん本人やチームメイトの本意だろうかと何度も迷ったに違いない。

 

それだけではない。チーム競技なのに誰かに頼ってしまうようなチームになってしまっては意味がない。ピッチャーやバッターだけで試合ができるわけではないし、他のメンバーの力があってこそ、本当の勝利といえる。そういうことをわかってほしかったのではないか。

 

観客、マスコミが押し寄せ、決勝という舞台。佐々木朗希くんを出したほうが盛り上がるさ。だけど、その選択をしなかった監督。他の有名私立高校のように強い選手を集めて、勝ちにこだわるのも一つの戦略だし、学校の知名度が上がることは大人の事情的には喜ばしいことでもあるけど、そういうことをしていない。あくまでも地元っ子たち中心。

 

そして、佐々木朗希くんを出せば勝ったかもしれない試合にあえて出さない決断。監督もチームも迷っただろうし、本人だって投げられたかもしれない。だけど、最後まで出てこなかった佐々木朗希くん。試合が終わった瞬間、もうもうもう泣けて泣けてどうしようもなかった。だって、お互いがお互いを思い合っていたってことなんだよ! 

 

もう無理して投げさせるとか、誰かに頼るワンマンチーム時代は終わったね。

 

本当にすごい子は、たとえ甲子園に出られなくても、どこにいても注目されるということが佐々木朗希くんによって証明されたようなもの。これで、わざわざ遠くの私立へ行かなくても地元で目立つ存在になって、甲子園→プロ至上主義が少しずつ変わっていったらいいなと思わずにいられませんでした。

 

たぶん、これからもっといろんなインタビューが出てくると思うので、もう少し監督や選手たちの言葉を待ちたいと思います。

 

おしまい。

 

 

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