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【ゲーム・オブ・スローンズ】シーズン8-5感想ネタバレ:ジョンとデナーリスのアイデンティティ

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Watch Game of Thrones Season 8 Episode 5 Online: 5 | HBO

 

GOTシーズン8-5、今までは都合が合わなくてリアルタイムには観られなかったのですが、今回初めて、日本時間午前10時の世界同時放送でリアルタイム視聴しました。

 

世界中の人が同時に観ているということだけでも興奮するし、ネットやオンデマンドがない頃の昭和のテレビみたいにワクワクしてしまった。

 

そして、約80分釘付け状態。終わったあとの放心状態が強すぎて呆然とした昼下がり。こんなに精神消耗するなんて・・・。日中でよかった。これ、夜観てたら眠れないよ。といっても、もう一回夜の放送観たけど! 実際に夜視聴組は眠れなかった人も多かったようですね。

 

本来ならば、順番的にS8-2の感想なはずなんだけど、あまりにもS8-5がすごすぎて、こっちを先に書きたくなってしまったので順不同としました。


ここから先はネタバレしまくりなので、観ていない人は絶対に読まないでS8-5を体験していただきたい。

とにかくすごいから!! 私も記憶を消してもう一回観たいわ。

 

 

 

 

ヴァリスが小指まがいのことを

S8-4でジョンの真実を知ったヴァリス。デナーリスの強権的な態度への不満や玉座に座るのは男性であることが望ましいと思っていることとが相まって、早々にデナーリスに見切りを付けたヴァリスが、小指同様、策士として動き出すんだけど、各地に手紙を書こうとしただけでなく、驚いたのは小鳥を使って毒を盛ってたこと。ひいいい! そして、一瞬ライサかと思うくらいのやせこけたメイク?ダイエット? あのやせこけて貧相なデナーリスの表情もすごかったわ。

 

ヴァリスったら、まるでS1-1のライサ使ってアリン王を殺した小指じゃん。自分の手を汚さずに殺すやつ。デナーリスが死ねば自動的にジョンが玉座ってことにしたいんだもんね。だけど、知ってか知らずかデナーリスは食事を摂らず。その策略も周りにバレてそうなかんじ。

 

デナーリスはあれだけ口止めしたはずのジョンに情報漏らされ、サンサ+アリア→ティリオン→ヴァリスと側近にまで許可なく伝わったことで誰も信じられず完全に闇落ち。そりゃあそうなるよね。

 

なんかねぇ、その気持ちわかる。愛している人よりも家族かよと。見ているこちら側もジョンが「スタークと思ったことない」とかいいながら家族取るのかよと思った。だって、デナーリスにはもう血縁の家族はいないんだよ! いたとしても目の前のジョンだよ。急に知ったことだけどれっきとした家族になるなんだよ。だから、ジョンにわかってほしかったのに。

 

あれだけ「言うな」って言ったのに「家族だから」という理由でサンサとアリアに話し、いろんなことを考えているサンサが黙っているわけもない。デナーリスがなんとなく感じたようにサンサに策略があったともいえる。そして、ティリオンに伝わり、あっさりヴァリスに話すとか、デナーリスが怒るのあたりまえよ。

 

元はと言えば、ジョンがバラしたことが原因で裁かれるべきはジョンなのに、そこは愛ゆえにジョンはおとがめなし。ティリオンが女王の肩を持つことを建前に責任を逃れ、ヴァリスを売り、結局ジョンへの見せしめためにヴァリスをドラカリス。デナーリスを取り巻く全員(あれ?ダヴォスは知らないか)が裏切ったことになるわけじゃん。闇落ちしたくもなるってーーーー。

 

 

 

デナーリス、当然の闇落ち


予想通りというか誰もが予想してたであろう闇落ちデナーリス。デナーリスが狂王化してしまったとヤンヤヤンヤいう人もいるけど、よくよく考えると焼けずの肉体と3頭のドラゴンという強力な兵器を手にした瞬間から強権的になるのは想像できたし、強い力を手にしてからはだんだん人の言うこと聞かなくなってきてたから、そうなるべくしてなったんだろうなと。

 

だからこそ、せめてジョラーが生きていれば・・・と悔やまれてならない(S8-4でジョラーの亡き殻をなめるように映したのは番組あげての心からの弔いと思ってもいい?)。あのくらい年齢差があったほうが、デナーリスをなだめ、説得させるにはちょうどいい。ドスラク嫁入りのときからなにかと南部の土地勘や経験、戦士としてもピンチを助けてきて本当に頼りになる人材だったもの。

 

ティリオンは頭はいいし言葉も巧みだけどジョラーほどの土地勘や言語を操れるわけでもないし、若さゆえの甘さがある。いかんせんあの風貌なのでデナーリスをかくまうほど戦えず、説得させられるほどの信用をまだ勝ち得ていない。それ以上に、だんだんティリオンも恐怖しかなくなってたし。

 

そして、何も知らない、何もできないジョンは「女王に従う」「愛している」しかいわないし、約束も破りまくり。1回でもデナーリスを守ったのかって話(守るも何もドラゴンがいたらその必要もないけど)。そんなへたれジョンでもデナーリスは愛したわけだし、一番近くで女性として愛されたかったと思うのよ。

 

だけどさ、愛しているならなんでもいうこと聞いてくれると思ったデナーリスもちょっと甘かったよね。たぶん、ドロゴとの結婚のときから、愛されたらなんでもいうこと聞いてもらえると体験から変に学んでしまった。それは、S8-2のサンサとの会話でも「男は惚れた女に弱い」的なガールズトークしてたことから垣間見える。そういう意味では、ジョンはちょろい男ではあったけど、加えてバカ正直だったことは予想外だったんだろう。

 

必死に事実を隠してほしいと懇願するのも、デナーリスの本音が見え隠れする。ジョンへの愛というよりも、北部での人望への嫉妬、王位継承権が自分ではなくなる=引き連れてきたアンサリードやドスラク人たちの手前、いきなりトップが変わることは信用を失うことでもあるということ。それ以上に、自分はターガリエン家唯一の生き残りだし、焼けずのデナーリスだし、ドラゴンの母だし、奴隷解放者だし諸々、きれいで正当な運命背負っているのよ!と思い込んでいる。

 

だから、ジョンに玉座を奪われたくはないし、奪われたら自分のアイデンティティが崩壊する。今までの苦労も水の泡だし、ドラゴンも兵隊もいなかったら、ただ「火に強い燃えない女」ってだけしかない。ドラゴンがいる恐怖だけで人がついてきていて、人望がないこともわかっているし、きづいているけど認めたくない。そうなると、頼れるものは完全に部下である兵隊たちとドラゴンしかないじゃない。誰も信用できないとなったら、自制心は壊れるわ。前から「グルグル回る歯車を壊したい」と言っていたしな。そこに、ミッサンディの最後の言葉が引き金になっちゃった気がする。

 

ドラマの展開的には、デナーリスはこうでなくちゃいけないとも思うからこれでいいけどさ。借りにジョラーもミッサンディも生きていて、助言を受けて素直になってまあるく収めましたなラストはGOT的にはきれいすぎるし、逆に奇妙。なので、闇落ち大歓迎なんだけど、最後はあまり悲しいかたちにしないでほしいのが切なる願い・・・。

 

 

ジョンが家族にバラした理由を考える

ジョンが家族に真実を話したのは正義感に駆られて話をしたのだろうか。そうではない気もする。今まで落とし子としてスターク家の中でも子ども同然に育ったとはいえ、ちょっと差別的な扱いを受けたり、もう疎外感しかなかったわけでしょ。劣等感が蓄積するのは当然で、とてもスタークだなんて思えなかった。そこへどうよ、真実はスターク+ターガリエンよ。純正スタークだけというよりもなんか格上な気がしない? 

 

事実、スタークであることがわかっただけでも血統的に本当の家族だし喜ばしいことだけど、そこにターガリエンも混ざってたとなったら、ずっと不利な立場が一発逆転したみたいな気分になるじゃないの。最後のクイズがサービス問題でいきなり点数上がって逆転したみたいな(違うか)。

 

内心、ジョンも小躍りして「やり~♪ 俺ってスゲエ!」くらい思ったんじゃないの? 今までさんざん卑屈になってきたわけだし、カーセルブラックにいたときだって、自分がスチュアードに指名されて「俺の方が強いのに!」みたいに憤慨していたことからして、認められたい欲求が実は強いジョン。根暗に見えるけど本当はそういうとこある男だよ。

 

そりゃあ、こんなすんごい事実、誰かに言わずにおれないでしょうよ。こんなすごいネタ、黙っていろというのに無理がある。なんなら、声を大にして壁の上から叫びたいはずよ。「俺は正真正銘のスタークだし、ターガリエン! しかも王位継承権第1位だもんね~~~!」と。

 

さすがにそこまではできないから、正義とか正直さとかを建前にして自己満足のために家族に話すことにしたっていうのがジョンの本音じゃないかなと思ったわ。デナーリスを愛するよりも、デナーリス同様、自分のアイデンティティを確立させたかったのではと。

 

ということは、デナーリスとジョン、お互いに「愛」という言葉を利用して強引に物事を動かそうとしたし、自分の立場をぶつけ合っていたということになる。デナーリスは真実を黙らせることで、ジョンは真実をいうことでどちらも自己のアイデンティティを保ちたかった、という考察に着地。

 

あとさ、ジョンは戦いに挑んでも、途中でサイレントスローモードに入って途方に暮れることがたびたびあるんだよね。落とし子の戦いやゾンビ捕まえにいったときの戦い、ナイトキングの戦い、王都でもそう。確かに剣の腕前は強いかもだけど、戦意が長続きしないというのは争いを好まないことを示唆したいから? 今のところ、その真意が読み取れません。

 

 

兄弟対立、姉弟愛の深さに思うこと

もうここは、クレガークレゲイン兄弟とラニスター姉弟の業の深さを語りたい。まずは、ジェイミーとティリオンの関係。

 

ウィンターフェルから王都にやってきたジェイミーがアンサリードに捕まり、またしても捕虜になるんだけど、そこでのティリオンとの会話が泣けた。いくらラニスター家下とはいえ、あの容姿・風貌から実の父親や姉から憎まれ、周囲からも化け物扱い。シーズン通して観てきてもティリオンの扱いはひどかったしね。

 

だからこそ、あのティリオンのセリフから、どれだけ彼がジェイミーのおかげで救われてきたか、そして自分も今まさに命が危ないかがにじみ出ているわけよ。かつてティリオンがジョフリー殺しの容疑で捕まっていたとき、ジェイミーに助けられた借りを今回返したことになって、まさに「ラニスターは借りを返す」じゃんか。(思い返せば、シリーズ通して、ジェイミーもティリオンもやたら捕虜になる人たちだったね)

 

グッときたのは、ティリオンがジェイミーにとにかく生き延びてほしくて、サーセイと逃げて人生やり直せ的なことを必死で伝えて、ダヴォスにも船の段取りつけていたところ。この兄弟をみていると、どんなに立場が敵対したり愚かなことをしても、それをもってして愛しているということ。サーセイは嫌いだけど、大好きなジェイミーの好きな人ならそれを助けたいってことなんだよ。なーーんて優しいいいやつなんだろう。そういうのがときどき「愚かなこと」として裏目に出るのが悲しいんだけどね。

 

対サーセイでも言えることで、ジェイミーはずーっとサーセイと姉弟以上に愛し合ってきた。途中、ブライエニーとの出会いにより、騎士としての誠実さや誇りのようなものを取り戻し、いったんはサーセイを見限ってまっとうに生きようとも思った。でも、王都での戦況を聞いたジェイミーはサーセイを止める(というか共に死ぬ気だった)つもり?で王都へ出発。ティリオンによって捕虜から脱出し、サーセイの元へ行くんだけどもう逃げ場はなく、死しかない(たぶん死んだよね?)。

 

そこで、まるでS8-1のときと同じセリフで抱擁しながらサーセイをなだめるんだけど、このときのジェイミーの気持ちはどんなだったのだろうと想像する。一度はサーセイを見限ったけどやっぱり愛してる、なんだろうか。それとも、ブライエニーと寝てみて気付いたってことなんだろうか? ウィンターフェルでブライエニーに泣いてすがられがら旅立つとき、自分は善人ではないと言い放った。しつこいほど「サーセイのために」を繰り返したセリフ。そのとき、サーセイから離れようとしたけれど離れられないと「悟ってしまった」のか。それとも、単に遠く離れている家族が苦境に立たされているから助けたい一心なのか。

 

善人としての側面のジェイミーは、確かにブライエニーを女性として求めたことは嘘じゃないと思う。なんたって、今までサーセイ一筋で娼婦も買わないんだから。初めて素人を相手にしたってことじゃない? だからあの中学生みたいな「ここは暑いな」シーンなんだってば。

 

ジェイミーはブライエニーによって、騎士として誇りを取り戻し、人として「まとも」になった気がしたんだろうと思う。ブライエニーのまっすぐで気高く穢れのない様は、ある種の憧れでもあっただろうし、一緒にいることで自分の犯した悪事が浄化される気にさえなったと思う。もしかしたら、このまま北部で人生やり直してみるのも悪くないと思ったかもしれない。

 

でも、それ以上に、自分の過去やサーセイとの濃密すぎる関係性は、ブライエニーの穢れのなさをもってしてもそう簡単に凌駕できなかった。それはブライエニーとの関係が近くなればなるほど、己の薄汚れ感が際立って見えてしまったのかもしれない。だから、自分はブライエニーのようにはなれず、サーセイと同胞であり離れられないと賢者タイム中にうっすら気付き、王都の戦況を聞いたときにそれが決定的になってしまったんだね。薄汚れた自分こそがサーセイを止められると。

 

ジェイミーとブライエニーがああいうことになった描写って、必要あったかどうか疑問に思ったし、S8-2で騎士任命あたりで男女の友情展開で終わってほしかった気もしたのよ。でも、今思うと、ジェイミーの業の深さを描くために必要だったんだとわかる。

 

ほらほら、GOTっていい感じに終わるわけないし、展開を裏切るのが常なんだもん。ブライエニーを傷つけたというか、ヤリ逃げした感じになったのは、ブライエニー推し陣営には大不評だったけど、GOT展開的にはアリなのよ。おかげで、ジェイミーの業の深さというか、ラニスターという洗脳の強力さが際立ったとはいえないですかね?

 

とはいえ、ここらへんはジェイミーの業の深さでまとめてしまうには、あまりにも展開が早すぎて、やっぱり全エピソード10話は用意してもらって丁寧に描写してほしかったところでもありますね。


ラニスター姉弟たちをみていると、究極の家族愛というか、ラニスターの洗脳としかいいようがない。だけど、サーセイという強力な存在に忠実な犬のごとく人生ゆだねてきたジェイミーは、もはやパブロフの犬状態だったんじゃないかなと思う。愛というよりやっぱり洗脳に近い。

 

長い間サーセイ・ラニスターという洗脳をうけたようなもんだし、ラニスター姉弟はみんな一途すぎるほど異常に対象を愛するところがあるでしょ。サーセイはジョフリーみたいな手の付けられない暴君であっても子どもなら丸ごと愛するし、ジェイミーもそれこそ暴君のようなサーセイを愛する。ティリオンも愛すると言わないまでも根っこは同じだと思うし、父親タイウィンの冷徹で厳しく強権的なところが受け入れられずとも、この人に認められたら超絶うれしいという状態を生んでいた気がする。犬のしつけと一緒。


ティリオン対サーセイにしてもそうで、互いに憎しみ合っているのに殺せない。殺そうと思えばいつだって殺せるのに、なぜかギリギリ踏みとどまっているのは、どこか屈折しても「ラニスター」だからなんだろうね。父親のタイウィンがティリオンに対して「生かしておいたのはラニスターだからだ」と言ったのと同じ理由。そのくらい、ラニスター家の家族愛は屈折的した究極の「愛」という名の呪縛と洗脳だよなーと思うと、ドラマとはいえ恐ろしくもあり、現代の家族の呪縛に通ずるものがあると思ったわ。

 

そして、クレガークレゲイン兄弟にしても同じ。憎しみによって生きてきた2人。憎しみとは、本当はその対極にある「慈しみ」から拗れたってことだし、裏を返せば、本当は慈しみあいたい、仲良くなりたい裏返しなんじゃないかと思う。懲らしめて土下座させたい、謝らせたいのが恨みの本質な気がするし、嫌な思いをしたことをわからせ、認めさせたい。それほどまでに兄を想っていたってことだしさ。マウンテンにしても、極悪非道な人格かもしれないけど、サーセイの命令に初めて逆らうくらい、少なからず弟への情はあったってことだよね。マウンテンなりのハウンドへの情。最後の方はなんか兄弟げんかを楽しんでいる風にも見えて、何年かごしのケンカの続きをしているかのようだった。(サーセイがその横をそそくさと逃げていく様子がおもしろかった)

 

そしてさ、マウンテン、死なない死なない。どこ刺しても、剣が胴体貫通しても死なない。ああ、これはハウンドの目が"オベリン"される~! もはやこれまでかと思ったら2人で落ちていくなんて。クレガークレゲイン兄弟をこじらせ、運命を動かしてきた「火」の中へ落ちていく最後はなんという因縁。

 

ああもう、8-5だけでまだまだ書きたいことあるけど、今日はここまででおしまい。

 

 

【ゲーム・オブ・スローンズ】シーズン8エピソード1感想ネタバレ:ジョンの身勝手さが目に余るわ

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GWにしてやっと観たわよ~~~!待ちに待ったGOTシーズン8~~! 

我が家のAmazonプライム契約者である夫が普段忙しかったこともあり、GWにようやくスターチャンネルEX契約を許諾。やっと視聴にこぎつけました。はああ~~長かった。半月待ったわ。

 

 

GOTシーズン8を観るためには選択肢がいくつかあった

GOT8の放送を日本で一手に引き受けているスターチャンネルが主体となり、そこで紹介している3つの方法しか選択肢がないわけ。

 

  • スカパー(加入月無料、月額税抜き2,300円+スカパー基本料390円)
  • インターネットTV(初月無料、月額税抜き2,300円)
  • Amazonプライムビデオ内のスターチャンネルEX(プライム500円+月額972円)

 

月額利用料や視聴目的が、なにはなくともGOTということを考えていくと、我が家は既にAmazonプライムに契約しているので、スターチャンネルEXが一番お得ということで落ち着きました。

 

元々、夫がAmazonプライム会員なので、スターチャンネルEX契約し2週間の無料体験後、月額972円を支払う形。Amazonプライムの延長みたいな感覚でいつでも視聴できるし、GOT8に関していうと世界同時放送で観られる。3日後にはオンデマンドで何回も観られるし、今の時点で既にEP4まで放送済みなので、オンデマンドで一気に4話まで観ることができました。

 

 

ここからは、ネタバレしまくりですので、観ていない方はご注意ください! しかも長いです。6,000字強!

 

 

 

生き残りメインキャラがウィンターフェルに集結

生き残ったキャラがウィンターフェルに集結ってだけでうれしくなるじゃないの。もうね、シーズン1のオマージュかっていうくらいのオープニング演出がニクイ。子どもが高いところに昇って、やってくる軍隊の隊列を眺める様なんて、シーズン1のブランとかアリアを思い出す。そのシーンだけでもシーズン8を待ち望んだファンの心を鷲づかみよ。かつて、ロバート・バラシオンが一族を連れてウィンターフェルへやってきた、あの感じ。隊列の中には懐かしい面々が現れ、アリアの百面相が拝めるのもおもしろかった。ジョン(うれしい)→ハウンド(複雑)→ジェンドリー(恋する目)が交互に映し出される。

 

さらには、演出がわかりやすい。いかに北部人が南の人間になじみがないかがよくわかる描写として、グレイワームとミッサンディの存在そのものに違和感なのか嫌悪感なのか、とにかく、みたことないもの受け入れられないよーみたいな北部の人々。城に住むような貴族でもない限り、その土地を出ないだろうし、南部人みたいな大らかさとか奔放さなんて持ち合わせていなさそう。そんなことがはっきりとしつこいくらい描写されているところもいい。

 

 

ジョン・スノウは身勝手さが目に余るのよ

だけどよ、隊列組んで戻ってくるとき、デナーリスの横でデレデレして進軍しているジョンよ。シーズン7の終わりの方にしたって、それでいいのかよ!女王に従うったってそんな早くに寝てしまっていいのかよと思ったけどさ、やっぱりシーズン8が始まってもジョンの身勝手さにはほとほと呆れる。もうサンサに同情するよ。

 

ジョンが勝手に北の王を降り、それをサンサをはじめとする北部の面々に承諾もなく(サンサに話も通していないし)、デナーリスに跪いて忠誠を誓い、デレデレしまくっている。しかもさ、その理由を「北部を守るため」と大義を掲げて、夜の王を倒すことが大事だからそのためなら何をやってもいいという屁理屈にしかみえない。ならば、せめてサンサにはいの一番に遣い鴉を飛ばすくらいのことはしようよ!! S7でゾンビ捕まえるときのヘルプはいの一番にデナーリスに遣い鴉飛ばしたくせにね。


案の定、サンサとさっそく言い争いになるジョン。一緒に戦ってくれる強力な兵隊とドラゴンを連れてきました~って、あーた。そんなことで勝手に北の王降りたの許されると思ってるジョンの身勝手さ。サラリーマンが妻の承諾を得ずに勝手に部下を家に連れてきて妻困惑、みたいな感じ。あらあらなにも用意がないわーどうしましょー連絡くらいくれてもいいのにーってやつ。

 

さも、自分は大軍引き連れて偉いことをやってのけたかのようにえばりくさって帰ってくんじゃないわよ!と思ったわ。愛のためなら約束もルールもやぶるのはジェイミーだけじゃなかったね。

 

サンサに「北部のため? 彼女を愛しているから?」と核心に迫られて即答できないジョン。だけど、サンサはもうわかってんのよ。女の勘。冴え渡る洞察力には感服するわ。さすが小指仕込み!

 

思い返せば、ジョンは神妙な面持ちで誓いを立てナイツウォッチになっても、いとも簡単に破るのが常だった。女が目の前にいれば抱き、勝手に脱走しては王都へ殴り込みに行こうとしたり、一度死んで蘇ったことであっさりナイツウォッチの総帥を降りたり(これはまあしょうがない)、ウィンターフェルへ戻ったら戻ったで、生き残り嫡男であるブランが事実上継承権放棄。落とし子とはいえ男性ということだけでスターク家の継承権がサンサより上になり、ゾンビを倒す大義を掲げて北部総督になるも、これまたデナーリスの強力な軍事力と惚れた弱みであっけなく北部総督を降りる。

 

長い間、落とし子として複雑な感情を抱えて生きてきたことはわかるし、同情もする。だけども筋を通していないところだけは、サンサ同様、信じたくても信じられない心境にはなるわよね。なんか、シーズン8に入ってからますますジョンが好きになれないんですけど。

 

 

サンサ、小指仕込みの猜疑心

スターク家の面々はそれぞれが過酷な運命を辿ってきたし、比較はできないけれど、とりわけ苦痛を強いられてきたのはサンサだったのかなと思う。ジョンと違って感情的に約束を破りまくるわけでもないし、ひたすらその場所その場所で耐え抜いてきた。その過酷な人生のおかげで、足下をしっかり見て、現実的に生きる糧になっているし、裏切り者であった小指のおかげもあって、物事を慎重に見極める術を身につけた。

 

ただただ夢見る夢子だったころから成長著しく、頭もよい(とはいえ、落とし子の戦いではベール軍が来ることをジョンにいってなかったけどね)。過酷な冬を生き延びるための北部総督には絶対サンサがいいと思うんだけど、設定として男系主体の世界。モーモント家城主がリアナなんだから、北部もそうしてくれよと思うんだけど、男性陣が存在している以上無理な話よね。

 

継承権はおいといて、サンサはそう簡単に人を信じなくなっている。いきなりやってきたデニーに対してもそうだけど、ラニスター軍が加わることも信じていない。なにせ、あのサーセイだもの。私利私欲の塊。ぜーったい嘘だと見抜いていたといってもいい。それだけではなく、あまりにも悪意を持った人間ばかりと過ごしてきたことと、ブライエニーという忠誠心に熱い人物との対比により、悪意への嗅覚は鋭敏になっているんだろうと思う。だから、デナーリスに対しても、どこか支配的なサーセイに近い「ニオイ」を感じたんじゃないだろうか。私がイチ視聴者としてみていても、それはあながちハズレではない気がしているよ。

 

 

ティリオン、人がよすぎるのか政治カードなのか

ここでおもしろいと思ったのが、対サーセイで、ティリオンはことさらサーセイを憎んでいて信用もしていないはずなのに、どういうわけだかそこは憎み合ってもラニスター家だからか、きっとどこかに残っているであろう良心を信じたいと思っているところがある、というところ。

 

基本、弱者に優しいティリオン。自身の姿からして「誰からも愛されない」がベースにあるせいか、ことのほか「愛されたい」が強いんだろうし、父のタイウィンやサーセイという自分を憎む人にこそ信じたいし認められたい欲が強いのだろうし、どんなにヒドイ相手であっても「良心」の部分を信じたいと強く願っている気がするのよね。そこがティリオンの人間くささであり、愛すべきキャラなんだけど、それがことごとく裏目に出てしまうわけ。だから、やっぱりラニスター軍は北部に来ないよきっと。

 

ティリオン自身もそのことはなんとなーくわかっていたかもしれないけど、デナーリスのために政治的にその場をまとめる必要があったから、サーセイに詰めよって表面的にはまとめたふうにした、というのがティリオンなりの女王の手としての仕事をしたってことよ。口が裂けても「サーセイは嘘ついているかもー」なんて言えないでしょ。

 

 

ジョン・スノウの出自を伝えるまでの流れがつらい

S7で、ブロンの透視能力と、サムがシタデルでみつけたセプトン日記により、ジョンの出生の秘密が明かされたわけだけど、いつ、どんなふうに伝えるのかが見どころでもあったのよね。まあ、EP1でジョンに伝えるんだろうと思ってたけど、そこまでの流れが強引というか辛いというか、サムの扱いがひどすぎる。

 

最初はウィンターフェルの図書室らしきところにいたサムが、デナーリス&ジョラーと会い、まずはサムがシタデルでジョラーの病を治したことからの会話で友和ムードだったのに、一転してデナーリスが跪かなかったサムの父と弟を処刑していた事実を知るくだりからの~~~その場にいられず飛び出しブランに会うも、ブランがジョンの真実を伝える役放棄、押しつけられーの~~~地下墓所でジョンに会ってけんか腰に真実を伝えるサムって、デナーリスに父と弟を殺された憎しみと悲しみに暮れる暇もないほどの慌ただしさがつらい。

 

ジョンはそのことを知らなかったとはいえ、すべては「戦のため」とすり替えていこうとするズルさ。ここのサムとの会話でも、ジョンの責任逃れ的な小ずるさがある。たぶん、落とし子という育ちによって、確固たる自分のアイデンティティが育まれていなかったせいもあるんだろうけど、生涯自己の確立に揺れ動くキャラってことでよろしいか。

 

ここへきて、サムによって衝撃の事実を知らされ、落とし子? スターク? ターガリエン? みたいな揺らぎに苛まれちゃってもう。ただでさえ暗いジョンなのによけい暗くなるわ。何も知らないジョン・スノウ。いろいろ知ったら知ったでもっと困るジョン・スノウ。なんで周りが持ち上げるんだろうな。

 

サムの中では、デナーリスに対して複雑な思いしかないし、ジョンは親友だけど、ジョンが連れてきて、既に忠誠を誓ったっていうデナーリスに対しては、心情的に認めてないような発言だったし。王位継承権が明確になったことでだんだんにデナーリスの立場がほころびはじめたとも言える場面なんだけど、地味に反デナーリスがいることを示唆していておもしろいわ。

 

 

サーセイとユーロンの会話がさ

小物感満載のユーロン、女王の寝室ですでにコトは終わったあとのシーンでよ、「あのデブの王と比べて俺はどうだった?」とか聞いてしまうところが小物。だけど、そこはサーセイの切り返しが一枚上手だったね。てか、故ロバート王の性癖(人数は多くても下手くそ)をばらしつつ、それよりかは退屈しなかったと認めるのよ。でも、今までで一番傲慢だとも。てことは、ユーロン、俺様オラオラ系。満足したかどうかを女に聞くところからして「傲慢」だよね。俺が満足させてやったみたいに思っているってことだからさ。

 

サーセイからしたら、ユーロンなんて小物以上のなにものでもなく、たまたま見方で近くにいただけの都合のいい男。今に殺されるんじゃないかなーと思っているよ。

 

 

ドラゴン、食欲ない

なんとなく、ここへきてドラゴンへの脅威が崩れる予兆を感じたわ。既にS7であっさり夜の王に槍で刺されて1頭ゾンビ化したことも予兆だけど、ドラゴンは寒さに弱いのは盲点だった。S7みたいに単発で南から助っ人に現れて、日帰りで戦って帰るならまだしも、このまま戦いの日まで北部滞在してたら、ますます食欲落ちて力でないよね、きっと。

 

そりゃあ、ドラカリスすれば本当に怖いものなしだけど、槍やホーガンに狙われたら一発でおしまい。そのことはサーセイもわかっているんだから準備してないわけないしー。ますますデニー&ドラゴンの危機じゃない?

 

 

シオンがやっと「自分」になる

あの弱虫へたれ「リーク」シオンが、ついについに強くなって帰ってきたの! もう泣きそうになったよ。ジョンと同様、生まれと育ちの違いに翻弄され、タマを失い、家族を救えず逃げ出していた情けなくも一番人間くさいシオンが、ユーロンの捕虜になっていた姉ヤーラを助け出すことに成功。いやーもう、感慨深かったわ。人は何度失敗してもやり直せるっていう勇気もらったわよね。しかも、ヤーラにスターク家を助けたい気持ちも理解してもらえたし。

 

人間、やり直すっていっても、いろんなところで失った信用はそうそう戻せないし、ましてや失った局部も戻らない(たとえグレイジョイ家にまだアレが保管してあったとしても、保管状態悪いだろうから縫合できそうもないよね)。

 

GOTはたくさん人が死に、どんどん家族や仲間が失われていくけれど、生きながらえていろんなものを失い、地獄を見続ける苦しみについては、シオン、GOT苦しみランキングトップだと思っているので、人生取り戻そうと先陣を切ったシオンに拍手を送りたい。

 

シオン的には、基本グレイジョイだけど、世話になったスタークも自分にとっては大事な同盟、な気持ちで落ち着いたってことだ。1本筋が通ったシオンのカッコイイことよ。

 

 

ラストシーンがもうGOTの真骨頂だから

いつも後を引く終わり方でどんどん沼に引きずりこむGOT。今回もやってくれましたよ。北部にひとりやってきたジェイミーが最初にみたもの、それはブランとの対面! ジャジャーン!の終わり方がニクイ。もーーーーー、S1-1以来の再会じゃないのおお!って叫んじゃったわよね。

 

しかも、人間じゃなくなっているブランにとっては、ジェイミーは恨みも何もない思い出の1つであり、もはや「旧友」扱い。ていうか、ブラン、人間じゃなくなって寒さを感じないのか、ずっと門の前にいたの?ってくらいの佇まい。早く次が見たくなる終わり方。全世界1週間悶絶しただろうな。

 

 

日本語字幕版が悲しい

スターチャンネルさんのTwitterで知ったのですが、エピソード8は世界同時放送で情報漏洩対策の都合もあって、日本語字幕はアメリカの制作側で作った字幕らしいのです。本来なら日本側で日本人向けに表現を変えたり、字幕の微調整するのでしょうが、今回はそれが叶わず。ということで、違和感ありまくりの字幕なのですよ。

 

とにかく、女性のセリフ、サンサ、アリア、デナーリス、サーセイの口調が男性ばりの命令口調でとっても違和感。サンサがティリオンのことを「おまえ」呼ばわりするとか、他の3人もめっちゃ命令口調。もしかしたら英語圏の人からしたら、本当にそういう感じが適切なのかもしれないけど、今までのシーズンの日本語訳では「おまえ」呼ばわりはしてなかったし、例え上下関係があったとしても、そこには敬意すら感じられる言語表現だった気がする。

 

なので、世界同時放送中はしかたないにしても、DVD化するときはぜひとも日本語訳をやりなおしていただきたいし、吹き替え対応もお願いしたい!!!! 私は森川さんのティリオンの声が聞きたいのよ~~!

 

 

【俺のスカート、どこ行った?】2話感想:やった後悔もやらなかった後悔も後から膨らんでくる

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前回にまして面白くなってた『俺スカ』。初回で学校の壁を壊していた原田先生だけど、これは原田先生自身であり、世の中の価値観を示しているってことかーと今さらながら合点したわ。2話ではその壁のがれき片付けから始まるところがおもしろいじゃないの。

 

ということで、2話感想いってみよ~! ネタバレを含みますので観ていない人はご注意を。 

 

 

体育館の演出がまるで舞台

まず、古田さん演ずる原田先生はあいかわらず強烈だけど、その強烈キャラに堂々と渡り合っている大倉孝二、シソンヌじろう、荒川良々のキャラの濃さとコント力がすごい。1話よりパワーアップしてたわー。

 

庄司先生(大倉)の山手線の駅全部言えたら告白するとか、古賀先生(荒川良々)vs広田先生(シソンヌじろう)の屋上での掛け合いとか天文部vsカバディ部対決とか、ちゃんと主役のエピソードに絡ませて繋がるようになってるのよ。

 

特にカバディ対決のところは、同じ体育館では原田先生顧問のチア部が練習していて、チア部の場面になると、その奥で遠目にカバディ部がフレームインしている。そこからまた場面がカバディ対決場面になるとちゃんとチア部が遠くで映っているという、まるで体育館が舞台。この演出があたかも学校の日常というふうに見える臨場感。

 

そこへチア部の生徒がケガするんだけど、広田先生のケガとダブらせるというシリアスとコメディの緩急のバランスが絶妙だった。原田先生一辺倒の展開だと、存在そのものがこってり脂ぎっているので、一歩間違えれば説教臭くなるし、すぐお腹いっぱいになってしまう危険性がある。それが、彼らの存在によってうまく中和させているんだな~と感じたわよね。

 

古田さんがデーンとこのドラマの座長になっていて器がでかい。だからこそ、安心して他の人が自由にイキイキと爆発できる。この三人が束になっても、古田さんのキャラが負けない。負けようがないわよ。なんたって古田さんの手のひらの中で遊んでいるみたいなものだもの。

 

脚本が劇作家さん(加藤拓也氏)ということもあって、セリフの応酬がまるで舞台を観ているようなテンポ感。観ていてすごく気持ちがいいんだよね。

 

2話になっても古田さんの個性はますます強力になって衰え知らず。主役に抜擢されたジャニの面々3人は頑張っているのはわかるけど、古田さんをはじめ、おもしろおじさんたちに勝ち目はないね。がんばれ、ジャニ男くんたち。

 

 

やってもやらなくても後悔はやってくる

2話のテーマはブラック部活だとか、顧問がいないといけないという学校のコンプライアンス的な内容。そういう学校のルールの部分も描写されつつ、一生懸命やっている本人たちがどうしたいかに焦点を当てているわけよね。

 

原田先生も、最初は教師としての立場からブラック部活発言や「休みなさい」と指導するものの、自身もかつて陸上選手で故障して止めた経験から、生徒たちに添うことにしたという流れ。現実問題、部活が活発すぎて休みもなく体を壊す生徒も多いし、世界的に見ても日本の部活事情は休みもなく異常だという指摘もあるなかで、そういうことはいったん横に置いておいて、まずは一生懸命やりたいという生徒にこっそり練習させるわけだ。

 

ケガ人が出るあたりから、なんかどこかで観た展開だなと思ったら『チアダン』まんまじゃん。主人公がケガして練習できなくてっていうヤツ、『チアダン』ではケガした本人の心情描写をコメディなしのシリアスだったけど、『俺スカ』はコメディ+原田先生がケガした生徒に名言アドバイスしてたわね。

 

やった後悔もやらなかった後悔も、あとから自分の中でどんどん膨らんでくるの。でも、こうやって誰かに産んじゃえばしぼんで楽になるから、どんどん産みなさい。

年取って後悔膨らみまくって破裂しちゃったら大変なことになるよ。続けるかやめるかは、本当の気持ちと向き合って後悔しない結論だしな。

 


これはね、世の中のなにかを諦めたとかやめたという人に聞いてほしいセリフだった。原田先生の年齢だからことだったし、同世代としてはもう同感しかない。

 

私も原田先生と同世代として同じ事を若者に言いたい。今だからわかるし本当にそうなのよ。やってもやらなくても後悔はやってくる。だからどっちでもいいのだけど、自分なりにその瞬間本気で考えて本気で行動したらいいし、仮に後悔してあとから感情の揺り戻しがきたら吐き出せばいい。それでもまた小さな芽が芽生えるようなら、そのとき決めた決断の反対のことをいつからでも始めればいいんじゃないかと思うし、どっちの決断を選択しても、人生を彩る豊かさであることは間違いないから。

 

私の経験上、グダグダして安易にやめることは大きな後悔しか生まないとだけいっておきたい。ケガだろうが才能なかろうが、本気で燃え尽きるほど取り組んだ方が自分の引き際がわかるし、次のステージにいきやすいと思うの。

 

ケガとか病気ほど断腸の思いを突きつけられることってないけれど、もし、ある程度まで回復できるのならまたできるかもしれないし、同じ状態にならないとしても、制限された中でなにかできるかもしれないし、何らかの関わりを持てるかもしれない。以前よりパフォーマンスが落ちた中でも情熱賭けてできることはきっとある。あるんだよ! 人生って意外と長いからね。

 

 

シングルマザーはマイノリティ

ドラマではブラック部活については深く触れていないし、そこまで熱心に練習させるべきかどうかの是非までは取り上げないかわりに、顧問の先生のシングルマザー描写がそれとなく「生徒の幸せと先生個人の幸せどっちも大事」的なことをセリフで言わせて入れ込んでいただけ。ここも掘り下げると話がとっちらかってキリがないものね。

 

原田先生がチア部の顧問に対していろんな意味で見抜くんだけど、やみくもに否定しないで「なにかあったら力になるわよ」と寄り添うところが、お互いマイノリティだからこそ。とても優しい場面だった。実際、シングルマザーって大変でしょっていわれるのがめんどくさいんだもんね。シングルマザーもシングルファザーもまだまだ日本ではマイノリティ。子ども産め産めいっておきながら夫婦前提でシングルには風当たりは強い。変な話、原田先生が多様性として現れる前から存在する「多様性」のひとつなんだけどね。もっといろんな生き方が認め合えればいいのに。

 

指導者である顧問の先生も昔から続く「強くなるにはとにかく練習」の呪縛のままで指導し、それを生徒も継承してしまっているところはリアルだなと思ったし、高校生レベルの部活の顧問がすべてトレーニングに長けているわけもなく、その部活のスポーツ経験者でもないと教師と兼務なんて無理。しかも、そのやり方が根性だけの古い方法かもしれないじゃない。いや、ほとんどそうなんじゃないの? だから休まないんだよ、勤勉な日本人気質っていうの? 先生も生徒も休みなしで練習したら疲弊するだけだって素人目でもわかるのにね。

 

やっぱりそこは『チアダン』みたいに外部からコーチ呼ばないと。そうしないと顧問の先生は実生活が成り立たないわよ。



 

 

最後に。
補習のお知らせプリントがまた笑えた。カラーのハートだらけなの。よーく見ると、補習内容の「確認テスト」欄の横に「100点とった人はごほうびのハグ」と書かれていて笑ったわ。オネエである原田先生はかわいいものが好きだし、かわいくないものはとことんかわいく変えていくところは、チア部のユニフォームならまだしも、補習お知らせプリントまで変えるとかおもしろすぎる~~。こんなプリント、学生時代にもらいたかったな。

 

1話で空を飛んだ若林くんはすっかり原田先生の舎弟になってたし、2話の流れから、東条と明智のあいだに確執が生まれた。今後は、明智がサッカーをやめた本当の理由が明かされていくことと、原田娘の「体大丈夫なの?」というセリフから、原田先生のオネエ&教師になった理由(おそらく病気なのは間違いないだろう)がだんだんわかってくるところが見どころなのかな。

 

おしまい。

 

 

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10連休中にどっぷりハマれ!私がハマったオススメ連続ドラマを紹介する

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10連休だからってどこかにいかなくちゃならないわけでもなし、どこにいっても混んでるし~というそこのあなた! 家にいながらにしてドラマという別世界に出かけませんか? 
独断と偏見で私がオススメしたい国内・海外ドラマをご紹介します。

では、いってみよー!

 

 

 

 

完全に別世界に行きたい! どっぷりハマりたいあなたへ

『ゲーム・オブ・スローンズ』

シーズン1~6まではAmazonプライム会員は無料、シーズン7はオンデマンドで視聴可能、シーズン8はAmazonプライム+スターチャンネルEX契約で世界同時配信放送中。

 

まずはこれ観てどっぷりハマれ。そして熱狂せよ。

 

 

もうね、私も観た記憶を消してもう1回最初からドキドキしながら観たいくらい超超超オススメ! ゲースロに関しては何度でも記事書いちゃうよ。

 

ざっくりいうと、七王国(7つの国ね)が統治している地で誰が王になるのか、玉座に誰が座るのかを巡って争いや策略、エロ・グロ・差別・殺戮てんこ盛りの群像劇。映画を超えたと言わしめる超豪華な映像とスケール。凝ったカット割りや小物・演出のこだわりまで、手を抜いた感がまったくみられない世界観。

 

それ以上になんといってもこの群像劇の素晴らしさ。キャラクターがしっかり立っているうえに、勧善懲悪ではなく誰もが善悪両方の側面があるため、どうしてその行動に至るのかがシリーズを通して見えてくるし(こいつクソだなと思ってもそこに理由があるわけよ)、話が進んでいくごとにキャラクターの心情の変化や揺れ動く描写が緻密。そこに演者の迫真の演技が加わるので感情移入まちがいなし。いろんなカタルシスも起こります。

 

そして、やたら人が死ぬ。通常、ヒーローやヒロインは最後まで死なないものだけど、そんな定説を破るところも刺激的です。1話ごとのエンディングもしっかり体感してください。すんごく心を掴まれます。また、重厚な音楽も聞き逃せません。シーズンが進んでいくごとに同じ主旋律の曲でも重々しくなっていくことに気付くはずです。

 

いい大人になって、ここまで憎々しいキャラクターに対して死ね!と思ったのって久しぶりだったわ。たくさん人が出てくるので顔と名前、地名、家柄を覚えるのは大変だけど、覚えた頃にはすっかり沼にハマって抜けられません。もう、ああ!とかキャー!とか声が出てしまう。展開のすごさに唸ってしまうことも多く、自分がいい年の大人だっていうことを忘れてしまいます。ああ~、これから初めて観る人がうらやましい~~!!

 

感情/喜怒哀楽が子どものように出てしまうほどのめり込む
テイスト/大人の重厚感。その重さがいい。群像劇。
オススメ/心から「おもしろい!」ものを探している人、圧倒されたい人

 

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※シーズン6まできたら『アフター・ザ・スローンズ』で解説を楽しもう。

 

 

 なぜかシーズン6だけ対応した番組で、その名の通り『ゲーム・オブ・スローンズ』を観た後にみんなで語ろうというトーク番組。実際にHBOで本放送直後に放送されていたそうですわ。その都度その回の復習ができるし、原作を交えた解説なんかもあったりしてけっこう楽しい。アメリカのゲースロオタクっぶりが覗けます。本編同様全10話各30分なんだけど、最終話だけは1時間あり、毎回出演者たちが熱く熱く語りまくっています。死人が出ない回に大喜びしているところとかウケる。

こちらもAmazonプライム会員は無料視聴可(今のところ) 

 

1話完結なのに、1話ごとの世界にハマる

『dele』全8話


別記事でも紹介していますが、依頼人の死後の慰留データを削除する仕事を通じて、人の死のあとに残したいもの、残すべきものとはなにかを考えさせられる完全オリジナルドラマ。山田孝之と菅田将暉にあて書きされただけあって、二人の魅力が存分に発揮されている上質な作品です。1話ごとに脚本家が異なっており、世界観もぜんぜん違っていてそれもまた楽しめます。本当に1話ずつしっかり没入できる感覚がたまらない。

感情/ストーリーとしては少し暗め。菅田くんのキャラが明るさを灯す。
テイスト/ミステリー、しっかりしたプロット、海外ドラマみたい
オススメ/ちゃんとした演技が観たい人、じんわり余韻を感じたい人

※Amazonプライム会員は無料視聴可(今のところ) 

 

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『アンナチュラル』全10話

 ※Amazonプライムビデオにて有料レンタル視聴

 

 

石原さとみ主演。不自然死究明研究所(UDIラボ)で働く人々の人間ドラマを中心に、死の裏側にある謎や事件を解明する法医学ミステリー。2018年に野木亜希子さん脚本で話題になったドラマですね。

 

基本は1話完結。UDIラボで働く主人公のミコト自身に起こった不可解で理解できない家族の死、同僚の中堂(井浦新)が秘密裏に追いかけている亡くなった恋人の未解決事件がストーリーのベースとなりつつ、それぞれのキャラが抱えているものが複雑に絡み合いながら展開していくんだけど、ミコト(石原さとみ)の積もり積もった感情が最終話でカタルシスになるところは圧巻。爽快感がすごかった。人が抱えるやっかいな感情「恨み」の折り合いの付け方がいろんなキャラを通して俯瞰できるし、「恨み」の扱い方や仕事とはどういうことかミコトから学ぶことも多いはず。あと、ドラマ終盤の米津玄師『Lemon』の入り方がドラマとタイミングがぴったり合って鳥肌もの。

 

感情/ミステリー特有のドキドキ感
テイスト/ミステリー、群像劇、ちょっと重め
オススメ/感情の行き場に困っている人、働き方について思うことがある人

 

 

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これから起業する方必見。笑いながら勉強できる

『シリコンバレー』シーズン1~3

※Amazonプライム会員はシーズン3まで無料視聴可能

 

 

アメリカHBOで放送のコメディ。1話30分程度でポンポン気楽に観られるところがいい。冴えないオタクプログラマーが地味に作っていたサイトを職場の仲間に紹介したこところ、とんでもないアルゴリズムだったために注目を浴び、あれよあれよとサクセスストーリーが展開されるんだけど、ハチャメチャすぎてスムーズにいかないところが笑えます。

 

IT系用語やビジネス用語が頻繁に出てくるのですが、投資やスタートアップについて知っている人、IT業界やIT好きにははニヤリとする場面がたくさんあります。専門用語を知らなくても出てくるキャラはみんなどうしようもないおバカさんたちで、彼らをみているだけで世界観はつかめますので大丈夫。

 

とにかくメインキャストがいかにもなオタク風情で絶妙なの。のちのCEOになるリチャードはすぐパニック起こしてゲロ吐く設定、ギルフォイルは悪魔崇拝者、ディネシュは童貞で女性と目が合うと自分に惚れていると思ったり、アーリックはいい加減で嫌われているのに口だけはうまい、メンバー唯一の切れ者ジャレッドはどこかズレている。みんな個性的かつバカすぎて最高なんです。現実逃避するときは必ず下ネタになるし、下ネタなのに真面目に数学で計算するとかさ。

 

雇用や金策、出資者集めのトラブル、訴訟など、起業にありがちな出来事がふんだんに盛り込まれているので、起業したいとか一国一城の主になりたい人は、笑いながら起業についてのプロセスを学べます。

 

アメリカドラマのおもしろいところは、実社会のパロディはもちろんのこと、実名もふんだんに出してくるところなんですよ。さすがスポンサーなしだからできるHBO。ドラマのオープニング(すんごく短いんだけど)のシリコンバレーを模した街並みに有名IT起業のロゴがたくさん出てくるし、劇中のセリフでは人名も本名がバンバンでてくる。ただし、容赦なくディスるところもアメリカ的だし、アジア系(特に中国人と日本人)の人種に対しては少々差別的な描写に感じるけど、多様性という意味ではいろんな人種や立場の人間を描いていることも勉強になります。

 

感情/バカ丸出し、アメリカンジョークが過ぎて笑えないところもあり。
テイスト/コメディ、下ネタあり
オススメ/アメリカのテンポ良いコメディを楽しみたい人、近年のIT業界を知りたい人

 

 

 

平日疲れすぎて、休みはなにも考えないで笑いたい

『民王』

※Amazonプライム会員は無料視聴可能(今のところ)

 

主演:菅田将暉、遠藤憲一
現職の総理大臣とそのバカ息子が入れ替わってしまうことにより、周りが振り回されながらもフォロー。菅田くんがおっさんの演技を、遠憲さんが若者の演技をそれぞれ演ずるところが最高におもしろいんですよ。息子が筋金入りのバカのおかげで、国会答弁の漢字が読めずに飛ばしてひらがなだけ読むとか超笑える! そうかと思えば、菅田くんが堂々としたおっさん口調で話すところもさすが。本当になにも考えずに笑えるので、疲れてリフレッシュしたい人にはうってつけ。秘書の高橋一生も何気におもしろいのでこちらも必見。この人はやっぱりちょっと変わった役どころの方が輝く人だわね。

 


『宇宙の仕事』

※Amazonプライム会員は無料視聴可能(今のところ)

 


監督は福田雄一氏。Amazonオリジナルのドラマでゆる~いコメディ。宇宙船内部らしきセットがあまりにもチープすぎて、福田組ファンならあるあるな感じ。地球を侵略する宇宙人から地球を守るために地球防衛軍に選ばれた男女6人。いろんな出自の面々が普段の生活の合間に交代制で任務に就くわけ。侵略者に対し、基本は「説得」でお帰りいただくが、いうこと聞かない場合は6人共通の武器で始末するんだけど、もうこれがバカすぎる!

 

地球防衛軍メンバーがすごいよ。ムロツヨシ、菅田将暉、賀来賢人、西野七瀬、橋本じゅん、池谷のぶえとそうそうたるメンバー。ゲスト宇宙人にもちろん佐藤二朗さんもいますわよ。『今日から俺は!』の三橋はここからきたであろう賀来賢人の怪演が光るし、ザイル(EXILE)ファンのおばちゃん設定ののぶえさんがまたいい味なのよ。脱力してフフッと笑いたい人はぜひ!

 

 

以上、独断と偏見、Amazonプライムで観られるものを中心に、本当に私がハマったドラマをご紹介しました。中でもやっぱり一押しは『ゲーム・オブ・スローンズ』よ! 10連休中がっつり観れば虜になることまちがいなし。

 

 

【俺のスカート、どこ行った?】1話感想:古田新太のひとり勝ちと多様性に追いつかない社会

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俺のスカート、どこ行った?|日本テレビ

 

ダイバーシティ=多様性ということを掲げた校長が、教育現場にも原田先生という多様性をいきなり学校に持ち込んだわけだけど、教師の現場レベルでそれが周知徹底されていないんだねぇ、校長の独断だったんだねぇというツッコミをいれつつ、ドラマ感想いってみよう! 

 

以下、ネタバレが含まれます。観ていない方はご注意を。

 

 

 

古田新太のひとり勝ち 

「聞きなさい! クソブスどもがあ~~!」と新任初日から遅刻、そして堂々たる入場後にドスのきいた声で吠えるところにまずシビれたわ。チャラくてまるでガキの生徒たちに媚びへつらうことなく、真っ向から向かっていく様は観ていて気持ちがいい。そういうのを望まれての赴任なんだろうけどね。

 

古田新太さんが主演で、しかもゲイの女装家設定で出るってだけで、それだけでも話題性ありすぎるし、狙い澄ましていることもわかる。近年の学園ものは先生に強烈なインパクトがないとドラマにならなくなってきているので、ついにここまできちゃったかという印象よ。

 

実際に女装家の教育者がいるって知ってた?

gendai.ismedia.jp

 

なんとなく、モチーフは安冨歩教授で、そこにマツコ・デラックスを掛け合わせたようなキャラ設定なのかなと勝手に推測。

 

蓋を開けてみれば、ああやっぱりジャニーズ寄りに作られているんだなとわかったけど、完全に古田さん演ずる原田のぶお先生のキャラに全部持っていかれてて、古田さん一人勝ち状態。よっぽどがんばらないと、せっかくジャニーズ事務所が推してきても、古田さんの存在によってかすんでしまうわ。

 

実際、ジャニの面々は古田さんの圧に完全に負けているし(演技もキャリアの点からして勝てるわけないか)、学園ものといえばネクストブレイクに期待するわけで、その他の生徒も前クールの『3年A組』に比べると正直パッとしないかな~という印象。

 

生徒たちのキャラが弱い分、脇のキャスト(松下奈緒、荒川良々、大倉孝二、シソンヌじろう)が舞台のようなテンポと掛け合いで補っているのはいい(脚本も舞台中心の方みたいですし)。今後、生徒たちが尖ってこれるかどうかってところよね。

 

それと、乃木坂46の白石麻衣の投入。いいんですけどね、民放はアイドルを軸にドラマにキャスティングするのは当たり前すぎるくらいわかっているのよ。でも、彼女に「ぽこちん」「でかちん」と言わせるのって誰か男性スタッフの願望かしら? ちょっと悪意を感じるわね。

 

 

まず、女装家に対する偏見をあぶり出す描写

「ゲイは性の向き、女装は表現の形」とLGBTの概念をきちんと説明するところは良心的だけど、偏見を受けるところもあますことなく描写する。けっしてきれいごとにしないところがいい。

 

白石麻衣のぽこちん発言に対し、「こんな見かけだから何聞いてもいいと思ってるんでしょ? 世の中にはいろんな人がいるの。そういうの聞かれるのが嫌な人もいるの。そういうこともわからないの?」とか、「おっさんが女装していたらキモいっていうのが常識だろ?」という生徒に、「じゃあ、しらねえのにお前のちんけな常識でキモいとか決めてくれるのやめてくんない? いつかその決めつけが、大人になってから苦しめられるぞ」と返すところ。女装家にとっては、こういう人との応酬は何度もあっただろうし、ここまで言い返せるくらい、確固たる自分の軸ができているところは、今は異端扱いでも、だんだん周りも感化され、一目置かれるようになるための布石になるのかなと。


原田先生が正論で切り返すと、ぐうの音も出ないからってそれをすかすように生徒が「お前ってダメなんじゃねーの」と返すク●生意気な生徒(ジャニーズJr.くんがちょっと線が細すぎて不良設定が似合わないのが残念)。他の生徒たちも教師にきれいごと(金のために教師の話を受けたことを真に受け揶揄し、聖職だと思っているフシとか)を望むとか、そのへんの描写もぬかりない。これこそが、いかに世間的な思い込みや刷り込みが生徒たちまで及んでいるかがわかる。

 

現実世界でも、教師があまりにも生徒や保護者の顔色をうかがってしまい、お互いの敬意がなくなってしまった状態。酸いも甘いも知り尽くし、そこらへんの大人以上に常識を超えた原田先生と、妙にすかしてなんでもわけ知り顔の大人ぶった悪態つくだけの生徒との差が激しすぎるのも、現代の生徒を象徴した描写なんだと思う。

 

ドラマ前半で、原田先生がとことん生徒の名前を呼ぼうとしないのも、生徒への敬意がなかったという前提から実は後半への伏線だった。ゲームの一環ではあったにせよ、自殺しようとする生徒をわざと屋上から飛ばせるという危機的状況を作って、はじめて生徒をひとりひとり名前を呼び、生徒に印象的に響かせるという方法は、原田先生の意図なのか偶然なのか。名前を呼ぶということが、どれだけその人の尊厳に繋がっていることなのかとってことがわかりましたよね。

 

 

原田先生の真実を予想

最後のほうで、原田先生が校長に教師になることを頼んでいたこと(金のためではない)と、朝の女装中に薬を飲んでいたことはおそらく後半で暴かれるであろう原田先生の真実への伏線なのでしょう。予想としては、なにか深刻な病気があり、残りわずかな人生を悔いなく生ききるために、やりたかったことを全部やる覚悟。でも実は病気は間違いでした的なオチな気がしないでもない。どんなオチでもいい。偏見だらけの学校が、お互いを認めてオセロのように意識がひっくり返る結末が観たい。

 

いずれにしても、いい大人、というかおじさんが常識も性別も超えて、本当の意味でのダイバーシティを体現するということはとても意味があることだし、原田先生のキャラを「多様性」として受け入れるってだけではなく、教師や生徒を含め、その他の人たちの思考や視点の多様性まで斬り込んでほしいなと、今後のドラマ展開に期待してしまいます。

 

多様性について考えたこと

まず、主人公である原田先生のLGBT描写からはじまって、イジメや平等不平等、世間一般に通じている常識やとらわれ、思い込み。それらが、原田先生の登場によってみごとにあらわになってくるところは、まるで、当たり前と思っていた世界に強烈なくさびを打ち、ひびを入れる役割ということなのよね。

 

そのくらい私たちが思っていた「当たり前」は不公平や不満をつくるだけのただの張りぼてだということを思い知らされる。島国日本、そう簡単に多様性を受け入れない民族だと思うし、それは昔から変わっていない。私自身も子どもの頃からそういうことを感じてきたし、大人になって未来が来たらなにか変わるのかなと思っていました。

 

たしかにいろんな人がいて、昔なかった言葉や概念、多様化という点では広がりつつある気がするけれど、根っこの部分はなーんも変わっていない。平成30年を経てもなお、多様性を望んでいないきらいがあると感じてしまう。

 

現実社会を見まわしても、自分たちの意識が多様化に対応できていないし、差別意識が根深いうえに、自分たちが生きてきた「当たり前の社会」を壊したくない、変わりたくない人もまた多いわけよ。だから政治とかお役人はひたすら腐り続けてイノベーションが起きないんだと思う。なので、いきなり外国人人材登用とかいって受け入れようとしているところが、ちゃんちゃらおかしくてたまらないのよ。

 

原田先生流にいくと、まずはお前! 性別の違い、年齢、性格、国籍、人の背負っている背景、身体状態、健康状態、趣味嗜好、仕事しているのか引きこもっているのか、近くにいる身の回りの人間に対する理解からはじめるってことから始めないと、いくら人材登用したって破綻する。

 

それもできないのに外国人材受け入れましょうとか、ダイバーシティとかいう資格ないから!といいたいし、自分も肝に銘じたい。いろんな人がいるということを何より認識しておきたいし、狭い世界で物事を見ていると、差別や排除意識しか生まない。外国に行かなくても、周りをみるだけでも多様性の宝庫だということに気付くはずなのだから。

 

ということで、古田さん目当てで、継続視聴決定~~!

  

【ゲーム・オブ・スローンズ】ティリオンとサーセイが互いにリスペクトして和解?という動画

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『ゲーム・オブ・スローンズ』のティーザーで新映像が公開!

※4月3日付けディザーニュースなんだけど、これをみて『シン・ゴジラ』のラストシーンを彷彿とさせると思ったのは私だけではないはず! やっぱり絶望的な終わりなんだろうか?

 

 

いや~~『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8、EP1放映、盛り上がっていますな~。このTwitter、アメリカのどこかのスポーツバーらしき場所で、世界同時放映を映して異常なまでに盛り上がっている様子。この熱狂ぶりがうらやましい。

 

 

うらやましい。実に実に実にうらやましい! なんでこういう始まりかというと、訳あって、私はまだ観てないんです~~!!!! 悔しい~~~! 

 

我が家はずっとAmazonプライムで吹替メインで観てきたこともあって、シーズン8はまだ吹替対応していないと知り、そういう意味でもガッカリ。

 

スターチャンネル公式Twitterによると、厳戒態勢がすごすぎて、字幕版もアメリカで作られた日本語字幕だそうですね。だから訳がちょっとおかしいというコメントをみかけました。

 

ということは、まったく日本側でちゃんとした意味の通じる翻訳ができていないってことだし、当然、吹替も世界同時公開に間に合うわけもない。うーむ、吹替ファンとしては、しぶしぶ字幕で観るしかないのだな。吹替版は半年以上先ってことになるのかな・・・。

 

いずれ、観たいのに観られないことで、Twitterでハッシュタグをむさぼり、ネタバレを避けようにも避けられず(ざっくり内容を知ってしまった。だいたい予想ついてたとおりだったけど)、全然関係ないニュースを見ては、GOT妄想を駆り立てて自分を慰めております。

 

例えば、今朝のワイドショーで都心でミツバチが大量発生しているというニュースがあり、その原因が、女王蜂が分蜂といって、既存の巣に新しい女王蜂が誕生することによって、古い女王が半数の働き蜂を引き連れて新天地を求めるという習性から起こったもの。養蜂を営む人はそうならないように必ず女王が育まれる王台(寝床みたいなもの)を取り払うそうなんですが、それを怠った結果が、既存の飼育場所から離れて、街中に蜂が発生してしまったというのが原因らしいんです。

 

それってさー、王台ってまさに玉座よね、玉座。新しい女王とはデナーリスで、古い女王はサーセイ。サーセイは新天地を求めて街をさまよい大暴れするのかーと勝手に妄想したりしてましたよ。

 

 

さてさて、本題。

GOTに恋い焦がれる自分をさらに慰めてくれる、まさかのほっこり動画を発見。

 

 

アメリカの子ども番組『セサミストリート』の50周年企画で「Respect Brings Us Together(原題)」キャンペーンの一環でGOTキャラとコラボしている動画。

 

50周年ということは、当時子どもだった人も今ではいいおっさんとおばさんになっているわけで、その人たち向けのメッセージなんだろうけど、それをGOTキャラを、しかも互いにいがみ合っている実の姉弟サーセイとティリオンを使うあたりがニクイじゃないの。まちがってもGOTは子どもは観てない前提ってことだよね。

 

王都の小評議会が行われるテーブルに向かい合ってこぜり合うサーセイとティリオン。そこへ、赤の祭司ならぬ「赤の友」エルモがテーブルの下から現れ、「あなたがたは互いに尊重し合う必要がある」みたいなことを言い出すの。

 

すると、それを聞いたサーセイが鼻で笑うんだけど(ここの表情がかわいい)、それを無視して語り続ける。エルモは友だちに問題があるとき、動揺せず耳を傾け学ぶのだと。

 

それを聞いたティリオンが言うんですよ。「戦うのをやめて一緒に仕事をするなら、私たちは強くなることができる。あなたがそうであれば私は耳を傾けても構わない」と。

 

エルモは、ティリオンの言い分に耳を傾けることはできるかどうかを聞くと、サーセイが「やってみる(試してみる)」みたいなこと言って、不器用に二人の視線がからまりながらみんなで乾杯する。そして、「Respect brings us together」という文字が画面に浮き出る・・・。

 

もうね、違和感しかない。だって、ジェイミーがあいだに入って取り持っても仲良くなるわけもないこの二人が、突然現れた赤の友・エルモごときにほだされて、こんなに素直に和解するわけないから! 

 

言いたいことはわかるし、まったくもって正論なんだよ。お互いに尊敬できたらケンカにもならないさ。だけど、この二人はもう長年の恨み辛みなんだから、そう簡単にいかないのよ! そんな二人がエルモにちょっと言われただけで改心するとは到底思えない、というのも浮き彫りになった感。エルモが帰ったあとにすぐ仲違いするだろうよ。長年の歴史ある恨み辛みは難しいよね。

 

もっというなら、セサミストリートで育ったであろう大人たちが、50年経ってもなお諍いや争いが絶えず、溝が深まっていくばかりな状況なわけで、まさにティリオンとサーセイのようだよね、といいたいブラックなセンスがアメリカっぽい。

 

どんなに長年憎しみ合っていたとしても、1つの目的のために互いに尊敬し合うことができたら世界は変わる。壮絶すぎるGOTの世界観だからこそ、この映像は「祈り」みたいに見えるし、変わってほしいという願いでもあるのかもね。

 

たった1分半だけの幸せな夢にすぎないサーセイとティリオンの関係。和解したら物語的には超絶つまらなくなると思うんだけど、もしかして、この先のエピソードで和解するの? と勘ぐったりもする。シーズン7ではホワイトウォーカー退治のために、いったんみんなと冷戦みたいにはなったけどそれも嘘っぽい。サーセイは最後まで自己中にまい進して協力もせず、自滅する気がしてならないのよねぇ。

 

この動画は、ドラマの世界ではありもしない「希望」としてみると、うれしいような悲しい気持ちになってしまいます。

 

サーセイは基本、他人にRESPECTはしない。していたとしてもスターク家の「忠義」だけ。そんな悲しいサーセイを最後まで見届けますとも。あー、早くシーズン8本編観たい・・・。

 

 

【dele】感想:まるで海外ドラマのようなおもしろさ!山田孝之と菅田将暉に大大大満足する

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金曜ナイトドラマ|dele(ディーリー)|テレビ朝日

 

 


自分の死後、消したいものがあるとしたらなんだろう? 全8話のさまざまな依頼人によって考えさせられる上質ドラマ『dele(ディーリー)』。菅田将暉と山田孝之のW主演という贅沢なキャスティングと豪華ゲスト(でも主役は食わない程度の絶妙さがよい)、まさかの展開に毎回思わず唸って観てしまいます。

 

今、Amazonプライムで全8話を視聴できるようになったので、最近の民放ドラマに飽き飽きした人にはぜひともみてほしい~~~超オススメドラマです。

 

 

 

キャスト&ドラマの概要

坂上圭司(山田孝之)
フリーのプログラマー。原因不明の難病により車椅子生活となる。亡き父が設立し姉が引き継いでいる法律事務所と提携して、依頼人の死後の慰留データを内密に削除する仕事を営む。頑固でプライドが高く、必要以上に人に干渉しない性格。車椅子はアスリート仕様らしく小回りがきくため機敏に動くことができる。車椅子でのアクションがカッコイイ。

 

真柴祐太郎(菅田将暉)
フリーのなんでも屋。あることがきっかけで圭司の姉・舞にひろわれ、圭司の仕事を手伝うようになる。人懐っこい性格で潜入や情報収集力に長けている。けっこう情に熱く、クールで人に干渉しない圭司と正反対のため、ぶつかることが多々ある。


最初はやっぱり山田孝之と菅田将暉という、もう映画並みのキャスティング。この二人だってだけでもプライムタイムで視聴率狙いで作れそうなのに、なぜか深夜枠。なんでだろうと思ったら、明るい時間帯にはやりにくいちょっとダークな要素や、さまざまな方面への配慮の観点もあったのかなと勝手に思っていますが、実際、そんなに残虐でもなんでもないし、『アンナチュラル』が夜10時で放送できたんなら、その枠でも充分いけると思うんだけどねぇ。やっぱりあれか。データ削除は契約した人に対してだからいいにしても、勝手に人のPCにハッキングするシーンがあるので法律的にグレーってことかしら。

 

とはいうものの、ドラマの設定が斬新という点も見逃せません。依頼人の死後に慰留データを内密に削除するということを生業にしているっていうのがもう最高におもしろい設定。だからタイトル『dele(ディーリー)』なわけよね。アメリカくんだりではすでにCIAだのCTUだの、国家レベルでハッキングしまくっていることが当たり前だけど、日本では存在しているかもしれないけど公にしにくい設定。そのちょっと怪しい背徳さや陰湿さが、面白さをかき立てます。

 

刑事ドラマみたいに犯人捕まえて追い詰めるような勧善懲悪じゃなくて、どんな理由、立場であれ、あくまでも依頼人の慰留データを削除することを遂行するだけ。そこにひょんなことから仕事を手伝うことになった菅田くんが絡んで、ただただ削除することができなくなってドラマ展開していくってことなんだけど、どうして削除を依頼していたのか、本当に削除すべきなのか?という点に迫っていくところに、ものすごい人間くささがあって、人はなにかしら悔恨を残して亡くなっていくものなのかなと毎回考えてしまいます。

 

勧善懲悪刑事ドラマが大好物なテレビ朝日が、ここまでおもしろいものができるのかと驚いた作品でもあったし、まるで海外ドラマのようなクオリティと上質さ。これ、本当に民放でいいんですか?ってくらいの質ですよ。これが深夜の放送なんて・・・。アメリカだったら普通にプライムタイムだろうなという気がするけど、そこは日本の風土ではダメってことなんだわねぇ。

 

アクションもそんなに派手じゃないけどキレがあってシビれるし(山田孝之の車椅子の使いこなしやアクションが超カッコイイ!)、シーズン化してほしいくらいおもしろい! 

 

なんといっても、山田孝之と菅田将暉という、押しも押されぬ演技派人気俳優を存分に生かしている脚本と演出、音楽が素晴らしい。

 

それもそのはずで、wikiによると原作は本多孝好氏の小説が原案。小説もドラマも山田&菅田ありきの当て書きとのこと。だから、ご本人たちの演技の個性が存分に生かされているわけだ。脚本はアクション描写では定評のある金城一紀氏をはじめ、本多孝好氏、瀧本智行氏、青島武氏 、徳永富彦氏、渡辺雄介氏など近年のドラマや映画を牽引している方々ばかり。

 

基本的に1話完結ドラマだけれども、脚本家が違っても二人のキャラ設定と、回を追うごとに関係が近くなっていくというプロットはきちんと押さえつつ、それぞれの脚本・演出で毎回違う角度やテイストの二人が観られるのも楽しい。

 

そして、この二人に負けない脇役陣のキャスティング。ほどよい知名度の役者さんや無名であっても、いかにもなキャラでたしかな演技力をもった人ばかり。とてもバランスがいいので、映像としてみたときの違和感がない。BGMもうるさすぎなくてシンプルかつスマートだし、おしゃれ。本当に海外ドラマを観ているような上質感と満足感。こういうドラマが観たかったってつくづく思いましたよね。

 

 

特に観てほしいのが第6話

どういった内容なのかというと、14歳の女の子が自殺し、いじめがあったのではないかと危惧する両親は、その子の残されたPCになにか残っていないか原因を突き止めるべく、パスワード解除の仕事を依頼するんだけど、そこにはまさかの展開が待っていた・・・ああ、この先は言えない。

 

ぐいぐい引き込まれる展開と美しい映像表現や演出。さすが、金城一紀さん脚本の回とあって、最後まで唸らせる展開の連続。14歳の揺れ動く未成熟さがとても繊細に描かれて、自分の中に残っている純粋な部分をほどよく刺激されます。ときどき山田孝之がウジシマくんが見えるけどね~~。

 

このまえの冬クールの菅田くん主演ドラマ『3年A組』でもイジメの真相を探るべく、体を張って生徒にフェイク動画やつぶやきの怖さや愚かさを訴えかけていたけど、『dele』の6話は、たった1話でガツンとくる説得力がある。どちらも生徒の自殺の話だけど、追い詰められていくという点では同じで、作風も違えば、誰の視点で捉えるかによって違って見えるところはどちらも唸るところがあるかも。

 

あと、5話もおもしろいし、7話も毒物混入事件を発端にさらに深い人の闇と、真実を暴くこととデータを消すことの意義が問われ、最後まで気持ち悪いし、なんでかんで全部おもしろいのよ~~! 人の闇をこれでもかとえぐり、最後にえええ~~!というオチが待っている。

 

テレ朝お得意の警察が犯人追い詰め断罪するというのとは真逆なんですよ。菅田将暉と山田孝之の迫真の演技と息の合ったテンポや緩急も絶妙すぎてたまらん。まず、二人の表情もよーく観てほしい。細かいお芝居していますから!

 

 

 

死ぬまえに消したいものってなんだろう

このドラマを観ていると、人はきれいなものと汚いものを両方持ち合わせていて、なんとかバランスを取ってやりくりしながら生きていくんだなと感じてしまいます。世間的に見せている「善人」という一貫性を保たなくていけないし(そんな同調圧力を感じるじゃないですか)、善人ではない闇の部分は隠さないと生きていけない世の中なのだから。

 

人に言えない隠したいことというのは、純粋さだけではなく、人に対する悪意や恨みもあるし、自分の恥部となるものやセクシャリティ、裏切りという名の愛かもしれないし、表に出せない真実かもしれない。表向きにしてきた一貫性にそぐわないものは隠し通したいし、暴かれたくないのが人の性なんだろうな。

 

現に、今の自分を鑑みても、べらべらしゃべらないことをいいことに、隠していることはいっぱいあるし、たぶん他人もそうで、みんな上っ面だけの都合のいい会話で関係性を繋いでいるだけなんだよね。

 

紙でもデータでもなんらかの記録媒体に残すってことは、そこにしっかりとした意図があるってことだし、知られたくないけど忘れたくない、覚えておきたい、本当は誰かに知ってほしいっていう切実な願いのようにも思えます。その部分に対して善悪ではなく、シンプルに残すか残さないかという視点で捉えたこのドラマは、毎回考えさせられるものがありました。

 

人はいつ、なんどき命をなくすかわからないので、自分の持ち物への意識は向けておくべきだし、自分にとって、今、削除したいデータ、または持ち物ってなんだろう?と、今、思いおこしてみて考えてみると・・・。

 

やましいものやましいもの・・・あ! もう壊れてしまった前のPC、HDだけは取り出してあるんだけど、私がイライラしたときに書き殴った悪口テキストファイルがあったわ!! これは見られてはマズイやつ~~。生きているあいだに秘密裏に取り出して削除せねば!!! 

 

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